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「ディズニー
そうじの神様が
教えてくれたこと」
鎌田洋 著
東京ディズニーランドオープンにあたって初代ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)トレーナー兼エリアスーパーバイザーとして、キャスト(従業員)の育成に携わって来た方が、様々なキャストとの出来事や、「そうじの神様」と言われた本家アメリカのディズニーランドの初代カストーディアル・マネージャー、チャック・ボヤージン氏との思い出を綴った本です。
そうじ…地味な仕事です。なまじ華やかなディズニーランドなら、尚更、その地味さが際立ちます。でも、その清掃部門の人達が、毎日、遊具や施設を綺麗にしてくれるからこそ、ゲストは楽しく夢の世界を遊べるのです。
「子供がポップコーンを落としても、拾って食べられるくらい綺麗にするんだよ」
チャック・ボヤージンさんの言葉は、そうじの仕事に対する誇りとプライドに満ちています。
実はこの本、娘の担任の先生から子ども達に「良い本だから読んでみてください」と薦められた本なんです。学校には、先生が持って来たのが一冊あるのですが、娘は自分で買って読みたいというので、この前買って、娘が読み終わったのを借りて読ませてもらいました。
字は大きく読みやすい本ですが、児童書ではないビジネス書を薦めた先生の意図の方に興味が湧きます。そろそろ社会のことに興味が芽生え、将来の仕事のことなど考え始める年頃の五年生の子ども達に、単に「夢を持て」と言うのではなく、華やかなスポットライトを浴びるのだけが夢ではない。大切ではない仕事はないのだと示そうとしてくださったではないか…そんな気がします。
良い本を読ませてもらいました。ひょっとしたら、先生は、子ども達だけじゃなくて、親にも読んで欲しくて紹介したのかもしれません。
こういう良い本を薦めてくださる良い先生に
巡り会えましたね。
大切な成長期に『心』を育てるのは最も大切な
ことだと思います。
光が当たってないところでは必ず影が存在していて
そちらの方で頑張っておられる方々への気配りも
忘れないでいたいものですね。
まだまだ精進しないといけません・・・私(笑)
この本によれば、ディズニーランドでは、ナイトカストーディアルを「裏方」という扱いはしていないようです。パレードで踊る人も、清掃部門も、同じテーマパークのスタッフにかわりない(だからどちらも同じ「キャスト」と呼ぶ)ということのようです。
この理念は素晴らしいと思います。
そして、こういうことを教えてくれる先生に娘が出会えたことにも、大変ありがたいと感じます。
でも、本を読んだ娘の感想は「普通」でした(^^;。まあ、そんなものでしょうね(苦笑)。
小学5年生の時の担任の先生が仰った
『非凡なる凡人になれ』という言葉を思い出しました♪
(^-^)/
この前の「世界一受けたい授業」で、人間の顔を平均化すると美人になるという話をしていました。実際に、出演者の顔写真を重ねてコンピュータで合成すると、絶世の美女が出来上がるんです。
「非凡なる凡人」…良い言葉ですね。素晴らしい言葉を教えてくださって、ありがとうございます。