星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(52) 異文化交流教室

2007年02月14日 03時54分53秒 | Weblog

週末はBigWhiteもSilverStarもダウンヒルレースのイベントがあり混雑が予想されるので自主トレはお休みです。使用後判定審査を二日後に控えての緊張をほぐし、心身をリフレッシュするため、趣向を変えて週末に異文化交流教室を開催しました。カナダで日本人相手に中国の伝統的古典的卓上遊戯を教えただけですが。

生徒は私のスキーメイト、プロゴルファーKちゃんと奥さんのKoさん。講師は我が女房と不肖の私め。Koさんはお父さんが大の麻雀好きだったので子供の頃には牌を握ったことがあるらしいが、Kちゃんはパソコン育ちのずぶの新人です。

パソコンの教えてくれない、生の人間だけが教えられる勝負の勘所、駆け引きを中心とした授業です。「役」やルールの理解は経験の積み重ねで身に着いてゆくので、ルール以前のマナーに力点を置いた、いわば「異文化マナー講座」です。スイングで体の捻りが浅いとか、左肘が曲がるがゆえにショットに力強さが感じられないなどと、散々にしごかれた昨年夏を思い出し、特にプロゴルファーKちゃんを意識的に可愛がってやりました。

(基本マナーの部)

①麻雀は推理のゲーム。持ってきたパイを公言したり、見せたりして推理の邪魔をしないこと。
②一度手から離したパイは、いかなる理由があれ「待った」しないこと。
③終わったあとの「解説」は、求められない限りしないこと。
④通常の場合、当たっても命まではとられないので、長考は避け、リズムを保つようにある程度のスピードの中でゲームを進行すること。(場数を踏んでスピードに慣れること。スキー場で誰かに教わったことに似ていますね。)

(勝負の勘所の部)

異文化交流の核心に触れるので中身の詳細はさし控え、講義の項目だけ記します。

①基本の基本 役作り、手作り、ダマテン
②リーチの功罪
③リーチのタイミング
④しゃみせん
⑤「降りる」ことと「回すこと」の違い(かなりの高等理論ですね。)

(実戦の部)

ドボン主流の日本文化に早く馴染んでもらえるように現代ルールで対戦。世間でやってるらしい「賭け麻雀」だったら、実はいくらの勝ち負けだと計算だけして、本日の講座を終えました。賭け麻雀はしません。私は滅多に嘘はつきません。

(講評)

冬はスキーしていない時にやることの限られているケロウナ。長期滞在で退屈しないためのインフラ作りが着々と進行してます。それにしても、初心者にしてはリズム感もよく、慣れたら怖い存在となりそうなKちゃん夫妻です。賭けないからいいけどね。