店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

踊る人

2009-12-09 20:59:56 | 珍事件
 今日、某社の某売り場で、仕事中に踊りだした人がいたらしい。
 その人は、売り場の近くのお客様用スペースで音楽が流れ出すと、その音楽にノッて体を動かす(または動いてしまう)というよりは、まるでバレリーナのように華麗に踊りだしたらしい。
 そしてそれは勤務中の行為としてはあまりにも問題だったので、その名ダンサーに退店していただくために家族の方が来てくれたらしいのだが、家族いわく
「本人はストレスがたまっていた」
 ということらしい。
 ストレスがたまって踊っていいのなら、各フロアは常にダンスパーティ状態になると思うんだけど・・・。

知りすぎれば消される?

2009-12-08 19:57:59 | 小説・読んだ本
 野上弥生子の「秀吉と利休」を読んだ。
 利休の悲劇は、彼の活躍が「芸術」からどんどんはみだして、政治の世界にまで及んでしまったからだろう。
 秀吉とのあまりにもの密着が、近代的小役人タイプの石田光成との水面下の対立を生み、その密着ゆえに秀吉からも憎まれていく。
 そんな流れを、淡々と景色のように綴った作品だ。
 ここには合戦の激しさも、色気のある話もない。
 なんか安土桃山時代っていうと、秀吉の金ピカ趣味が反映された華やかな「キンキンキラキラの極彩色の世界」みたいに思えるけど、その極彩色の絵巻の裏側は、薄墨でただひとことこんなことを描いてるんじゃないのか。
「知りすぎれば消される」

 聡明ではいけない、小才がききすぎてもいけない。
 
 

店主出張

2009-12-03 21:40:48 | Weblog
 先日年末の仕事のために出張に行ってきた。
 場所は佐賀県の某所である。
 珍しく(本当に稀だ)スーツなど着込み、イタリア製の書類カバンを小脇にめかしこんでいるおいらは、久々の電車移動である。
 そもそもスーツなんか着ている時点で雨が降るんじゃないのか?と思ったが天気は見事なほどに快晴である。
 そういや、こっちに来てから電車に乗ったのは三角港行った以来であるのたが、車内でさえもなんか暑い・・・このスーツはパンツスーツなので、特に暑い。
(早ええとこスカートのスーツを作っておこう、失敗した)
 そんなもんでお昼は、出張先の工場のある駅の近くで、ざるそばにした。
 土曜日なので、近隣の皆さんは皆出かけているのか、あたりにあまり人がいなくて、静かななかに駅近くのスーパーの呼び込み音楽だけがじゃんじゃん鳴っているのである。
 そのスーパー近くのそば屋で、そばを食べる。

 味はいいんだけど、セイロの下のほうにブチブチ切れたそばが入ってる・・・。
 でもってセルフで漬物とこんぶが出るんだけど、店の人はそんなこと何も説明しなかった。
 相席した近所の人らしいばあさんが教えてくれるまで、知らなかったよ。
 だしをとったあとの昆布を煮たらしいつくだにもおいしかったけどね。

 その後、会議まで時間があったので、大きな道路に出て、喫茶店で時間をつぶした。
 ゆっくり飲んだ苦めのコロンビアの味。
 ああ、そういえばひとりで喫茶店入って、コーヒーをゆっくり飲むなんてひさしぶりだった。
 満喫満喫・・・そんでもってタクシーを捜して出張先へ。

 今は食品業界もうるさくなっているので、出張先の工場も検温・消毒があり、そのうえ敷地内も、勝手に歩くこともできなくて、白線の通路にそって目的の建物まできちんと歩かないと、ガードマンが寄ってきて注意されるのだ。
 通路をはみ出すと、
「そっちには行かないでください」
 って言われた。そういうものなのか、厳しいのお。
 おいらはまるで文明についていけない田舎から工場見学に出てきた人のようにかしこまって、ヘコヘコしながら歩くしかなかった。
 そして会議が終わると、工場関連のおみやげをもらって建物を出て、また白線を歩いて帰る。
 こんなカンジだった。

 さて画像はJRの駅でゲットした「九州版桃鉄クッキー」である。
 価格も500円台と手ごろだし、桃太郎クンの顔入りのクッキーなのだ。
 味はちょっと子供向けなのか、甘めにできている。



  
 

クイーンってそういうもんなの???

2009-12-03 21:12:26 | 音楽
 そういえば、ブログ開設からもうずいぶん日がたっているというのに、音楽に関した項目は、数えるほどしかない。
 まあ、サボッているようなものですので、反省してます。

 さて今回は・・・
 まだニュース記事を見ただけだが、あの松本零士氏がクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」の曲アニメを製作し、ネットで配信するのだという。
 えっ?
 おいら的にはあまり考えたこともなかった組み合わせだったので、驚いた。
 「スターフリート」(ブライアン・メイのソロアルバムに入ってる曲)だったらわかるけどさあ・・・このコラボってなんか違うんじゃないの?
 その記事の画像を見てみると、さらに違和感がひろがった。
 なんか松本氏が最近取り組んでいる作品のキャラを使っているようなのだが。

 はっきり言って・・・やだ。
 
 それしか言いようがないのか、貧弱なボキャブラリーの発言すんな、とか言われそうだけれど、あの曲にはもう少し、幻想性のある作家さんのほうが良いのではないか。
 松本氏のSF性とこの曲があってないんだよ、本当に残念だけど。
 もうちょっと宇宙とか、メカとかをとっぱらっちゃったファンタジー色があればいいんだけどねぇ。
 まだこの時点では一点の画像しかみていないうえで、文句をたれてもしょうがないことなんだけど。 

古きよき紳士の時代

2009-12-03 12:02:06 | 小説・読んだ本
 なんか今、イギリスにかぶれてて昔のロンドンを書いた「言語都市ロンドン」やこの本を読んでいる。
 P・G・ウッドハウス「エムズワース卿の受難録」。
 ウッドハウスという人について、おいらは中野翠さんのエッセイで知ったのだが、日本での知名度はイマイチだけど、イギリスでは有名作家も参加している研究会があったり、あちらではかなり有名な作家で、たくさんの本を残している。
 今回読んだ本も、かなりおもしろいのだ。
 もう、古き良き時代の貴族生活全開で、善良な領主様であるがゆえに、とんでもない事件にばんばん巻き込まれるエムズワース伯爵。
 本当は退屈なまでの平和が好きなんだろうけれど、次から次へと事件が、人とともにやってくる。
 それを決してスマートではなく、聡明なやりくちでもなく、権謀術数を駆使するでもなく、おたおたしながら解決していくから、この作品は面白いのだ。
 いや、伯爵には災難だが、読者には大笑いでしかなんだけどね。
 一族の者も、愛すべきところもあるけれど、自分の利益や名誉が大好きな、けっこうとんでもない人だらけである。
 この「とんでもなさ」の描き方がすごくうまい作家だからこそ、あっちではたくさんの人に愛され、大笑いされたんだろう。
 なんかおいらもハマってしまいそうである。 

 

店主走る④

2009-12-02 18:37:59 | Weblog
 今日は母上を連れて三角まで行ってきた。
 先日「坂の上の雲」のロケで三角西港が明治時代の横浜港の場面の撮影に使われていたので、改めてこのレトロな面影の深い三角西港を見てみたくなったのだ。
 今回は長距離・・・二時間ぐらいかかるかもしんない。
 とりあえず城南→松橋→有明→三角のコースだ。
 このコースだと、今の季節だと山の紅葉と海が両方楽しめる。
 それはいいが・・・
 城南のあたりから、前をヘンな奴が走っていた。
 そいつは軽で、もみじ(高齢者)でも若葉でもないんだけど、やたら道路の右寄りに走り、えんえん路側帯の白線をまたぎながら走っていた。
 後ろについて約30分。
 よくもまあ、あれだけ右に寄って、しかもきっちりと片側で白線をまたいだまま走れるもんだ・・・ある意味素晴らしい走行なのかもしれない。
 そんなふうに思っていると、そいつはいきなり某町の、家が二軒並んだ間のものすごく細い道を、ほとんど合図もしないままきっちりと曲がって消えた。

 そこから先は何事もなく、(黄色の線をまたいで対向車線に出て平気で追い越しする奴は3台ほどいたが)いつものように三角の物産館に行った。
 弁当売り場をのぞくと・・・・ない!!!!
 おいらとぶち君の好きな「まぜごはん弁当」がひとつもない!!!
 弁当はいつも、個人で何人かの方が出展しているのだが、この日はどの人の弁当もおにぎりやおこわ、寿司だけだった。
 母上とおいらがちょっとがっくりして店の人にきくと、やっぱし売り切れとのこと、そのうえあっさりと上品な味でよかったMさんは、今日はお休みで入荷しないとのことだった。
 これもドラマ効果か?それとも誰かが買い占めて・・・。
 しかたないので、好きな弁当屋さんのひとつ、Tさんの「おにぎり弁当」を買う。
 量は少なめだが、ナゲットもついて、つけあわせの卵焼き・きんぴらもおいしいものだった。
 西港は、ロケのせいで混んでいるかと思ったら、いつもの平日のようにまったりとした雰囲気で、釣り人がのんびり糸を垂れているだけだった。
 日当たりの良い海のすぐ近くのベンチもあいていたので、そこで弁当を食べた。
 12月というのに、すごく暖かい日だ。
 食べ過ぎると眠くなりそうなので、いつもは1個半食べる弁当も、1個にしておく。
 西港は公園が左右2箇所にわかれていて、ロケで使われたのは天草寄りの奥側の
建物と、レトロな蔵ふうの喫茶店、古民家などである。
 もちろん物産館、自販機もある。
 でも手前のほうの公園には、駐車スペースやベンチはあるけど、自販機とかもないので飲み物が欲しいとき、ちょっと歩かなくてはいけない・・・。
 まあ、それを除けば景色はいいし、最高なんだけどね。

 そのあとは轟水源に寄る。
 こちらは山の陰になって日当たりがイマイチなせいか、この季節の平日はほとんど人がいない。
 たまに地元の方らしい車がやってきて、たんたんと水を汲んでいくだけである。
 日陰が多いせいか、ちっと寒い・・・。
 まあ、こんなカンジで遊んだあと、熊本方面に帰った。
 「帰り道、どこで右折して家に帰ろうか」
 で悩んでいたんたけど、なんとなく走っていたら川尻まで来てしまって、そのまま右折したら家の近くまできたから、まあよしとするか。