月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.90 「炎のファイター」(追悼・アントニオ猪木氏)

2022-10-02 00:45:33 | アラカルト

今朝、出勤直前でとんでもないニュースが飛び込んできました。

アントニオ猪木氏が死去されたとの事。

前日の円楽師匠の死去のニュースでもキツかったのに、

更にこのニュースには追い打ちをかけられてしまいました。辛いです。

 

嘗ての自分にとって、金曜夜8時と言えば、「太陽にほえろ」でもなく、

「3年B組金八先生」でもなく、

ひたすら「ワールドプロレスリング」を見ていました。

ゴールデンタイムにプロレスが放送されていた黄金時代、

小さい頃の自分は、夢中になって見ていましたね。

スタン・ハンセンやアンドレ・ザ・ジャイアント、

ハルク・ホーガン等の巨漢の外国人レスラー相手に一歩も引かぬ

猪木さんの戦いぶりに興奮していたっけ。

 

後年、年齢を重ねるにつれ若手も台頭してきて、引退を宣言。

引退カウントダウンの勝負では、キラーとも魔性とも言われ

他の選手には出せない凄味を見せつけました。

東京ドームで行われた引退試合は、豆粒ぐらいしか見えないような

後方の席しか入手出来ませんでしたが、それでも見に行かねばと

馳せ参じたわけです。公称で7万人集まったといいますが、

実際にはもっと多かったとも言われています。流石と言うべきですね。

 

猪木さんは思い付きで行動することが多々あり、

周りを巻き込んでしまう事もよくありましたが、

何をやっても許せてしまう不思議な魅力がありましたね。

そして政治家となってイラクの人質解放を実現するなど、

普通では考えられない事を実現してしまう。

もうこのようなレスラーは出てこないでしょうね。

 

そんな中、しまい込んでいたEP「炎のファイター」を

久方ぶりに聴いています。長い間、会場で使用されていた

オリジナルバージョンはこのシングルだけでしたので、

昔、少々のプレミア価格でしたが見つけた時に購入しました。

そしてシングルが発売されて約20年後にようやくCD化されます。

 

 

本当はプロレスのテーマソングの複雑な関係について

色々書こうかと思ったのですが、

今はどうも考えがまとまりませんね。落ち着いたら記事にしたいと思います。

 

 

ここ数年は、痛々しい姿ばかりを見て心痛めましたが、

それでも前向きに生きようとする姿を感じて

奇跡を起こしてくれるのを信じていました。

残念ながら願いは叶いませんでした。

ご冥福をお祈りします。