ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

開発TIPS

2018-03-14 21:40:42 | Technics
開発と家事は似ているなとふと思ったわけです。

食事を作るにしても、高級食材を買ってきて、高級な調理器具を使って、高級な食器で配膳する。

この食事を毎日出されたら、
「これにいくらかけてんの?」
と家庭内戦争勃発の気配がします。

スーパーで特売セール品を買ってきて、冷蔵庫の残り物をうまく使い切って、今ある調理器具で、いつも使っている食器を使って、見た目も美味しくボリュームのある食事を作る。

このように作られた食事に、密かな達成感を得たりするのですよね?

掃除もしかり。
洗濯もしかり。


20年開発をやってみて思うのは、家事と開発は変わらないということ。

いかに少ない設備投資で、既存設備をうまく使って、どこでも手に入るような材料で、どこでも作れるような工法で、どこでも検査できるような精度で、設計する。

こうすれば間違いない設計ができる。

それで製造原価1円に満たないものを、大量に作るわけです。

少なくとも私の知っている設計開発は、そのように作ると認識しています。

付加価値をとにかく高くする。

そのために製造現場と密に連絡を取り合い、
少しでも作りやすくするには?
少しでも組み立てやすくするには?
少しでも見分けやすくするには?
少しでも製造誤差を許すには?
を、時には現場に赴いて、自分で作ってみたり、検査してみたり、組み立ててみたり、テストしたりして、確認しながら、その都度図面を書き換えていく。

以上が私の実践してきた設計開発。

プログラミングも大して変わりませんね。

泥臭い作業ですよ。

もちろんそれらの工程を簡略化し根拠を与えるために、設計計算もするし、有限要素法や統計学などといった、数値演算もします。

場合によればビッグデータ解析もするし、人工知能(AI)も使う。
ネット情報もデータベースも使う。

でも結局は、
「いかに現場の人が簡単に作れるか?」
が大命題なんです。

結局作りにくいものは、
・不良品が出る
・事故が起きる
・クレームが来る
というように、メリットがないばかりか、死活問題に関わる費用が発生することになりかねない。

個人的な部品設計の基礎は、
・金型一発。追加工なし
・一部品組み立て5秒以下
・何があってもケガをしない
・例え言葉がわからなくても組み立てられる
・必要なジグは作っておく
・自分で作り方がイメージできない設計はしない
です。

当たり前といえば当たり前のことばかりですが。


ホワイトデーということでですね。
百円均一で買ってきたハート形の型に溶かしたチョコレートを流し込んで、冷やしたら、抜けないわけですよ。

ドラフト(抜きテーパ)付けたい!

と思うも、すでにある型はそれなのです。
ネット情報をもとに、型をヒートガンで温めてからチョコレートを入れて冷やし、ガンガンとシンクに叩きつけながら、なんとかチョコレートを抜きました。

5個作って3個成功。

自分的に工程設計NGだなと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする