月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.33 映画「ミラクルシティコザ」

2022-04-20 23:09:48 | 映画

沖縄復帰50年直前のこのタイミングで、近所にロードショーがやってきました。

沖縄ロックの雄である紫が全面監修という事で、音楽面では期待していました。

 

「ミラクルシティコザ」は、未完成予告編大賞というまだ撮られていない映画の

予告編を作って競い合うという企画でグランプリを取ったといいます。

しかしながらコロナ過による悪影響で撮影は延期、なかなか苦労したようです。

 

ストーリーは、怠惰な日々を過ごす主人公の祖父が交通事故で突然の死去。

しかし未練のある祖父が主人公の体を乗っ取り、代わりに主人公の魂は

50年前の沖縄で伝説のロッカーとして活躍していた祖父の体に宿る事に。

当然ながら祖父のような才能もないので、上手くいかずに悩むことに。

まあ、よくある異世界転生ものの亜流のような感じですか。

 

オープニングから「ダブルディーリングウーマン」のインストから始まり、

途中では、主演の桐谷健太さんが歌う「ドゥームズデイ」といった

紫の名曲、更にほんの少しですが、コンディショングリーンをモデルにした

バンドも。ラストでは紫が演奏するシーンもあり(時間的に短いのが残念)

その辺りはまあ満足出来ました。

 

残念ながら、ストーリー的には、もう少し深みが欲しかったところです。

コザの再開発の話がもう少し深く関わって来ると思っていましたがそうでもなく。

グダグダな展開が続いたのはマイナスですかね。

それでも、時代考証は合っているかわかりませんが、

当時のコザの様子を表現しているのは評価したいです。

ベトナム戦争中で気の立っている米兵や、ヤクザな人達も当時の不穏を感じる

空気を感じられたかなと。

それにしても、解散と再結成を繰り返しながら未だに現役で活動している

紫、オジサン達はエネルギッシュだ。

 

(9) 桐谷健太「沖縄の想いと笑顔を!」伝説のロックバンド“紫”のライブも収録!映画『ミラクルシティコザ』完成披露舞台挨拶【トークノーカット】 - YouTube



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