そうだ。
大学時代の自分はやはり浮いていた。
ちょうどバブルが弾ける寸前で、誰もがお金を持っていた。
自分はテレビさえ持たず、四畳半の月家賃2万円以下の学生寮を滞納しながら、夜間救急病院で働いていた。
30歳以上年の離れた爺さん婆さんと話が合う。
大戦を生き残った人たちだ。
父はアルコール中毒だった。
小学校6年の頃、両親は離婚。
妹二人は母について行き、
自分は父についた。
子供ながらにいろいろ考えた末出した結論。
父と自分は爺さんの家に転がり込んだが、父の兄の伯父に嫌われて追い出される。
中学から高校2年までふたりで暮らすが、父の酒乱と自分の反抗期が重なり、叔父叔母の協力の元、福祉家庭に預けられる。
工業高校の機械科でものづくりの本質を掴み、知識欲が爆発し、全教科満点を取る。
その辺りから、学校と叔父叔母との利害関係は一致し、特にそんなに金がなくても生きられるという実感を得る。
そんなこんなで特待生になり日大に推薦入学するも、周囲との価値観のギャップを意識せざるを得なかった。
やっぱり特待生になり、推薦推薦で大学院まで行ってしまう。
19歳の頃、父が仕事中の事故で死に、労働災害保険がおりた。
叔父叔母からは、
「学校行く費用は返そうと思わなくていいから」
と言われていたものの、そこそこの額が出たこともあり、ついでに全部精算した。
そして母妹と7年ぶりに再会。
母は再婚していた。
姓が違うのこともあり、自分は父の姓のまま叔父叔母のサポートで大学院を卒業。
学校推薦というものに嫌気がさして、自分で開拓して入社した会社を1年半で転職してしまう。
爺さんは結構長生きして、そんな自分をかわいがってくれた。
叔父叔母からは、
「爺さんボケてるから」
と言われるが、自分の前では、
「お前には言っておくけど、実はな…」
というぶっちゃけ話をいろいろ聞いていた。
別にぶっちゃける必要もないので、言ってもいない。
「世の中金だよ」
という人もいるが、自分が生きてきた経緯を考えると、その結論では辻褄が合わない。
金がなくても生きてこられた自分が今ここにいるから。
大戦を生きた人たちも同じだ。
何もないところから復興を果たした。
同じ匂いを感じるんだ。
金なんか無くったって、何とかなる。
誠意とか、努力とか、泥臭いことをやってうまくいったらみんな嬉しいじゃないか。
最近はそんなことを「愛」という一言で臆面もなく表現するが、昔の人たちはそんな言葉は使わなかった。
そんなわけで自分は第二次世界大戦を生きた人たちの意志を受け継いで、これからも生きていく。
そろそろ爺さんの領域に入ってくるので、後継者を育てたいと思う。
過去を振り返る時期は過ぎた。
もう未来しか向かない。
レッツラゴー!
大学時代の自分はやはり浮いていた。
ちょうどバブルが弾ける寸前で、誰もがお金を持っていた。
自分はテレビさえ持たず、四畳半の月家賃2万円以下の学生寮を滞納しながら、夜間救急病院で働いていた。
30歳以上年の離れた爺さん婆さんと話が合う。
大戦を生き残った人たちだ。
父はアルコール中毒だった。
小学校6年の頃、両親は離婚。
妹二人は母について行き、
自分は父についた。
子供ながらにいろいろ考えた末出した結論。
父と自分は爺さんの家に転がり込んだが、父の兄の伯父に嫌われて追い出される。
中学から高校2年までふたりで暮らすが、父の酒乱と自分の反抗期が重なり、叔父叔母の協力の元、福祉家庭に預けられる。
工業高校の機械科でものづくりの本質を掴み、知識欲が爆発し、全教科満点を取る。
その辺りから、学校と叔父叔母との利害関係は一致し、特にそんなに金がなくても生きられるという実感を得る。
そんなこんなで特待生になり日大に推薦入学するも、周囲との価値観のギャップを意識せざるを得なかった。
やっぱり特待生になり、推薦推薦で大学院まで行ってしまう。
19歳の頃、父が仕事中の事故で死に、労働災害保険がおりた。
叔父叔母からは、
「学校行く費用は返そうと思わなくていいから」
と言われていたものの、そこそこの額が出たこともあり、ついでに全部精算した。
そして母妹と7年ぶりに再会。
母は再婚していた。
姓が違うのこともあり、自分は父の姓のまま叔父叔母のサポートで大学院を卒業。
学校推薦というものに嫌気がさして、自分で開拓して入社した会社を1年半で転職してしまう。
爺さんは結構長生きして、そんな自分をかわいがってくれた。
叔父叔母からは、
「爺さんボケてるから」
と言われるが、自分の前では、
「お前には言っておくけど、実はな…」
というぶっちゃけ話をいろいろ聞いていた。
別にぶっちゃける必要もないので、言ってもいない。
「世の中金だよ」
という人もいるが、自分が生きてきた経緯を考えると、その結論では辻褄が合わない。
金がなくても生きてこられた自分が今ここにいるから。
大戦を生きた人たちも同じだ。
何もないところから復興を果たした。
同じ匂いを感じるんだ。
金なんか無くったって、何とかなる。
誠意とか、努力とか、泥臭いことをやってうまくいったらみんな嬉しいじゃないか。
最近はそんなことを「愛」という一言で臆面もなく表現するが、昔の人たちはそんな言葉は使わなかった。
そんなわけで自分は第二次世界大戦を生きた人たちの意志を受け継いで、これからも生きていく。
そろそろ爺さんの領域に入ってくるので、後継者を育てたいと思う。
過去を振り返る時期は過ぎた。
もう未来しか向かない。
レッツラゴー!