46年生きてきても、まだ基本ができているとは思えない。
自分ができていないのだから他人ができているかどうかはさらに未知数になります。
・毎食後に歯を磨く
そうすれば虫歯になるおそれは減りますが、なかなかできることではない。
・英語の動詞の原形・過去形・過去分詞形
lie(横たわる」の原形・過去形・過去分詞形を答えましょう。
義務教育とか習っているはずですが、自信を持って言えます。
「覚えてらんないよ」
正解は、lie、lay、lain。
大人だからってしっかりしているわけではないのよ。
長年生きたから基本ができているわけでもなく、私自身と周りを鑑みるに年をとればどんどん基本が崩れていく。
年をとればとるほど、肩書が増えて偉くなれば偉くなるほど、基本の数も種類も増えていく。
基本をこなすことが難しくなっていく。
ところが基本は裏切らない。
基本は誰でもできるし極めれば極めるほど奥が深い。
・包丁で料理する
誰でもできるけれど、魚を三枚におろすとかそういうテクニックは一朝一夕にはできない。
早くきれいに果物やジャガイモの皮をむくとかね。
靴を履いて出かけるという行動でさえ、自分の靴をきれいに磨いているかとか、普段のメンテナンスまで言及すればとっても奥深い。
しかし、その基本をしないとあっという間に生活や最悪人生が崩れる。
・買い物をしてお金を払う
基本中の基本ですが、それをしなかったら現行犯逮捕もある。
・道を渡る前に止まって確認
最悪轢かれます。
日常の些細な基本活動を他人に任せるということもできますが、実際に高齢者介護の資格を取るために実習を行いましたが、例えば、食事・排泄・入浴・着替えすべてを他人に任せるという行動は、相当気兼ねするし生きづらいこともわかる。
最低限の生活や生命を維持するためにする行動は、相当奥深く、なかなか他人任せにできない。
基本だからこそ自分でやりたい。気兼ねなくね。
それでも、入院などを経験すると、それさえも難しいことがあることもわかる。
私が日々独立やら自立などを目指しているのは、せめて自分のことは自分でやりたいと思っているだけで、それさえも難しい状況も簡単に作り出せるということを知っているから。
自分がどんなに基本に忠実に生きていても、他人によってそれを妨害されることもある。
そういった人たちを近づけないためには、強固な意志で「NO!」と突っぱねる必要もある。
それができるためには、低位に依存しあわないで、経済的にも精神的にも肉体的にも社会的にも自立している必要もある。
それも突き詰めれば奥が深いことで、実現はとても難しい。