NO.155にて、AIの今後について記事にしたのですが、
ビートルズのAI関係のニュースが最近、出てきました。
ビートルズ「最後の曲」完成、レノン氏の歌声をAIで復元 マッカートニー氏がBBCラジオで明かす
見出しを見て、いよいよジョンの音声を分析して作品を作るのかと
思ったのですが、実際は、ジョンのデモテープの音質が悪かったので、
AIを使って音声等の抽出作業をしたという事ですね。
流石にAIで人工的に作成したビートルズの作品が発表されたら
大騒ぎになるでしょう。
でも、AIを利用した手塚治虫先生の「ブラックジャック」の新作が
制作されているというニュースもあり、今後はどうなるのか、
注目はしたいです。(これはAIの研究目的もあるようですが)
生成AIで「ブラック・ジャック」新作を AIの創造性 どこまで?
しかしながら、著名人のテータを研究してAIに勉強させる場合、
権利関係とかしっかりさせておかないと、全く関係ない人が
AIを利用して新作を作って発表しかねないなと心配してみたり。
ビートルズのAI事情に戻りますが、AIを利用した修復作業等は、
すでに映画「ゲットバック」にて効果的に使われています。
色褪せた古いフィルムの色彩を限りなく元の状態に近づけたり、
よく聞こえなかった会話部分等をAIを利用して拾い上げているそうです。
Bingを使ってまとめてもらいました。
映画「ゲットバック」では、ビートルズの未公開映像と音源を復元・編集するために、AIを効果的に使用しています。具体的には、以下のような方法でAIを活用しています。
- 音声認識:60時間以上の映像から、メンバーの声を聞き取るために、AIを使って音声認識を行いました。しかし、当時の録音環境やイギリス訛りなどの問題で、AIだけでは正確に認識できない場合もありました。そこで、人間の耳と目を頼りに、手作業で修正する作業も行われました1。
- 音声分離:映像には、メンバーの会話や演奏だけでなく、周囲の雑音や他の楽器の音も混ざっていました。これらの音を分離するために、AIを使って音声分離を行いました。AIは、各メンバーの声や楽器の特徴を学習し、それぞれの音源を抽出することができました2。
- 画質向上:映像は50年以上前に撮影されたもので、画質が悪かったり色あせたりしていました。これらの映像を高画質化するために、AIを使って画質向上を行いました。AIは、映像の細部や色彩を補完し、より鮮明で美しい映像に仕上げることができました2。
以上のように、映画「ゲットバック」では、AIを効果的に使用して、ビートルズの貴重な映像と音源を復活させることに成功しました。この映画はDisney+(ディズニープラス)にて3話連続で配信されていますので、ぜひご覧ください。
(Bingの回答より)
今後、AIがもっと進化をして精度が上がったら、ビートルズの膨大な
録音データから各人の一番いい部分をまとめて完全な1曲っていうのも
作られるかもしれないですね。でも完璧すぎるものって
どうかと思いますがね。芸術家が作った皿と工場で作られた皿、
芸術的なのはどっちかと言われたら、言わずもがなです。
おそらく、この数年でAIは更に飛躍的な進歩をすると思いますが、
まだまだ法整備もされていないですし、議論の余地もあります。
最近では、初のAIグラビアの写真集がすぐに発売中止となったり、
しています。AIについては、暫くは注目していきたいと思います。
集英社、“AIグラビア”の販売終了 「生成AIの課題について検討足りなかった」 Twitterも削除
そしてミュージシャン側はAIについてどう思っているのか。
3年ほど前の記事になりますが、PANTAがAIと共存する世界について
語っている部分がありました。
日本ロック史の生ける伝説、頭脳警察・PANTAが語る「時代の流れ」
いかにもPANTAらしい考え方ですが、自分としては、AIはメインではなく
補助的に活用すべきとは思っています。でもこんな考え方では
進歩はないでしょうね。数年後には、今まで思いもよらなかった
AIの活用が当たり前になっているかもしれませんね。
楽しみでもあり不安でもあります。
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