月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.31 休みの国「休みの国コンサート1975」

2022-04-15 15:06:04 | 日本のロック

注文したものの品切れ中で、ようやく入荷して手に入りましたので

書かせてもらいます。

 

高橋照幸(カイゾク)さんが率いるユニットが休みの国です。

ジャックスとの関わりの深いグループで、同じ和光大学に通っていた

という縁もあり、また寮の同僚がジャックスの谷野ひとしさんで、

その影響で曲を作り始めたそうです。

ファーストアルバムは、URCレコードの会員制時代に

岡林信康さんのライブとのカップリングで配布されていて、

早川義夫さん以外の後期ジャックスのメンバーが参加しています。

またNO.26でも書いたように、ジャックスも休みの国のナンバーを

演奏することがありました。

音楽性は少々違いますが、休みの国もまた独特な感性を持ったグループかと。

 

今回発掘された音源は、数度のヨーロッパ放浪から帰国後の

活動再開の皮切りとなる重要なコンサートのもので、

高橋照幸さんが自ら録音した6ミリオープンリールを主な音源として、

アンコールを除くほぼ全編を収録したものです。

一度、枚数限定の自主製作盤で一部の音源が発表されていますが、

今回は、より完全に近いもので音質もいいものとなっています。

この時はフリーコンサートという事で、更に谷野ひとしさんや

つのだ☆ひろさんといった元ジャックスのメンバーも出演したとあって、

大盛況だったとの事です。実際にコンサートを観てきた

ジャックスファンクラブの会長の方の解説によれば、

最初は機材の調子が悪く、マイクがヴォーカルを上手く拾えてなくて

聴きづらかったとの事で、アンコールで最初の3曲を歌いなおしたと記載がありました。

 

聴いてみて特に印象的だったのは、この再出発のために作られたという

「白い国籍のスパイ」、そして少々ピッチを速めたバージョンで、

永井充男さんのギターソロが素晴らしい「悪魔巣取金愚」ですね。

休みの国は、ジャックス程のアクは強くないですが、

高橋さんの独特なセンスと音の選び方は、なかなか面白いものがあります。

 

余談ですが、某ディスクユニオンで購入すると、当日のアンコールを収録した

CD‐Rを特典で貰えます。(無くなり次第終了)

 

 

更に余談ですが、このCDの発売の際、谷野ひとしさんとつのだ☆ひろさんが

インタヴューに答えていますので、参考にどうぞ。

 

谷野ひとし&つのだ☆ひろに訊くジャックス、休みの国、そしてカイゾク=高橋照幸のこと | Mikiki

 



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