月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.65 フラワートラヴェリンバンド「SATORI」

2022-07-19 23:52:51 | 日本のロック

頭脳警察の「会心の背信」の発売時におけるPANTAのインタヴューで

フラワートラヴェリンバンドの話が少々出ていまして、

当時はロックは日本語で歌うか英語で歌うかの論争があって、

フラワートラヴェリンバンドは英語派の代表格でした。

実際、一時期カナダにて活動していたことがあるのですが、

聴き飽きたブルースやロックのカバーでなく独自の音を聴かせてくれと

言われても、その時は聴かせられる音が無くショックを受けたという

逸話があります。歌う言語がどうこうよりもオリジナリティの方が

大切ではないかという事ですね。

そして彼らなりの答えの一つが「SATORI」になるわけです。

 

日本的な音というより、東洋的なイメージを感じさせますが、

後にシタールとギターを合体させたような楽器のシターラを考案した

石間秀樹さんの色が強く出たからと思います。

うん、今聴いてもインパクトは強いですね。

ただ、気軽に聴けるタイプの音楽ではないので、

好みは分かれると思います。やはり「SATORIパート1」と

「SATORIパート2」の出来がいいですね。

 

余談ですが、フラワートラヴェリンバンドは70年台に惜しくも中止になった

ローリングストーンズの来日公演の前座に起用の予定だったらしいです。

もしストーンズの来日が予定通りだったら、もっと注目されていたかも。

 

Satori Part II - YouTube



最新の画像もっと見る

コメントを投稿