イベントの多い街とは聞いていますが、病院の文化祭まであるとは驚きです。イベント発掘のプロとしか言いようのない友人から教えてもらって亀川地区にある別府医療センターの「病院祭り」を覗いてきました。先生方が患者さんから頂いた贈答品をフリマにでも出品するのかと勘ぐりながら見て回りました。それらしい品物もなくはなかったけど、地域住民に病院の姿を見てもらって病院を身近に感じてもらおうとする姿勢が好ましく感じられる、微笑ましい真面目なお祭りでした。
看護学科の学生さんによる手指のマッサージを受けたり、栄養士さんによる模擬店で健康的なスナックをご馳走になったりと、生まれて初めての「病院祭り」を楽しみました。きっとどこでもやっているイベントなのかもしれませんが、総合病院をはじめとした医療機関の多さが他の市町村より目立つ別府らしいイベントとして印象に残りました。
友達によれば、次の日も他の大病院で病院祭りがあり、そこの模擬店に出品される品物は毎年評判だとのことでしたが、病院祭りのハシゴは見合わせておき、この日も温泉のハシゴに精を出すことにいたしました。
食材の買い出しもあるので別府駅のスーパーに寄り、そこの駐車場に車を停めて駅周辺の温泉ハシゴを目論んでいます。
温泉本には温泉5湯無料券の他に100円〜200円相当の割引券が綴じ込まれています。その割引券が使えてカミさんの要求基準クリアーに問題なさそうな山田別荘に立ち寄りました。
ザワザワした別府駅周辺にありながら幾つかの路地を隔てただけで、こんな別世界のような雰囲気と佇まいの旅館にたどり着いたことに感動です。1930年に別荘として建てられた家を戦後旅館に衣替えしたそうですが、なんとも落ち着いた雰囲気を醸し出す、贅を尽くした和風建築独特のぬくもりに全身が癒されます。
脱衣所から浴槽のあるレベルまで数段の階段を下がるのは「半地下型」の多い別府温泉独特の構造のようです。細かいタイルの敷き詰められた浴室の床、昭和の空気の充満する建付けの浴室、他に入浴客がおらず熱めの新しいお湯を満々とたたえている湯船。この昭和感あふれる好感度高い温泉を独り占めして、自分の好みの温度にまで水でうめて満喫させてもらいました。
ああ〜〜極楽、ごくらく!
カミさんもよほど気に入ったらしく、いつになく長風呂です。カミさんの出てくるまで「西洋館の応接間」的な空間でマッタリと昭和の空気を満喫して火照った体をクールダウン。
ああ〜〜極楽、ごくらく!