ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

安藤さん。

2015-07-11 21:19:38 | 日記
会社の先輩で有名な安藤さんという方がいる。
御年68歳だけど、まだまだバリバリの元気な人です。

それでも奥さんの様態が思わしくなく、ちょっと落ち込んでいるようだった。

そんなところ、埼玉から栃木に持ってきたテレビが映らないというので、
「お前チャンネル設定できるんだろ?ちょっと弁当を持っていってこい。」
「あー。郵便番号さえあれば楽勝ですよ。」

ちょっと迷ったけど、何とか着いた。
チャンネルサーチを始めると、特に話すこともないので、趣味の仏像彫りの話になった。
「俺はこういうデッサンをしてんだ。どうだ?」
「いいっすね。僕もこういうの描いたりするんですよ?油絵ですが。」

「ああん?お前ちょっとおかしくねぇか?これ描いたんか?お前が?じゃあ例えばよ、俺がデッサンしたやつとかの仏像の4面図とか描けるのか?」
「そうっすね。僕は漫画を骨格から描くんで、やろうと思えばできますよ?想像でこのぐらい描いてました。大学1年だから、18歳の時ですね。」

「お前何やってんだよ?これでいろいろできんじゃねえか?俺の趣味手伝えよ?」
「別にいいですよ?今だったら3Dプリンターとかあるから三次元データにしちゃえば縮尺も簡単に変えられるし。」

「はぁー。お前少しもったいないよ?こうしてらんねぇからちょっとあいつんとこ行くぞ!うなぎ食って元気あるんだからよ!」

68歳の爺さんを本気にさせてしまった。
「オメェ夢があんだろうよ!?」

そういうことではしゃぎ始めてしまった。
こうなると安藤さんは子供のようになり止まらない。


爺さんでも婆さんでも、未来に夢と希望があるとわかれば、いくらだって元気になる。
もちろん子供だってそうだ。

未来に絶望しかないとしたら?平気で悪いことでも何でもする。

人は何歳でも子供になれる。
そんな先輩たちが夜の街に繰り出していくのを見届けて、
「私はすいませんが帰ります。お疲れ様でした。気をつけて。」
と帰ってきてしまった。

そういえば安藤さんが、夜遊びするのも珍しい。

ちょっと忙しくなりそうだが、遊び心に火をつけてしまったので、引っ込みがつかないが、とことん遊んでやろうと。
人生楽しんだ者勝ちだからなぁ。

「俺達の生きた証を残すんだよ!」
それを仕事というのか遊びというのかボランティアというのか趣味というのか、どうでもよくて、まぁとりあえずなにか困ったら連絡しましょうと。

ちょっとは世の中を明るくしたような気がして、今日はこれ以上遊んではいけないかなと。

そんな日もあるだろうと。

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