月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.162 AIの可能性に関する一考察その2

2023-06-26 23:05:16 | 音楽雑学

NO.155にて、AIの今後について記事にしたのですが、

ビートルズのAI関係のニュースが最近、出てきました。  

ビートルズ「最後の曲」完成、レノン氏の歌声をAIで復元 マッカートニー氏がBBCラジオで明かす

見出しを見て、いよいよジョンの音声を分析して作品を作るのかと

思ったのですが、実際は、ジョンのデモテープの音質が悪かったので、

AIを使って音声等の抽出作業をしたという事ですね。

流石にAIで人工的に作成したビートルズの作品が発表されたら

大騒ぎになるでしょう。

でも、AIを利用した手塚治虫先生の「ブラックジャック」の新作が

制作されているというニュースもあり、今後はどうなるのか、

注目はしたいです。(これはAIの研究目的もあるようですが)

生成AIで「ブラック・ジャック」新作を AIの創造性 どこまで?

しかしながら、著名人のテータを研究してAIに勉強させる場合、

権利関係とかしっかりさせておかないと、全く関係ない人が

AIを利用して新作を作って発表しかねないなと心配してみたり。

 

ビートルズのAI事情に戻りますが、AIを利用した修復作業等は、

すでに映画「ゲットバック」にて効果的に使われています。

色褪せた古いフィルムの色彩を限りなく元の状態に近づけたり、

よく聞こえなかった会話部分等をAIを利用して拾い上げているそうです。

Bingを使ってまとめてもらいました。

 

映画「ゲットバック」では、ビートルズの未公開映像と音源を復元・編集するために、AIを効果的に使用しています。具体的には、以下のような方法でAIを活用しています。

以上のように、映画「ゲットバック」では、AIを効果的に使用して、ビートルズの貴重な映像と音源を復活させることに成功しました。この映画はDisney+(ディズニープラス)にて3話連続で配信されていますので、ぜひご覧ください。

(Bingの回答より)

 

今後、AIがもっと進化をして精度が上がったら、ビートルズの膨大な

録音データから各人の一番いい部分をまとめて完全な1曲っていうのも

作られるかもしれないですね。でも完璧すぎるものって

どうかと思いますがね。芸術家が作った皿と工場で作られた皿、

芸術的なのはどっちかと言われたら、言わずもがなです。

おそらく、この数年でAIは更に飛躍的な進歩をすると思いますが、

まだまだ法整備もされていないですし、議論の余地もあります。

最近では、初のAIグラビアの写真集がすぐに発売中止となったり、

しています。AIについては、暫くは注目していきたいと思います。

 

集英社、“AIグラビア”の販売終了 「生成AIの課題について検討足りなかった」 Twitterも削除

 

そしてミュージシャン側はAIについてどう思っているのか。

3年ほど前の記事になりますが、PANTAがAIと共存する世界について

語っている部分がありました。

日本ロック史の生ける伝説、頭脳警察・PANTAが語る「時代の流れ」

いかにもPANTAらしい考え方ですが、自分としては、AIはメインではなく

補助的に活用すべきとは思っています。でもこんな考え方では

進歩はないでしょうね。数年後には、今まで思いもよらなかった

AIの活用が当たり前になっているかもしれませんね。

楽しみでもあり不安でもあります。 



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