宮崎駿が東映動画時代、労働組合で労働問題を扱っていました。
現在でも問題になっている、アニメーターの薄給や労働時間などの労働環境改善が、活動内容だったようです。
「千と千尋の神隠し」は、一体何がテーマなのかがわかりにくいのですが。
メインテーマが労働問題であるとすればスッキリします。
名前を取り上げられ、親を人質にされて、強制労働。
今現在起きている、外国人技能実習生の労働問題にも通じるところがあります。
ラピュタにしても、ナウシカにしても、現実の現場で、老人でさえ生き生きと働く姿に感動します。
しかし、社会や組織の運営側が正しい判断をするとは限りません。
完璧な人間がいないように、完璧な組織もありません。
人が組織化して物事に対処するようになって、今も永遠に起き続けているのが、組織化した人たちの強さであり、危険さでもあります。
ナニカに集中しても良いし、それから外れたときに思いっきりのびのびとゆっくりしてもよい。
人の役に立つのは、働くことのみでもない。
ある意味労働である調理・料理をして、美味しく食べられるという当たり前の生活が、いかに大事かが感覚としてわかることが重要だと思います。