店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

小ネタでいこう②

2008-11-30 01:20:48 | Weblog
 ①やっと最近、教習所で「口あけ君」と別の時間になってホッとしたと思ったら、今度は「斜めにいちゃん」とノロノロねえちゃんが一緒である。
 斜めにいちゃんは、ちょっと亀梨に似たカンジだが、いつも斜めに停車している。交差点でも斜め、坂道でも斜め、駐車場所でも斜めである。
 ノロノロねえちゃんのほうは大学生ぐらいだと思うが、派手な柄の服(こいつは柄物の服が好きらしい)を着ていつも超ノロノロ運転で、停まりたいのか進みたいのかよくわかんないまま、おいらや他の人の進路をふさいでいる。
 教官が優しくて親切なA先生なので、彼がちょっと気の毒である。

 ②年末はいやな鬼瓦のところに仕事に行くのを回避した。
 社長に泣きつき、なんとかしてもらった。
 そして新しい仕事が決まったとき、おいらは電話を切ったとたん、万歳三唱してしまった。

 ③最近家のCDを、ぶち君と一緒に整理していたら、同じCDが何枚も出てきた。これはいったいどういうことか?
 すごいのが、ストラピンスキーの「火の鳥」である。4枚もあった。
 まあ、演奏者が違うから正確には同じじゃないけど、何がしたかったのか自分でもよくわからない。

 ④夏に鬼瓦のところにバイトにきていた姉ちゃん、いじめられ&同僚バイト男性にフラれて只今引きこもり中らしい。
 最初から、彼女のいるという人(同僚バイト男性)好きになってもなぁ・・・。それじゃイジメをはね返すパワーにはならないかも・・・。
 まあ、そのバイト男も30代後半にもなっているのに、ストックにガチャガチャに商品を投げ込んだり、賞味期限の切れている商品をばんばん売り場に放置したりするたいした男ではないので、そのうちもっといいオトコを見つけて、姉ちゃんがたくましくたちなおってくれることを祈る。
 
 ⑤教習所に最近工房の兄ちゃん方がいっぱい入ってきた。
 そのせいかいつもコースが満員であるが、実はこの教習所には、おいらより早く入った「ヌシ」がいるのだ。
 その人は20代前半男性、おいらより早く夏に入っていたはずだけどまだ卒業していない。もうひとり「女ヌシ」もいる。
 この人は30代前半・・・おいらがまだ第一段階の初心者だったころ、もうその人は(自分で言うには)第二段階だったはず・・・。
 
 ⑥女らしい話題・・・そんなもんないかも。

 

そして冬といえば

2008-11-30 00:02:48 | 小説・読んだ本
 またもや、ヤンソンのムーミンシリーズだ。
 「ムーミン谷の冬」
 これもノーテンキな昔のアニメのムーミンとはかなり雰囲気が違う。
 子供向けにしておくの、もったいないよ絶対。
 内容は、シリーズ主役のムーミントロールが、本来はぬくぬく冬眠しているはずの冬にひとりぽっちで目覚めてしまい、そこから自立の、大きな成長の一歩を踏み出す話なんだけどね。
 これに出てくる人たちは、「十一月」同様やはりおもしろい。
 子供の話にありがちな「大人の協力者」(もしくはそれに近いよくできた子供)なんてひとりもいないのだ。
 みんな好き勝手に冬を過ごす。
 そのうえ、オトナ(というか、彼より経験も豊富ないろいろな生き物たち)たちが食べ物や、快適な空間を求めてムーミン谷になだれこんでくる。
 こうなると「難民キャンプ」を任されたようなもんだ。 
 誰も、本当にピンチの時以外積極的に世話を焼いて助けてなんかやらない。
 新作アニメに
♪困ったときにはスナフキン♪
 っていうのがあったけど、そのスナフキンもいない。
 そんな中でムーミントロールは、悪戦苦闘しまくるのだ。
 これはやりたくてもできないような、すごい体験だ。

 で、今回気に入ったキャラはあの、「おしゃまさん」だ。
 訳者が変わってから、彼女は本来のトゥティッキという名前になったけど、おいら的にはあの娘は「おしゃまさん」のままだ。
 あの悟りが入ったような口ぶり、そしてどこをどうするのるかわかんないけど、すでにあの若さで自立して、身を立てて・・・。
 幼い頃のおいらは、そんな彼女に憧れに近いものを抱いていた。
 大人の世界とは別に、独自で生きている彼女の姿に。
 それはとてつもなく大変なことだろうけれど、小説の中の彼女は軽々とそれをやってのけとていたのだから。
 これこそ、ありえないファンタジーだ。
 

この輝かしき奇妙な面々

2008-11-27 00:29:16 | 小説・読んだ本
 トーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズを、子供のときから読んでいる。
 もう何度読み直したかわからないが、これらの作品には、子供の時には子供の時らしい、そして大人になってからもその時々で違った感銘を受けることがある。
 文体は優しいし、特に流行にも左右されてないから、いつ読んでも読みやすいそのなかに、人生の諸問題(っていうほどの大げさな表現ではないが)や、冒険、哲学までいろんなものが詰め込まれている、奥深い作品である。
 まあ、その中でおいらが一番好きなのは、
「ムーミン谷の十一月」
 なのである。
「楽しいムーミン一家」みたいに心温まる家族の物語でも、「彗星」みたいにロマンスあり冒険ありパニックありのスペクタクルでもないし、「ムーミンパパの思い出」みたいに爽快な裸一貫立身物語でもない、ちょっと地味な作品だ。
 しかも、話の中に実際には「ムーミン一家」は登場しない。
 サブキャラたちだけで作られた物語なのだ。
 だからなんとなく、話は淡々としている。
 ちょうど十一月の、華やかな夏も消し飛び、白く厳しい冬の来る前のちょっと微妙な、間のぬけたような季節・・・。
 ムーミン一家にそれぞれの目的があって「会いにきた」人たちの間でくりひろげられる物語は、個性的なキャラどうしがうまくかみあわなくて、なんとなく人と人との結びつきがズレまくっている。
 十一月のさみしく、もの悲しい風景そのままに淡々と話が進んでいくなかで、なかなかそのズレは埋まっていかない。
 (でも最後には・・・とか書くとレビューで結末バラシはいかんと言われるので、それ以上はナイショ)
 でもその奇妙なズレが、「淡白でつまんない物語」にならなくて、おいらがどくんどん惹かれていくあたりが、小説家としてのヤンソンの力量だ。
 オトナ向けにこの本は楽しい。

 さておいらが登場人物の中で好きなのは、スクルッタおじさんとホムサかな。
 おじさんの強引なまでの自由人ぶり、(親戚一同に宛てた置き手紙は、特に傑作、いいぞ、じんさん!)ホムサのあの年にしてすでに自分の世界を作っちゃっているわけのわかんないすごさ。
 あれだけ大人に媚びずに自分の世界があると、ホムサは、将来すごいアーティストになってるような気さえする。

とうとう家族も珍事件

2008-11-17 21:23:45 | 珍事件
 今日は、母上がおいらが店からもらってきた弁当を見て、
「なんかおいしそうだから、弁当を買いに行きたい」
 と言い出して、おいらの今いる店にやってきた。
 おいらは今、とある場所の催事の弁当屋にいる。
 その催事は、人気があるのでとても混んでいる。
 朝早くからお菓子の整理券をもらうために行列する人や、チラシに○印をつけて押し合いへしあいで通路を抜けてあれこれ買う人がいて、それはとても大変そうだし、これでは「楽しいお買い物」というより「重労働なお買い物」である。
 後輩の売り場の前や行列の最中にばあさんが倒れたり、お客どうしでぶつかってののしりあったり、どこかのガキにハンドバッグにべったりとアイスをくっつけられて愕然とする女の子がいたり・・・土日ともなるとそれはそれは恐ろしい。
「今日はそんなに混まない日だから、今日にしなよ」
 母上にそう言っておいたので、母上は混雑しない平日にやってきた。
 そして弁当購入して、
「まだ他にも買いたいものがあるし、夕方までに帰らないと・・・」
 そう言ってすぐ母上は立ち去った。

 それから一時間ほどして・・・
 突然店内放送でアナウンスがあった。
「売り場に紀伊国屋のバッグを忘れた方がいらっしゃいます・・・」
 それをきいたおいらの胸に、いやな予感がよぎった。
 何故なら母上はいつも紀伊国屋のバッグをふりまわして買い物に来るからだ。
 しかもこっちには紀伊国屋がないので、あのバッグを持っている人は少ない。
「もしかしたら、あの人(母上)かも・・・」
 家に帰って確かめたらやはりそうだった。
 別のものを買ったとたん、すっかり忘れ去っていたようである。
「バスの中に忘れてきたと思ってたんだけど、ああ、そこにあったのね」
 しかも中にはタラバガニ(の足)が入っているという。
 
 翌日しかたなくおいらは、管理してくれておいた親切なある方たちのところに、頭を下げに行った。
「内容は、カニとネコのエサです・・・・」
 こんなことまで言わなきゃいけない。うう、恥ずかしい。
 無事バッグは戻ってきたが、ついに家族まで珍事件を起こすとは・・・。

小ネタでいこう①

2008-11-09 14:24:03 | Weblog
 ○月○日
 試験に一夜漬けで合格した。
 ダンナが、
「あんたの脳ミソも浅漬けみたいなもん」
 と言うので、
「あんたの脳は漬かりすぎて腐った味噌漬け」
 言い返した。

 ○月×日
 近くの店にあるカラオケの機械に、マレーネ・デートリッヒの「リリー・マルレーン」が入ったのでいんちきなドイツ語で唄ってきたら、全国一位になった。(でもまだ少人数しか唄ってない)
 デートリッヒが棺桶をこじあけて怒鳴り込みに来ないことを祈る。
 でもおいらは、たぶんその前にフレディ・マーキュリーあたりにボコられていることだろう。

 ○月▲日
 職場で
「今度小型船舶の免許を取りたい」
 と言ったら、心優しい友人のHは、
「取れたら乗せてね」
 と言ってくれた。
・・・数年後新聞やテレビで、
「××(おいらの本名)さん運転のモーターボート転覆。同乗者のHさんもともに行方不明」
 なんて騒がれないように心がけよう。

 ○月◎日
 教習所で運転中にまた「口あけ君」(下の日記参照)にあった。
 曲がり角から出ようとするおいらの前を、超ノロノロ運転で口を開けたまま通過していった。
 そのことを教官に話したら、
「他の人を見なくていい」
 と注意されてしまった。ぐすん。

 ○月△日
 教習所で、いやに前の車が遅いと思ったら、運転手はやっぱ口あけ君だった。
 交差点のところで後ろについたら、どまんなかで停車した。
 そんなときも口を開けている。

 ○月●日
 最近もの忘れがひどい。
 教習所に傘を置いてあったのを取って帰ったと思ったら、別のものを忘れてきた。買い物メモを持っているのに、何かひとつ忘れてきたりする。
 どこかの人のように、自分に都合の悪いことだけ忘れればいいのに。

店主、相変わらず

2008-11-06 10:30:21 | Weblog
 やっと仕事が終わった。
 といってもこの仕事の間に、知人がひそかに移動になっていたり、温泉にまた行ったり・・・。
 今度の温泉は、先ほど行った「豊礼の湯」からさらに奥にあるところだった。
 すごい山道、すごい傾斜。
 でも友人はばんばん車を奥に入れていく。
 そこは、村の昔の名士の家を改築して作った温泉だった。
 そんなに広くはないけれど、ここは地熱のサウナつき。
 風呂は露天ではなく、窓から外が見えるうち湯。
 浴槽は子供用のプールぐらいあって、けっこう広い。
 景色はイマイチだけど、持ってきたものは店の人が蒸しておいてくれるのでその間に風呂に入っておける。
 定食と入浴つきで1000円。
 山の湯というカンジでなかなかいいんだけどね。

 あとは、また三角港に行ってきた。
 例のごとく弁当を買って、三角西港で食事。
 今回はちっと雨が降ったせいか、品切れになってなくて弁当も人数分確保できた。
 そのあとは別の物産館に移動。
「小型船舶免許取れます」
 ううう・・・取ってみたい。
 しかも水上バイクと両方取っても車より安いし。
 一日で取れるらしい?のだけど、こんな遠くまで通うにはまだちっと・・・。

 相変わらず野望果て無し、の店主であった。