ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

希望の轍

2018-04-10 01:55:30 | Super Cub
「完璧はないんです」
と書きましたが、人はそれを目指すんです。

ものづくりの人間としては、
「間違わずに使えるように」
ものを作るのです。
発想を変えると、
「間違っても使えるもの」
を設計するんです。

コンピューターの進化なんかはそれに近くてわかりやすいかもしれない。

初期のコンピュータは、コマンドをキーボードから打ち込まない限り、うんともすんとも言わなかったわけです。

それより前は、パンチカードだったりしたけど、なんにせよ、

正確なコマンドを打ち込まない限り、ひたすらエラーを表示するものだった。

まずコンピューターを動かす言語を理解していなくてはならなかった。

Windowsが出て、GUI(Graphical User Interface)により、マウス操作でコンピューターを操作できるようになった。

コンピューターを扱うのに難しいコマンドは不要になってきた。

とはいえ、周辺機器のプリンターやネットワークを機能させるためには、デバイスIDを重複させないように、パズルのように組み合わせを変えながら、何度も再起動させる必要があった。

パソコンの初期設定が理解できなくてはならなかった。

今は大抵のデバイスが、USBにつなげれば自動認識できる。

ネットワーク経由でプリンター共有も簡単。

大学の研究室で10台近いコンピューターをセットアップするために、綿密な実行プランをたてて実行するのに一晩かけるとかやっていました。


今は家庭用ゲーム機でさえ、電源のオンオフはコントローラーでできる。

いきなり電源をオフにして機械(ハードディスク)が壊れるのを防ぐため。

間違えて起動中に電源を切ったとしても、ディスクチェックが起動し、正常なシャットダウンが行われなかったことと、正しい電源の切り方が丁寧に表示される。

突然電源を切っても、バッテリー駆動で、そもそも電源が落ちないとか。


最近は車の衝突も自動回避する。

ぶつかっても乗車中の人が死亡しないように、多くの安全機能が備わっている。


こうなった原因として、一つは製造者製造責任法(PL法)や消費者保護法などといった、消費者の保護の観点が重要になってきたから。

PL法は、家で猫を乾かそうとして、電磁調理器に入れたら死んでしまった。

「生き物を電磁調理器で乾かしてはいけない」という注意書きがなかったため製造者の責任だ。

という裁判があったからという側面もあります。

だから最近のマニュアルには、「危険なので絶対にやらないでください」という項目が山ほどある。

マニュアルに載せきれないから、そもそも製品を間違えて使わないようにする手段もあります。


お客が手にとって間違えないためには、様々な観点からしっかりと吟味して世に出さないとなりません。

これがとても大変な作業なのですが、製品の信用もあるので、しっかり確定したいところです。

今日はこのへんで。
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