前にも書いたと思うけど、転売は儲からないです。
昔はダフ屋とかありましたけどね。
コンサートチケットを買い占めて、会場前で高く売るという。
それでこれはすでにしっかりと法律で違法と定められているわけです。
これ以前にも迷惑防止条例でも規制されています。
条例だけれど、単純に「迷惑」なんですよ。
まだ転売そのものは現在法規制まではされていない。
けれども、私が考える限り、転売で生活を継続ほどの利益は出せない。
特に有形のモノに関しては。
なぜなら、「在庫コスト」の概念が抜けていると思うから。
以下、上記サイトから。
<在庫費用の種類>
【仕入代金】
いわゆる在庫投資と呼ばれる。売れないまま倉庫や店にある商品は、資金を固定化させ、資金繰りを悪化させる要因になる。
【保管費用】
倉庫などに保管する場合は、倉庫を建てるコスト、倉庫の減価償却費が保管コストがそれに当たる。また、店舗での在庫スペースは貴重な売り場面積のロスにつながる。
【減耗費用】
商品は在庫期間中に破損や減耗が生じ、在庫が多くなれば多くなるほど減耗費用は増大する傾向にある。
【金利】
仕入代金や倉庫の建設費用のために借りた資金の金利。
【保険料】
在庫商品そのものや倉庫にかける保険料。
【運搬費用】
商品をトラックから降ろす、倉庫内で移動させるなどの運搬作業にかかる費用。
【返品費用】
売れなかった商品を返品する場合にかかる人件費や運搬費。
具体的にイメージするために、仮に私が生活のために転売を商売にするとしよう(そんな愚かなことはやらないけれど)。
まず値段が上がりそうな商品を大量に買い占める。
「上がりそう」なだけで、確実に上がるわけでもない。
それを買う予約をするにも買いに行くにもコストがかかる。
資本が必要ですな。
アパートに住んでいるとすれば、生活維持と在庫を保存するためのスペースを確保しなければならない。
数個では生活のための利益にならないから、それなりの量を保管しておく必要がある。
そしてそれなりの広さに住む必要がある。
家賃がかかるなぁ。
湿気がたまるとカビが生えたりするから、除湿とかしっかりやらないとならない。
エアコン除湿すると電気代がかかるから、除湿剤が大量に必要だな。
運搬の際に落としたり、積んでいた商品が倒れるなんてことも起きる。
積んだ下の商品が潰れるとか。
地震もやばいな。
そんなことを防ぐために、ちゃんとした台車とか、しっかりとした棚がないとな。
商品を買い入れるためにクレジットカードを使ったり、ローンを組んだりする。
金利もかかるなぁ。
それなりの火災保険にも入っておかないとならない。
燃えちゃったら元も子もない。
買うときは自宅まで運んでくれるからいいけれど、売るときは少なくとも自分でコンビニまで持っていく必要があるかな。
大きい商品もあるから、車がないとな。
梱包資材も必要だ。
最低でも宛先伝票を貼り付ける必要がある。
仕入れたけれど、売れないものもある。
仕方ないけれど捨てるしかないか。
いや、どう考えても在庫コストより売上収入が上回る気がしない。
やめやめ。やらんわそんなこと。バカらしい。
そんなことやったら自滅行為だ。
それよりも他にやることが山ほどあって、そんなことに貴重な時間を割いてらんないよ。
逆にどうやったら儲かるんだ?
どんなトリックを使う?
転売する理由がわからんなぁ。
このような転売に伴うコストとかリスクをすぐにイメージできない人には商売は向いていませんよ。
やめた方がいい。
宝くじを500枚買って、10万円当選して、
「やった!儲かった!」
とか喜んでいる人は、絶対に向いていない。
¥300 × 500=¥150,000
¥100,000 - ¥150,000 = ▲¥50,000
の計算ができないのだから。