さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんと1日中3日連続で過ごすことが何故だか新鮮に感じられます

2021-02-07 23:56:56 | 今日一日の暮らしぶり
先日、2月4日から木曜日もデイサービスへ通うことになりました。
火曜日:デイサービス
水曜日:言語リハビリ
木曜日:デイサービス
金曜日:デイサービス

(ただし木曜日のグループリハビリ再開されると、月に1回はそちらへの参加となります)
そして、土曜日、日曜日、月曜日は何も予定のない日。
な~んとなく、週休3日制のような感じですね。

そんな初めての週休3日制の体験はなかなか一筋縄ではいかないものでした。
それは当然のことで、僕にとってはさっちゃんがデイサービスに行っている間こそがお休みですからね。
むしろ四六時中さっちゃんと顔を合わせて過ごすこの3日間は、僕にとっては気の抜けない3日間なのです。


さっちゃんは本当によく寝ます。
昼夜逆転して、夜に起きていられるよりは随分ましだと思います。
その点では助かっています。
昼間たっぷりと寝続けていても、夜もしっかりと寝ています。
なかなか寝付けない時でも、真夜中12時ころになると、眠ることがほとんどですね。

あまり寝ていてばかりでも良くないと思いますから、昼間は食卓の椅子やソファに座ってもらうこともあります。
でも、椅子に座っていると大抵テーブルに突っ伏して寝始めます。
それで僕は「寝るのなら布団で寝なさい」と言って、布団に連れて行くのです。

そんなこんなで、さっちゃんは昼間でも布団の中にいることが多いですね。
でも、実際に寝ていることは少ないようです。
と言うのも、眠たそうだから布団に入ってもらったのにもかかわらず、しばらくすると起き上がって来るからです。
さっちゃんが布団に入っている間は、僕は何かしらの自分自身の用事をしていることが多いので、僕はさっちゃんを再び布団へと戻します。
すると、またすぐにさっちゃんは起き出して来るのです。
それを何度も何度も数分とか10分おきに繰り返すのです。

そんなことを10回前後繰り返すと、僕も面倒くさくなってしまいます。
もう布団には戻さなくするのですが、そうするとさっちゃんは僕のそばで何やら喋り続けることになるのです。
ただそれだけならいいのですが、喋っていることに応答しなければ、さっちゃんは怒り出します。
適当に相槌だけ打っていればいい訳でもありません。
ちゃんとさっちゃんの方を見て、返答しなければならないのです。
これでは、僕は自身の用事が出来なくなります。

僕が台所仕事をしている時も同様です。
結局、台所仕事を一旦やめるか、続けることでさっちゃんの怒りを買うかのどちらかになります。
たまに、寝室に戻ったなぁ、とホッとする時もあります。
でも、しばらくすると台所まで掛け布団をズルズルと引きずって来たりします。


午後になると、さっちゃんは出かけたくなる気分になり易いですね。
そうなると、実際に出かけられる時間まで引き止めるのが大変です。
何かとやることはありますから、出かけられるのは1時間後とか2時間後とかになりますよね。
でも、さっちゃんはすぐに出かけたがりますから、いろいろとうるさくなります。
出かけたい気分全開で僕に喋りかけ、要求し続けます。
玄関へ行って、ドアを開けようとしたり、ドアの前に突っ立ち続けたりします。
結局、僕が負けて、30分後には散歩に出かけることになったりします。

今日、日曜日もそうでしたね。
2時くらいからそんな感じになり、3時には家を出ました。
今日は気温も高く、風もない散歩日和でしたから、長く歩こうと思っていました。
買い物もついでにしておこうと、散歩からスーパーへというコースを予定していました。
多摩川土手の散歩が終わり、スーパーへ向かう途中で、さっちゃんの疲労度が高まって来たようでした。
歩き方が前傾姿勢になり、僕にもたれ掛かる感じになって来ます。
スーパーで買い物して戻るまで、あと1時間ほどはかかります。
大丈夫かなぁ、と心配でした。
そんな時、さっちゃんが腰を曲げて呻きました。
おしっこです。
さっちゃんはパンツを下ろして、おしっこをしたがりました。
僕はそんなさっちゃんの手を引いて、家に帰ることにしました。
家に着くと、まずはトイレに入ります。
パッドが重くなっていました。
まだ生温かくもありました。


水分摂取は一時期よりはよく飲んでくれるようになりましたね。
さっちゃん用飲み物(経腸栄養剤+甘酒+牛乳)ばかりですが、少し温めてさっちゃんの前に置いておくと飲んでくれます。
飲んでいる量を調べてみたことはありませんが、デイサービス等に行かない日、1日にさっちゃん用飲み物を4~500ccは飲んでいると思います。

食事はデイサービスに行かない日はブランチと夕食の1日2食ですね。
間にお菓子とかを食べたりもします。
昔からさっちゃんは小食でしたが、それは認知症になってからも同じです。
よく認知症の人はさっき食事をしたばかりなのに、すぐに食べたことを忘れてしまうと聞きますよね。
さっちゃんも食事をしたことは忘れているのかもしれませんが、食後に「食べたい」とか「お腹が空いた」とかは絶対に言いません。

さっちゃんで困るのは、どんな気分が影響しているせいなのか、食事を拒否することが多いことです。
お腹が空いていないからという訳でもないようです。
前の晩ほとんど食べなかった翌日のブランチなのに食べなかったことはよくあります。
でも、だんだん僕も分かって来ました。
食事を拒否された時は無理してしつこく食べさせようとトライしないことにしました。
簡単に諦めて、食事も仕舞ってしまいます。
そして、1時間後とか2時間後、ちょっとしたきっかけを見つけて、再度のお食事タイム。
これで食べてくれることは多いですね。

昨日の土曜日の晩はその典型例でしょうね。
いつも大体7時半前後に夕食タイムになるのですが、昨日も同様でした。
でも、さっちゃんは食事拒否。
僕はすぐに諦めて、食事を引き下げて、さっちゃんを布団の中へ連れて行きます。
そして、約1時間後、さっちゃんの気分が変わった頃合いを見計らって食事に誘います。
成功です。
さっちゃんはゆっくりと僕が用意した食事を全部食べてくれました。
8時40分から9時20分のとっても遅い夕食タイムでした。

その後で僕の夕食時間になるのですが、今度はさっちゃんが寝てくれません。
布団に入っては起き出して来る、そんなサイクルを繰り返す状況になったのです。
それも何とか解決でき、僕の夕食が始まりました。
そして、夕食終了は11時。


さっちゃんとの過ごし方に関して、僕のスキルも上がって来るようです。
でも、常にそのスキル通りに出来る訳ではありません。
さっちゃんは僕の忍耐力をとっても強くしてくれる存在ですね。
コメント
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