店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

でっかい蛤

2005-06-28 22:57:22 | 食い物
 今日は昼から某デパートに買い物に行った。
 鮮魚売り場をのぞいたら、県内産の蛤が2個で700円ちょっとで売られていた。
 大きさはさしわたしが8センチぐらいある。
 おまけに部厚いので、完全にパックからもりあがった状態である。
 「これはすっげー!!!」
 以前買ったのは、さしわたし5センチぐらいのが、4個で500円だった。
  
 ここでまた、おいらの中の悪い虫が動き出した。
 数分後、おいらは蛤をつかんでレジにいた。

 家に帰って夕食に蛤を焼いてみた。
 前に買ったのはぜんぜん味が違う。
 まずは身がプリプリして柔らかく、身じたいに厚みもあった。
 口の中でしばらくプリブリが続く。
 これはいいぞ・・・。

 中国の伝説か何かで、蛤は人に蜃気楼を見せてくれるらしい。
 別に食ったから見えるわけじゃないのだが。
 こんだけでかいのなら、さぞや素晴らしい蜃気楼が見えるかもしれない。
 

発狂しそうだったおいら

2005-06-28 22:47:28 | Weblog
 今月は何故かパソコン関係がガタガタだった。
 原稿をメールで送ったりするぶんにはなんの支障もなかったが、取引先に頼まれていたハガキ印刷をしようと思ったらハガキが真っ黒になって出てきたり、CDの読み込みができなかったりした。
 いったいなんのたたりだろう・・・というほどボロボロと仕事中にトラブルが・・・。
 そもそもこのパソコンはおいらのものではないのだが、(部屋がいっぱいなので、おいらのは持ってきていない)大変に使いにくい。
 アクセサリーや取説が何処に置いてあるのかわかんないし、最初はワードも入っていなかった。
 大変素晴らしいパソコンである。
 「他人のを使ってブーブー言うな」
 と言う人もいるかもしれないが、おいらにとって今はこれで仕事をするしかないのだ。
 実家のパソコンは、母上が勝手に解体してしまったし・・・。
 (いいトシのばあさんが、よく「解体」などという難事業に立ち向かったものだ)
 「すぐ必要」「時間があまりない」そんなかんじんのときに故障すると、発狂しそうになる。
 時間に追われる身に、これは辛い。
 もしずっとデスクワークだけの仕事だったら、もっと故障に早く気付いたかもしれないが。
 どうせおいらは気が短い。そのうえ怒りっぽい。
 だからどうだというのだ。
 気長に待ってもなおらないものはなおらなかった・・・。
 結局プリンタは買い換えるハメになったし。
 誰だよ、たたってるのは・・・。
 
 
 

機嫌よく仕事のできた日

2005-06-27 10:34:36 | Weblog
 土日は近くのとあるホームセンターに仕事に行った。
 店の人はお問い合わせや梱包とかでものすごく忙しくてあちこち走りまわっているけれど、みな親切な感じのいい人でバイト君もみんな好青年だった。
 先週の仕事が運悪く業界で有名なパーの男(まだ30ぐらいだけど)の仕事で、お客様にまで口の中でモゴモゴわけのわからんことを言ってるのをきいて、いいかげんそのパー男をぶち殺したいぐらい頭にきたので、今回のすがすがしい仕事ぶりの皆さんに心が洗われた。
 順調に売れたし、ひさしぶりにいい気分で帰ってきたら・・・驚いたことにぶち君が「尿路結石」になったという。
 炭酸飲料の飲みすぎ・・・かもしんない。
 しばらくは炭酸を飲ませないようにして、クランベリーでも食べさせてみようと思う。

 


 

宝塚よりショックだったこと・・・

2005-06-27 10:22:27 | 競馬
 GⅠの目前のある日、おいらの好きな川原正一騎手(笠松)が、園田に移籍を発表した。
 確か園田って、移籍してきたら最低一年は騎乗できないんじゃなかったっけ・・・。
 前例がないことではないが、46歳の彼に、それはちょっときついかも・・・。
 笠松が廃止になるだろう、ということで、トップジョッキーが抜けた園田に行ったのだろうけれど、これから一年、川原はどうなってしまうのだろう・・・。
 がんばれ、川原!
 今はそれしか言えない。
 おいらは信じている。再び彼がぶちかます日がくることを・・・。
 あと、新潟から笠松に移籍してきた榎騎手の動向も気になる。
 
 あと書いておきます、宝塚記念。
 おいらは
 タップ、コスモバルク、ロブロイ、ビッグ金の4頭の3連複ボックスだったのですが・・・。
 こんな形で負けてしまうとは・・・・。
 
 

特にどうということは・・・

2005-06-25 01:58:50 | Weblog
 昨日は会議。
 「仮病や家族のせいにしてで会議をサボるヤツが多い」
 と社長が説教。
 まあ、確かにそういうのはいる。
 だけど腐ってるヤツは、会議のメンツにもいっぱいいる。
 そのあと例のごとく飲みに行く。
 起きて本日。
 「哲也」を読みふける。
 主人公の目が、ものすごくいい画だと思う。
 深みのある哲也のまなざしが、カラー・モノクロどちらでも生き生きしてみえる。
 この「目にパワーがある」画があるのは、絶対にいい作品である。
 やたらうまい、やたらキレイなだけのマンガはいっぱいあるのだが、こういういい画になかなかめぐりあえないのが、ちょっと残念だ。
 昔にくらべると、ずいぶんマンガを買わなくなった気がする。
 っていうか図書館暮らしだと、そこまで手が回らないのだ。

  

おそらく今日は嵐だろう・・・

2005-06-22 19:15:51 | Weblog
 今日は珍しく早起きをした。
 家にいるときはぐうたらを通り越して「前世は牛」などと言われているおいらなのだが、今日は朝食がそばの予定だったので早めに湯をわかしておいたのだ。
 しかしぶち君が仕事がはかどらず、なかなか帰ってこないので、渥美清主演の「八つ墓村」を見ながらぶち君の洗濯物にアイロンをかけ、汗だくになりつつもベランダの溝掃除までしてしまった。
 こんな珍しいことをしたので、嵐がくるのは間違いない。
 
 そうこうするうちに、明日会議だというのにその時間を忘れたので、同僚のCに電話できいた。
「仕事ないのよ~ひま~」
 Cも嘆いているが、今月はおいらの知る限りそんなに仕事がある人はいない。
 もちろんおいらもである。

「でも、Kさんは違うのよね。ずっと仕事はいってる・・・」
 Kというのは同僚に極めて評判の悪い女だ。
「実力がそんなにないのにえらそう」
「みんなと同じぐらいの実力なのに、特別扱いされていい気になっている」
 ということらしい。
 もう年金暮らしであるが、「亭主が病気」とウソをついて仕事をもらっているとか、事務所に袖の下を渡して自分だけ仕事を確保しているとか、新人をイジメて辞めさせたとか、普通に仕事をしている人では流れないような凶悪な噂が流れているので、誰にも尊敬も褒められてもいない。
 人望は、Kの腰巾着の人以外には、地に落ちているも同然である。
 ひそかに、もう一人のXとあわせて「金の亡者コンビ」とも呼ばれている。
 Cの嘆きも、もっともかもしれない。
 こいつらのせいで、仕事がメチャメチャになりつつあるのに・・・。
 心ある人が意見したらしいが、その声は事務所に届かないという話だ。
 早く目を覚ませよ、大変なことになってるのに・・・。

 

  

まあだかい

2005-06-21 22:30:10 | Weblog
 内田百という作家と、彼のドイツ語の教え子たちの話「まあだかい」という映画は、なかなかおもしろかった。
 なんたって天下のクロサワ映画だから・・・というわけではないのだが、この百先生、謹厳実直というより自分で授業をサボっちゃうようなとぼけた先生で、泥棒や立小便を撃退する方法を独自にあみだしたりして、なかなかおもしろい。
 そんなおもろい先生は、生徒にとっても慕われているので、先生のために家を探してきたり、先生の誕生会だの迷子のネコ探しだのに、生徒がいちいち出てきて先生のために働いている。
 「先生は金無垢」
 と生徒に言われるだけあって三帖ぐらいしかない物置みたいな小屋に暮らそうと、空襲で焼け出されようと成金野郎に日照権を侵害されそうになってもへっちゃらで、のんびり元気に暮らし、鬱だのノイローゼだのでへこたれてないで仕事を続けている。
(もう教師ではないが、作家の仕事をしているのだ)
 そんな純粋で、あんまり世間に強くなさそうな先生を、生徒たちが助けてやっているのを見ていると、なんだかとても微笑ましい「いい関係」なのだ。
 生徒のほうも、もうみんな子供がいるいいオッサンなのに、先生といるときはすっかり学生に戻ってしまってバカなイタズラをしたり、大声で歌い、遊んでいる。
 こんなに愛されてしかも「生徒に遊んでもらっている」先生ってなかなかいないと思う。
 ありえない夢のような「いい師弟関係」なのだ。

 なんか最近特撮怪獣ものとか、殺伐とギャンブルドラマとかを見ていたせいか、たまにはこんなオトナのほのぼのした映画もいいかもしれないと思う。
 

効いているのか?

2005-06-17 23:53:31 | 食い物
 今日はスーパーに行ったら「ブトウ糖キャンディ」というものがあったので買ってみた。
「疲労回復」「パソコンなどの疲れによい」
 と効能が書かれていたからだ。
 どんなものかというと、粉状のぶとう糖を角砂糖のように固めたもので、それが個別に袋に入っているものだ。
 粉末の粒子が細かいのでサラリと口でとけ、吸収がいいらしい。
 今まで、催事屋さんが持っているのを見たことがあるが、だいたい粉状で一袋1000円以上する(1キロ近く入ってる袋)ようだが、これは普通の飴と同じぐらいの量で200円と手ごろである。
 試しに食べてみた。
 確かに甘いが、黒砂糖のようにしつこくないし、口どけがいいのでノドも乾かない。
 二つぶほど食べてしばらくしたら、なんとなくすっきりしたような気がしたが、おいらは暗示にかかりやすいのかもしれない。
 とりあえずしばらくは、カシスと並べて仕事の友にしようかと思う。

36度7分

2005-06-16 01:08:39 | Weblog
 やっと熱がさがる。
 何度も事務所のSさんが交渉してくれたおかげで、遅配になっていた給料の一部が入ってきたので、それをおろしに行きながら図書館に行く。
 少し時間があったので、いつものように図書館の近くの公園の日陰で、ちょっとおにぎりでも食べて本を読もうとしたら、本日もいい場所はみんなふさがっていた。
 この場合いい場所とは、日陰のベンチ(もう日差しが強いので)、休憩所、池のほとりの日陰の石などであるが、ことごとく人がいるので、あきらめて帰る。
 世の中は、出遅れるとこんな場所取り競走でさえ厳しいのだ。
 本日は、「色川武大・阿佐田哲也全集の1と3」「ゆめはるか吉屋信子」「グロテスク」を借りてきた。
 それ以外は何もナシ。
 
 今年は占いによると誕生日の近辺を中心に「争いの年」になるらしい。
 もうすぐ誕生日なので、そんななかで平和なのはいいことである。
 
 

 

悲しい家族探し

2005-06-16 00:53:43 | 小説・読んだ本
 「男女7人ネット心中」という本を読んだ。
 今もなお次々と起こるネット心中を扱った本で、この中の主人公ともいうべき「マリア」という女性がたどる道を追いかけていくと、愕然とする。
 かつては有名ミュージシャンの妻で、自身も才能あるミュージシャンであったにもかかわらず、彼女はどんどん追い詰められていく。
 悲惨な家庭環境を脱出したかと思うと、結婚して作った家庭が破綻し、自分の病気のせいにされて子供をとりあげられる。
 そのうちに知り合った少年、女性とそれぞれ擬似家庭のような同居生活に入るが、それも相手の思わぬ自殺やトラブルで破綻し、また彼女はひとりで取り残される。
 いくら音楽の中で悲痛な「魂の叫び」をはじきだしてみたところで、「そうだそうだ」と共感してくれるファンはできても、彼女自身にさしのべられる「家族」の手はないし見つからなかった・・・。
 誰かを癒し、慰めることはできても自分のことはどうしようもないのだ。
 「芸術家の孤独」なんていうありきたりのものではない。
 生きれば生きるほど絶望が深まっていく。
 あまりに痛ましい人生だ。

 彼女は最後まで「家族」が欲しかったのだ。
 血縁で結ばれてなくてもいい、ただ自分を愛してくれる人が欲しかったのに。
 そして「心中」すら彼女にとっては「家族探し」であったことが、この本を読むとわかってくる。
 仕事がうまくいかないとか破産とか、何かを壊したから死ぬのではなく、彼女は仲間と死ぬことによって「自分が作った家庭の絵」を完成させようとしたのかもしれない。
 何かを探し続け、すくい取ったかと思うとすぐこぼれていく砂のように、さまざまな人が彼女と関わり、彼女のもとを去っていく。
 そしてその砂に似たものをすくい取るたびに確実に彼女は傷ついていったのだろうと思う。
 それを思うと悲しい。合掌。