さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今日の言語リハビリでさっちゃんはSTのT田先生と2往復の会話をしました

2021-02-24 23:54:22 | 言語リハビリ
今日の言語リハビリですが、比較的順調に到着し、比較的順調にリハビリも進行し、比較的順調に終了しました。

リハビリ中に いちばん嬉しかったことはスタート直後のT田先生との会話です。
さっちゃんと先生とはテーブル越しに向かい合って座っています。
今のご時世ですから、そのテーブルにはアクリル板が載っています。
さっちゃんの座っている椅子がテーブルから少し離れていたので、先生は椅子を押してもう少し前に移動させようと思いました。
その時の会話です。

T先生 「もう少し前に出していいですか?」
さっちゃん 「いいですよ」
T先生 「じゃあ押します」
さっちゃん 「はい」


初っ端でこんな嬉しいことがありましたから、僕はさっちゃんの会話、とくに相手との往復会話に注意を傾け、考えていました。
正しい言葉自体の発現率が低いですから、正しい言葉だけで会話が往復するのはとても珍しいことですし、せいぜい2往復がいいとこです。
でも、そんなに正しい言葉に拘らなくてもいいのではないの? とも思ったりします。
そう思って、さっちゃんとT田先生との会話を聞いていると、思いの外会話の往復数は多いんじゃないかとも思えて来ます。
意味のない(としか思えない)言葉の羅列で、何を言っているのかは分からないのですが、その時の話題に沿っている会話だということだけは分かることがあります。
さっちゃん側から見てみると、会話が何往復もしているように思っているのかもしれません。

さっちゃんには相手が喋っている内容を把握する能力が、思っている以上にあるとは僕も感じています。
ただ、相手の話の内容を1分でも30秒でも記憶できればいいのですが、無理なようなんですね。
さらに、論理的な会話の場合、幾つか話したことを自分の頭の中で再構成して捉えなければならないことがあります。
さっちゃんはそんな会話は苦手だろうなと思います。

今後は途中で意味不明な言葉が幾つも混ざってはいても、会派が何往復もしているのなら、そんなケースも記録できればと思います。


言語リハビリが順調に終了し、病院の階下に降りて、会計をするために待っていた時から、順調でないさっちゃんが顔を覗かせ始めました。
このことを書くと長くなりますし、今晩はもう本当に疲れてしまっていますから、これで終わろうと思います。
やっぱり病院に行くと疲れますね。
僕が疲れるのですから、さっちゃんも同様に、否、僕以上に疲れているのだと思います。
当り前のことですが、同じことを経験していれば、僕よりもさっちゃんによりストレスになるはずですからね。
コメント
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