星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(54) 滑り納め

2007年02月17日 13時09分11秒 | Weblog

ずぶの新人シニア(?)が初めて取り組んだスキー。ゴルフに換算して100を切ることを目標に挑んだスキー。事前に買ったリフト券パスの元を取るためには10回以上行くことが目標だったスキー。既に12回消化したので元も取り終わりました。あとは行けば行くだけ「もうけもの」。今シーズンの滑り納めとなるであろう、13回目のスキーはK師匠とそのお友達Oさんにお供してビッグホワイトで滑ってきました。

これまではスコアであれ回数であれ、目標に向かって挑戦する、いわば「仕事」のようなスキーと言えなくもありませんでした。目標の100は切れたし、パスの元も取ったし、今日は仕事から離れて気楽に徹底的に楽しむことを目標にしました。(遊びにまで「目標」を設定してしまうなんて、根っからの仕事好きなんですね。)

今日は遊びですからK師匠との師弟関係はなく「友達Dさん」の立場でのお付き合いです。ここが重要なんです。K師匠に「ついて来い」と言われれば厭でも行かざるを得ませんが、友達Dさんの言葉なら「ご自分でどうぞ。私はあっちに行きますから。」と自己主張できるのです。「ちょっと赤提灯に寄って行こうや」とDさんが言うのは「ゲレンデを外れた木立の間の新雪を滑ろうや」ということなんです。何度も赤提灯に誘われましたが、その都度「結構です。私ゃ下戸ですから、飲める方だけでどうぞ」と丁重にお断りしてマイペースで楽しく滑らせてもらいました。

それでなくても今日は13回目のスキーで金曜日。朝から不吉な予感がしているのです。ここまで五体満足に滑ってきたのに、最後の最後でDさんの口車になんか乗れるもんか、あたしゃ新人なんだよ、新人!赤提灯に一度付き合ったら、次はクラブだキャバレーだとエスカレートするのが眼に見えていますからね。

「今日は新技術は習いません。これまで習った技術を使って楽しく遊びます。」と主張はしたものの、「新しい雪にも慣れたほうがいいよ」とのDさんの甘い言葉を受け入れたのが失敗でした。深い新雪のスキー跡に突っ込み、前のめりにドッテ~ン!スキーが外れ、ゴーグルがすっ飛び、あわや骨折かと真っ青になりましたが、左上腕部をしたたかに打っただけで事なきを得ました。やれやれです。

青いコースしか滑らないと宣言した後での「俺について来い」なので、てっきり青かと思ったら看板はクロ。デコボコだらけの急斜面の証拠写真を見てください。「青コースの中間に黒が挟まってるだけ」なんて見え透いた言い訳で済むと思ってるのか?と一時はキレる寸前でした。でも私も平和主義者の端くれ。あれもこれも私の技術を少しでも高めてやりたいと言う「友人Dさん」の親心、師匠心と思い直し、そこは穏便にやり過ごしました。でも、このあとは「自己主張」を繰り返し、後半は完全にマイペースで遊べたのも「友人Dさん」のお陰です。「K師匠」だったら足の一本や二本折られていたかもしれません。 

「思った以上に上達しているなぁ!これならハンデ20くらいだろう」。鬼の目に涙、じゃなかった鬼の口に真実、嬉しい言葉がDさんの口からもれました。20は甘すぎだと思いますが、95を切ったという意味で「公式ハンデ22」を頂いたものと理解します。本物の「中の中」達成です。しかも五体満足で帰れます。

THK師匠、S師範、本当に有難うございました。 研修生Uさん、Kちゃんお世話様!