自由とワガママを間違えていないか?
他人に指摘する前に、まずは自分に問いかけるのですが。
自由って、何もやらないで得られるものではなくて、やらなくてはならない義務のほうが多いです。
自営業をやってみましたが、財務管理、資金調達、営業、信用確保やらなんやらかんやらやって、やっとやりたい実務が少しできるぐらいです。
地盤強化をしっかりやらないと、運営なんかできないです。
大本の生活維持が困難になったので、一年でやめましたが。
定期収入がある仕事を確保しなければ、やりたいことを自由にやるなんて相当無理な話です。
まだ諦めてはいませんが。
「会社の金を自由に使えていい」
なんて、健全経営している会社にはまずないです。
経営の基となるビジネスでしっかり稼ぐために、削れるコストを削って、無駄な間違いをとことんなくして、人に細心の注意を払って、社会的組織的信用を構築して、やっと本当にやりたい新しい仕事に手を付けられるのが組織的仕事です。
打ち合わせで接待費使い放題とか、ギャンブル的ビジネスに投資ばかりしていたら、あっという間に資金が底をつくし、捜査が入って会社の運営どころじゃなくなります。
融資も株主もつかない。
社会の先の先を読んで、堅実な経営をするからシステムが長続きするのであって、そうでなければあっという間に廃れます。
YouTubeとCGの融合によるVirtualYouTuber(VTuber)も、生まれたばかりだからたくさんの個性や普通にアウトな表現もありますが、安定して続けているVTuberは、普段から地道な努力をして、ネタを仕込んで、細心の表現をしていることがわかります。
普通のYouTuberも同様ですね。
仕事や詰めや戦略が甘いYouTuberは、すぐに消え去ります。
まぁ、その点自分の自営業も同じといえば同じ。
子供のあこがれの職業がYouTuberというのもわかるけれど、生き残るのは楽じゃないですよ。
やってみるのはいいと思いますよ?
初期投資は控えめにね。
そんなわけでね。
アメリカで自由を得ると言っても、成功できるのはアメリカ人でもほんの少しで、よっぽど才覚がなければ潰されて消費されて終わり。
腕試しは構わないけれど、全員が成功するわけではない。
自由を得るには、ただワガママを言い続けて駄々をこねるんじゃなくて、やることを人以上にしっかりやらなければ得られないですよ。
私の実感では、やってもやっても終わらない青天井の責務を、しっかりやり続けても終わらない途方もないエネルギーと細心のセンスを持って、毎度結果にビクビクしながら大胆に行動せざるを得ないという、綱渡りの世界です。
ただ、その面白さに気づくと病みつきにはなる。
自分の人生をかけたギャンブルは、自分以外に投資するより面白いことに気づくと、それはやめられないですよね。
おすすめはしませんよ。リスキーすぎる。