「薔薇はシュラバで生まれる/笹生那美」
かつて子供・少女たちの胸をときめかせた少女マンガ黄金時代のアシスタントさんのお話である。
いきなり一話目から、あの「ガラスの仮面」等で一世を風靡した某先生の、しかもうら若き女性が・・・そんな歌、若い女性は歌ってはまずいでつよ的なエピソードでガッと読んでる人を引き付ける・・・うまいなぁ、このツカミのやり方。
単なる敬意やマンセー的なものじゃなくて意表をついた出だし、いいよなぁ。
そんなふうに読み進めるうちに、70~80年代の、本当にステキだった少女マンガの世界がグイグイと迫ってくる。
今ならばかなりブラック・・・な職場環境も、若さと情熱でバリバリこなして、戦っていったアシスタントさかたちには、本当に頭がさがります。
絵柄的にはちょっと古いけど、「あのころ」かせ知りたい方にはオススメです。
懐かしい、でもかなりかなり大変だった時代。
そこから今の、世界的に認められる文化としてのマンガの基礎が生まれ、マンガとは何か、の基本が生み出された時代。
そこには、夢多き、うら若き女性の活躍があったのだ。
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