星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

別府温泉道名人への足あと(29)第29湯 ホテル白菊

2016年07月07日 19時59分16秒 | Weblog


この写真は2016年1月に別府を訪れた時の雪化粧した「ホテル白菊別邸菊の間」です。なかなか幻想的で自慢のワンショットです。

今や死語となっているに違いない「代返・だいへん」。実は八十八湯のうち唯一カミさんに代理で入浴してもらい、スパポートに代返してもらったのがホテル白菊です。

私がゴルフで熊本に遠征している留守中にこの代返作戦は実行されたのでした。

ホテル白菊には二年前に泊まってもいるし、その後何度か立ち寄り温泉で入浴実績もあるので、スタンプ押すためだけにわざわざ高い入浴料払うのもアホらしいと思っていた時に、カミさんから「お気に入りのホテル白菊にあなたの留守中に行くつもり」と聞かされて、渡りに船とばかりに代返作戦を思いついたのです。

天地神明に誓って、この他の代返はありません!

前の日に特訓して身につけた内成からのバス旅行のノウハウを駆使してカミさんは朝一番のバスで別府に降りたそうです。その足でホテル白菊に立ち寄ったら宿泊客以外の温泉利用は午後一時からとて門前払い。仕方なしに近くの別府公園を散歩して時間を潰して出なおして開門を待って入浴。美人の湯と呼ばれるアルカリ性単純泉を堪能したそうです。別府でも一流のホテル白菊とあって、その温泉施設・サービスも大変満足の行くものであったようです。

ホテル白菊が激渋温泉とは対極にあるから代返作戦に出たというわけではありません、為念。

別府温泉道名人への足あと(28)第28湯 湯元屋旅館

2016年07月05日 22時12分08秒 | Weblog
明日から暫くは熊本遠征なので別府八湯温泉道の修行は叶いません。ガツガツと余裕なく数をこなしてきたここ数日の反省も踏まえて、今日は大好きな硫黄泉を堪能することにして明礬温泉の雄、湯元屋旅館を訪れました。

鶴寿泉の筋向かいにある旅館ですが、鶴寿泉への入浴客は入れ替わり立ち替わり賑わっているのに比べて、その存在を主張することを忘れたように、いつもひっそりとそこに佇んでいるような、目立たない旅館です。(と、私の目には映りました)

旅館入口前にある狭い駐車スペースに「ここでいいのかな?」と確信持てずにハンドルを何度も切り返して停めようと努力している私の姿を入り口脇の小部屋(縁側?)からじっと見ているオバサンがいます。前の鶴寿泉に来た客が我が家の駐車場に停めようとしているのを見咎めている視線です。

「ここでいいんですよね? 湯元屋さんの駐車場でしょ?」
「ご入浴?」
「入れますか?」
「どうぞ。昨日の雨でお湯がちょっと変わっちゃってるようだけどね」
「硫黄泉の名泉と聞いてきたので・・・・」

自家温泉のすべてを把握していて初めてできる玄人のコメント。第一、客に変に媚びる姿勢が全く感じられません。というか、接客の姿勢があまり見て取れません。こちとら硫黄泉でさえあればハッピーなので・・・。期待値が高まります。

二階に通されて入った露天岩風呂は硫黄の香りはあまりしません。酸性のアルミニウム硫酸塩泉というそうです。これはこれで温泉の薬効が顕著らしいのですが、想像して期待していた硫黄泉ではありませんでした。ちょっと肩透かし食らった感じ。

まだまだ修業中の身、温泉の奥深さが理解できた頃に再度訪れてみたいと思っています。

別府温泉道名人への足あと(27)第27湯 春日温泉

2016年07月04日 21時46分26秒 | Weblog
毎年秋に仲間と一緒に出かける九州遠征ゴルフツアー、2015年度は熊本・阿蘇なので別府から車で出かける計画です。私が遠征中の3日ほどカミさんは過疎の村でバスだけが頼りの生活を送ります。そのバスが一日に3〜4本の運行なので、注意していないと身動きが取れなくなります。



というわけで、山田別荘で極楽気分に浸ったカミさんは、今日はバスの「試し乗り」をしてホリデーハウスまで帰ります。買い出した食品は私の車に積み、手ぶらで亀の井バスの内成方面行き路線バスの初体験です。私の留守の間のライフライン設営準備です。山田別荘から別府駅に向かって路地を歩くと間もなくぶつかる春日温泉の前でカミさんと別れて、私だけ引き続きハシゴ温泉です。

ここも公民館との併設ですが、公民館の玄関はあっても温泉の入口が見当たりません。建物の脇の細〜い路地に面して、なんとも言えない味を出した、薄青白いペンキの落ちかけた木戸銭入れを備えた板の壁があり、これが入り口なのです。もちろん無人ですから100円を入れてスパポートへのスタンプは自分で押します。スタンプだけ押して風呂に入らずに立ち去ることも不可能ではありませんが、そこはそれ修行の身、嘘偽りは許せません。中にはインチキをする不埒な者もいるらしいですが。

大正年間に完成した、別府駅前本町自治会が運営・管理する春日温泉は、渋さにおいてはあの市の原温泉と双璧をなす激渋温泉です。この良さはカミさんには決して分からないと思います。カミさんと別れたあとの入浴で大正解でした。


別府温泉道名人への足あと(26)第26湯 山田別荘

2016年07月03日 23時26分55秒 | Weblog
 


イベントの多い街とは聞いていますが、病院の文化祭まであるとは驚きです。イベント発掘のプロとしか言いようのない友人から教えてもらって亀川地区にある別府医療センターの「病院祭り」を覗いてきました。先生方が患者さんから頂いた贈答品をフリマにでも出品するのかと勘ぐりながら見て回りました。それらしい品物もなくはなかったけど、地域住民に病院の姿を見てもらって病院を身近に感じてもらおうとする姿勢が好ましく感じられる、微笑ましい真面目なお祭りでした。

看護学科の学生さんによる手指のマッサージを受けたり、栄養士さんによる模擬店で健康的なスナックをご馳走になったりと、生まれて初めての「病院祭り」を楽しみました。きっとどこでもやっているイベントなのかもしれませんが、総合病院をはじめとした医療機関の多さが他の市町村より目立つ別府らしいイベントとして印象に残りました。

友達によれば、次の日も他の大病院で病院祭りがあり、そこの模擬店に出品される品物は毎年評判だとのことでしたが、病院祭りのハシゴは見合わせておき、この日も温泉のハシゴに精を出すことにいたしました。

食材の買い出しもあるので別府駅のスーパーに寄り、そこの駐車場に車を停めて駅周辺の温泉ハシゴを目論んでいます。

温泉本には温泉5湯無料券の他に100円〜200円相当の割引券が綴じ込まれています。その割引券が使えてカミさんの要求基準クリアーに問題なさそうな山田別荘に立ち寄りました。

ザワザワした別府駅周辺にありながら幾つかの路地を隔てただけで、こんな別世界のような雰囲気と佇まいの旅館にたどり着いたことに感動です。1930年に別荘として建てられた家を戦後旅館に衣替えしたそうですが、なんとも落ち着いた雰囲気を醸し出す、贅を尽くした和風建築独特のぬくもりに全身が癒されます。



脱衣所から浴槽のあるレベルまで数段の階段を下がるのは「半地下型」の多い別府温泉独特の構造のようです。細かいタイルの敷き詰められた浴室の床、昭和の空気の充満する建付けの浴室、他に入浴客がおらず熱めの新しいお湯を満々とたたえている湯船。この昭和感あふれる好感度高い温泉を独り占めして、自分の好みの温度にまで水でうめて満喫させてもらいました。

ああ〜〜極楽、ごくらく!

カミさんもよほど気に入ったらしく、いつになく長風呂です。カミさんの出てくるまで「西洋館の応接間」的な空間でマッタリと昭和の空気を満喫して火照った体をクールダウン。

ああ〜〜極楽、ごくらく!

別府温泉道名人への足あと(25)第25湯 ホテル清海荘

2016年07月01日 23時16分06秒 | Weblog
温泉本付録の無料入浴券が使えるお宿の三つ目天空湯房 ホテル清海荘にお邪魔しました。



無料入浴券の利用もこれで三軒目。ガツガツ慌てて入らずにゆっくりと温泉の効能書きなんぞをチェックしながら、前評判の展望風呂からの眺めを楽しみにドアを開けたら・・・・・、な、なんと、別府湾の景色を楽しむ前に、度肝を抜かれたのは、浴槽を取り囲む洗い場がタイルでなくて畳敷き!「畳風呂」と銘打って名物にしたいホテル側の気持ちはわかりますが、畳にお湯をバチャバチャかける習慣のない身には、なんとも違和感あふれるというか、なんとも変な感覚での温泉入浴でした。

タイルの床なら出来る「ベタずわり」も水浸しの畳の上ではやりにくく、あまりリラックス出来ない環境と言わざるを得ません。風呂場の床に畳を敷いた狙いは何なんでしょうかねぇ?

タダで入れてもらってるので文句の言えた義理じゃないんですが、窓際に寝ながら別府湾をのんびりと眺める「寝湯」もやけにぬるくて風邪ひきそうなので、早々に退出して亀川漁港のイベント会場の下見へと急ぎました。

ありがとうございました!