H師匠とSilverStarにご一緒願うのは今日で3回目です。初回は降雪とガスで見通し悪く、臆病風に吹かれて早々にリタイア(というと格好いいのですがchicken outが実情)、直々の指導を仰がずじまいでした。2回目は師範代のS師範による指導を遠目に観察してくれて目標の100切った宣言をいただきましたが直々の指導は受けていません。よって、今日が最初で、多分最後の直接指導のチャンスです。全身を耳にして直伝の秘技を習得すべく気合を入れて臨みました。
100を切った後、安定的に90台前半の滑りをするための自主トレの材料として、いわば「中の上」を目指し、あわよくば80台突入を期す来季につなげるためにH師匠語録を私なりに咀嚼して整理してみました。
①「100は間違いなく切っている。あとは出来るだけ滑る本数を増やすこと」
目標の100が切れたとは何度聞いても良い響きです。場数を踏んで習得した技術を実戦で磨け、雪に慣れろ、スキーに慣れろということだと理解しています。
②「無理のない範囲でスピードを上げろ。スピードに慣れろ」
たしかに初心者のうちはスピードが出すぎることに不安を抱き、緩斜面でも直滑降は避けて、左右に大きく曲がりながら滑る傾向あり。もっとスピードを出し、コントロールできる技術を身に着けろとのご指摘。
③「不得手な左軸足のターン(右へのターン)の練習量を意識的に増やせ」
たしかに右足に体重を乗せる左ターンの方が得意。急斜面で右ターンが必要な状況ではパニックが走り、上体ごと右に向けて失速・転倒する悪い癖あり。
④「膝を曲げ加重してターンするときも上体は常に谷に向けておけ。ターン毎に上半身と下半身の間に『ねじれ』が生じるのを体感せよ」
それほど意識して身体を谷に正対させることは、場数を踏んで身に着けるしかないと覚悟しています。
⑤「ダウンの際には膝をもっと折って沈み込め。下から雪が押し上げてくるような感覚を自覚できれば80台も遠くない」
師匠の口から「80台」の声が出ました。今年は無理としても来季には身に着けたいものですね。アップダウンのメリハリがないとの指摘は他の師匠からも受けており、当面の課題です。
上の五箇条を心に刻みこんで、残された期間の練習をこなし、90台前半「中の上」と自分で納得出来たときに「使用後」宣言をします。もう少し時間を下さい。
「一人で来る時は無理をしないこと。楽しめばいいよ。」
五体満足で帰りたい私の心を見透かしたかのごとき、H師匠の最後の一言でした。