ジョンコルトレーン生誕95年という事で、
ドキュメンタリー映画「ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン」が
ロードショー公開されています。
アメリカで製作されたのは2016年でしたが、
日本で劇場公開されるのは初めてだそうです。
ジョン・コルトレーンに関しては、殆ど知識を持たない自分ですが、
フランスのプログレッシブグループのマグマのクリスチャン・ヴァンデが
コルトレーンを敬愛しているという事で、いつかはじっくり聴きたいとは
思っていましたので、いい機会と思い映画を観る事にしました。
幸いにも地元の名画座的存在の小さな映画館で公開されていましたので、
休みの時に行ってきました。
映画自体は、真面目なドキュメンタリーでしたね。
コルトレーンの演奏や映像が流れながら、色々な方のインタビューが中心となってます。
ソニー・ロリンズ、マッコイ・ターナー、ウェイン・ショーター、
ウィントン・マルサリス、カルロス・サンタナ、
ドアーズのドラマーだったジョン・デンズモア、
そしてクリントン元アメリカ大統領等。それはそれで貴重な証言です。
しかしながら、これを見ればコルトレーンのすべてがわかると
いう感じではなく、抽象的な話が多かったですね。
酒とドラックでバンドを首になったりしていたようですが、
どのようにして立ち直ったのかとか、
マイルス・デイビスと行動を共にしていた時のとっておきのエピソードとか
晩年にフリージャズ寄りになってきた時の心境の変化とか、
その話があればよかったのにと思ってみたり。
まあ、それでも今までじっくり聴く事のなかったコルトレーンの演奏や映像を
観れたのはよかったですね。
そして印象的だったのは、最後の方で亡くなる直前の唯一の来日公演、
本人の希望で広島と長崎を公演地に入れた事、
長崎に到着してすぐにホテルに行かず、長崎の爆心地跡に向かい、
手を合わせ祈っていた事。
決してパフォーマンスからの行動ではなく、
純粋な気持ちからの行動とわかります。
映画には、元NBCのアナウンサーで長崎公演の司会を務めた福島長治さんの
インタビューもありました。
その時の撮影についてNBCのニュース特集の映像もYouTubeにありました。
長崎公演では、「ピースオンアース」も演奏されました。
この地で演奏することに意義があったと思います。
日本公演の翌年、若くして肝臓がんでこの世を去ります。
もっと生きていれば、ミュージックシーンも変わっていたかもしれませんね。
本編はこれまで。続いて予告編です。
3月以降の予定を確認したら、音楽関連の映画が結構ありますね。
ジャズだと没後40年になるセロニアス・モンクのドキュメンタリー2本。
それぞれ3日間のみの上映ですが、料金1000円だから行こうかな。
デヴィッド・ボウイ生誕75年、「ジギー」誕生50年という事で、
「ジギー・スターダスト」今年はボウイ関連のイベントが多いかも。
これも注目したいですが、「ロック・フィールド 伝説の音楽スタジオ」
クィーンの「ボヘミアン・ラブソディ」が録音されたスタジオといえば、注目したいですね。
以前、NHK-BSでテレビ用短縮版が放送されたという事ですが、こちらは完全版という事です。
これは見に行くかなぁ。
もう一つ注目したいのがこちら
日本に返還直前のコザにタイムスリップしたというSFチックな話ですが、
紫が全面協力したという事で、音楽面は期待出来そうです。
主題歌はオレンジレンジですが。
まあ、どれも大きめの映画館では見れないものばかりで上映期間も短く、
見逃すとなかなか見る機会はないですね。予算足りないや…。
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