星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(46) 中の上

2007年02月05日 07時46分32秒 | Weblog

H師匠とSilverStarにご一緒願うのは今日で3回目です。初回は降雪とガスで見通し悪く、臆病風に吹かれて早々にリタイア(というと格好いいのですがchicken outが実情)、直々の指導を仰がずじまいでした。2回目は師範代のS師範による指導を遠目に観察してくれて目標の100切った宣言をいただきましたが直々の指導は受けていません。よって、今日が最初で、多分最後の直接指導のチャンスです。全身を耳にして直伝の秘技を習得すべく気合を入れて臨みました。

100を切った後、安定的に90台前半の滑りをするための自主トレの材料として、いわば「中の上」を目指し、あわよくば80台突入を期す来季につなげるためにH師匠語録を私なりに咀嚼して整理してみました。

①「100は間違いなく切っている。あとは出来るだけ滑る本数を増やすこと」
目標の100が切れたとは何度聞いても良い響きです。場数を踏んで習得した技術を実戦で磨け、雪に慣れろ、スキーに慣れろということだと理解しています。

②「無理のない範囲でスピードを上げろ。スピードに慣れろ」
たしかに初心者のうちはスピードが出すぎることに不安を抱き、緩斜面でも直滑降は避けて、左右に大きく曲がりながら滑る傾向あり。もっとスピードを出し、コントロールできる技術を身に着けろとのご指摘。

③「不得手な左軸足のターン(右へのターン)の練習量を意識的に増やせ」
たしかに右足に体重を乗せる左ターンの方が得意。急斜面で右ターンが必要な状況ではパニックが走り、上体ごと右に向けて失速・転倒する悪い癖あり。

④「膝を曲げ加重してターンするときも上体は常に谷に向けておけ。ターン毎に上半身と下半身の間に『ねじれ』が生じるのを体感せよ」
それほど意識して身体を谷に正対させることは、場数を踏んで身に着けるしかないと覚悟しています。

⑤「ダウンの際には膝をもっと折って沈み込め。下から雪が押し上げてくるような感覚を自覚できれば80台も遠くない」
師匠の口から「80台」の声が出ました。今年は無理としても来季には身に着けたいものですね。アップダウンのメリハリがないとの指摘は他の師匠からも受けており、当面の課題です。

上の五箇条を心に刻みこんで、残された期間の練習をこなし、90台前半「中の上」と自分で納得出来たときに「使用後」宣言をします。もう少し時間を下さい。

「一人で来る時は無理をしないこと。楽しめばいいよ。」
五体満足で帰りたい私の心を見透かしたかのごとき、H師匠の最後の一言でした。


ケロウナ便り(45) 前へならえ!

2007年02月05日 05時58分29秒 | Weblog

今シーズンの目標は100を切るスキーでした。100が切れたと判定されたら急に里心が出てきました。当初計画では2月24日までケロウナに滞在予定でしたが、90台前半の安定的な滑りを身につけたら荷物まとめて早めに帰ろうかと思案中です。

100を切った勢いで一気に90台前半を目指すべく、3日にH師匠に直々に指導を仰ぎました。尤も、今日の主役は我が女房でした。せっかくケロウナに来てもスキーをしなくては宝の持ち腐れだし、来シーズンは「単身赴任」が視野にあるだけに、なんとか女房にもスキーの面白さを体験させて「帯同赴任」に持ち込みたいとの下心を、勘のいい江戸っ子H師匠が察してくれて、「奥さんに教えてやるよ」との有り難いお言葉です。

駐車場脇の平坦な場所で、スキーを片足だけに着けてもう一方の足で蹴る片足すべりからスタートです。文字通り「経験ゼロ」のオバサンの面倒を見ていただくのですから感謝の言葉も見つかりません。ゴルフの場合と同様、私が教えると喧嘩になるようなことも、しかるべき資格を持った他人様が仰ると素直に聞き入れる我が女房、初めて「前へならえ!」を教わる小学生のような初々しさが漂っていました。

私は傍にいても何の役にも立たないので一人で自主トレを1時間ほどこなし、戻ってみると初心者用斜面の中ほどで「気をつけ!」「休め!」を練習中の師弟を発見。たしかこれまで一度もリフトに乗ったことのない我が女房、どのようにして初体験をこなしたのか?他人事のように冷めた興味が湧き起こりました。

「わ~い!初めてリフトに乗ったよ~!」まさに新入学児そのものです。
「Hさんの肩に手を添えて降りろと言われたけど、こわくて抱きついちゃった!」
「滑ってる途中でHさんに体当たりして、一緒にぶっ倒れちゃった!」
師弟関係を気にしない、どこまでも屈託のない生徒なのです、我が女房は。

ゲレンデを降りきったところで汗だくの生徒から湯気が立ち上っています。頃合いもよし、昼飯です。昼飯のあとは写真のような「歩く歩道」がついた極めてゆるい傾斜のスーパー初心者用のゲレンデで、午前中に習ったことを自習し、私はその間にH師匠から「中級の上」のテクニックの数々を指南いただくことになりました。。

途中でスーパー初心者ゲレンデに戻ってみると、わが新入学児は片方のスキーが外れて立ち上がるのに難儀しています。どうやら午前中のレッスンで全身全霊使い果たし、立ち上がる気力も体力も残っていない様子です。「無理しないでもうやめとけや」と優しく鷹揚な先輩風を吹かせて打ち切り勧告です。変に無理して「もうやめた!来年は単身赴任だ!」となるのを怖れたのですかね?

「気をつけ!」「休め!」までは行ったようですが「右向け右!」「回れ右!」を教わるのは来シーズンでしょうね。来シーズンも単身赴任は避けられそうですね。