昨晩、沙村広明さんの「ベアゲルダー」を読み始めたら止まらなくなり、不覚にも睡眠時間を削ることに。
昼寝ていたから良かったけど。
いろいろな表現手法を研究しまくっているからこそできる表現です。
上々颱風の歌を歌いながら拷問するとか、なかなか描けません。
あ、結構バイオレンスなので注意してください。
無限の住人をアフタヌーン連載で読んでいたけれど、伏線がしっかり張ってあるので、単行本で続けて読まないとわからなくなるというぐらい、深さもあります。
表現手法つながりで。
「ホームページデザインを専門学校で学ぶのは無駄」という記事をSNSで見かけたけれど。
ネットとパソコンさえあれば誰でもできるので、金かけて学ぶのは無駄ですよね。確かに。
学生時代、印刷会社でホームページデザインをチェックする仕事をしたけれど、Wordで作った文書をHTML形式で保存したものをそのまま使っていて、ツッコミどころ満載だったのを覚えています。
逆に言えば商業ホームページも20数年前はそれで成り立っていたわけで。
サーバ立てたりHTMLやCSSの進化を調べる必要はあるものの、結局やる気があれば金出して勉強する前に自分で調べてやるのよ。
音楽教室に通わなくても路上ライブをしたい人はするわけで。
フォーマットに乗って学んだ表現手法は没個性になるし、人材が道具化する。
自分に表現したいことがあれば、古今東西清濁合わせ飲んで全部自分で吸収しますよ。
最前線でね。
その貪欲さがないと自分らしい表現手法なんかいつまで経っても表現できない。
ひとの顔色を見ながら表現する芸術はそこ止まりで、自分が表現したいものをぶつけるのが本当の芸術家だと思っていて。
「芸術は爆発だ」
と言っていた岡本太郎さんもいますが。
他人の評価なんか知ったこっちゃない。
自分の表現したいものをいいものと思う人がいればそれでいい。
ぐらいの突き抜け方をしないと個性なんか出せない。
とはいえ優れた芸術家は本当に臆病なので、基礎的なことは繰り返し繰り返し納得行くまで突き詰めるんですけどね。
そのあたりアスリートと変わらない。
工学技術も同じ。
ものすごくいろんな仕込みをして、納得行くまで精錬させてから世の中に出している。
じっと籠もれるすごいオタクじゃないとできないんだ。
少しずつ小出しにして様子ぐらい伺うけれど。
そんなものよ?