不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

学生にみる同調圧力

2020-10-07 07:55:27 | Social
朝通勤していると学生が通学している。

日本の学校では当たり前なのだけど、制服を着ている。

男性は長いパンツに白いシャツ。
女性は紺色のスカートに白シャツ。

そこまで統一した服装と、性別の違いを見た目から確定する意味って何なのだろう?


日本の履歴書から性別の欄をなくすべく、JIS規格を見直すことになったと、ラジオのニュースで報道していた。

見た目と実際の性別が異なるということだけで、落とされることがあるからという。

海外では、そもそも履歴書フォーマットなどなく、性別はおろか、生年月日や年齢も国籍も本籍も配偶者情報も、全く書く必要がない。

よく考えればわかるけれど、それらすべての情報によって採用可否を決めるのは、それだけで差別になる。

出身地が別の国やかつてだから採用しないのか?
年齢が高いから採用しないのか?
配偶者や子供がいるいないで採用しないのか?

それらの判断基準そのものが差別と人権問題につながるのだけれど、その点まだまだ日本は人権に対する意識など後進国であると思える事柄の一つではある。


話を戻して学生の制服。

そんなに性別と服装をはっきり決める必要があるのか?
考えられる理由を列記すると、

・服が決まっていると選ばないで良いから楽
・世帯収入による服装の違いをなくすため
・男女の性別を明確にし、肉体的社会的性差を認識するため
・所属する学校を認識しやすくするため
・教員が学生を管理するため
・PTAなど、親の意見を取り入れた結果

もっといろいろな理由はあるのだろうけれど、上記の履歴書の話と同じように、差別しないようにしている配慮そのものが差別になっている矛盾が発生している。

ルールがルールを否定する好例です。


サラリーマンのスーツもおかしいんですよ。

スーツって欧米文化なんですよ。そもそも。

全世界で公式な場で着られてますが。


欧米社会を激しく非難するアジアの人が報道で、バッチリスーツを着こなしている姿を見ると、皮肉すぎる。


漢字はそもそも「漢」の国の「字」で、漢の国は中国。

漢字で中国を完全否定しても、その言語は中国の影響を受けている。

その矛盾をなくすためにも、漢字を排除したアジアの国があるのでしょう。


外国を「海外」と呼べる、海を隔てた島国の日本は、別にそのような文化侵略の矛盾を気にする必要はないのですが。


差別の根本は、自分は一般的な普通の同質な人間だと思うから、違うと思う人を排除する。

逆の立場に立ったときのことを全く考えていない。

自分が集団の中で異質な存在になったときに排除される側になる。

成績を上げても下げてもいけない。
突飛な成果を上げてはならない。
全てにおいて凡庸を目指す。

そんなつまらない社会構造を自ら作り出している。


それも文化侵略も民族侵略も、そう簡単に起こらない島国で、異質になる立場の逆転をそうそう意識しなくて済むからであると考えていて。

歩いていた先が、人種も文化も話し言葉も全く違う価値観の他国であれば、自分が完全に異質になるとか。

一日で他国に侵略されて、言語もルールも人種も立場も全く逆転するとか。

そんなことはまず起こらない、文化的に安定した日本だからできる差別。

そんな文化の集約が「制服」でもあるわけで。


今回のコロナ禍で、海外としてはそんな同調圧力過大な文化を羨むフシもある。

法的な規制も罰金もないのに、お願いだけで、お互いに牽制しあってマスクもするし外出もしない、させない。

結果、感染拡大も死者数も抑えられる。

そんな国は他にまずない。

他国から見れば、なんの規制もせずに、勝手にみんな同様に防衛自衛対応をする、ものすごく変な民族と映ると思う。

日本では、自主自立の人権より、同調しない村八分のほうが怖い文化なのだから。

そんな社会はそんなにないのですよ。


YouTubeやSNSのコメントを見ても、それは思う。

英語圏の人は、人とは違うことにものすごく寛大。

日本とか閉鎖的な国の人は、人と違うだけでめちゃくちゃ攻撃的になる。


炎上騒ぎとか、集団個人攻撃とか、自分が逆の立場になるという概念そのものがないために起こる現象でもあるのだろうなぁ。

誰でも主役になる時代なのにね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 老い | トップ | 迎冬 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Social」カテゴリの最新記事