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「にんげん住所録」
高峰秀子 著
今年になってから、立て続けに高峰秀子さんのエッセイを読んでいます。
昨年来、少々落ち着かない日々を送っているものですから、何かしら心の休まる時間なり出来事なりを必要としてるのを、我ながら自覚せざるを得ません。
だから、読む本も心の安定に資するものを、まず優先することにしました。しばらくは、仕事を思い出すような本は読みません。
で、何故に高峰秀子さんのエッセイかということなんですけど、以前、彼女の自伝「わたしの渡世日記」を読んだ時期に、何冊か買ってそのまま放置していたので、この際まとめて読んでしまおうと思ったのです。また、読み始めるとこれが面白くて。
馴染みの寿司屋の閉店に思うことを綴った「店仕舞」、いきなり無理矢理に向こうから押し掛けてきて付き合いの始まったタイの日系アメリカ人Yさんの思い出話「住所録」、木下恵介監督への限りない尊敬に溢れた「私だけの弔辞」、まだ皇太子妃だった頃の、現皇后陛下との貴重なエピソード「美智子さまへのファンレター」など、珠玉のエッセイ16編。
お薦めです。