15~6年くらい前、『ひよどり』の雛を育てたことがある。
我が家にやって来た詳しい経緯を忘れてしまったが、
知り合いが保護したが、どうしたら良いのか分からないので、
なんとかして欲しい・・・・と持ち込まれたような記憶がある。
『弥勒 みろく』と名づけたその雛は、野鳥らしく最初は全く餌を受け付けず、
ペットショップや、動物病院に行って、飼育法を教えてもらい、
当時、小学生の子供二人と、飼育したのだった。。。
その餌やりの方法は、無理やり口をこじ開けて、
注射器のようなもので雛用の餌を押し込む。。という乱暴なものだったが、
慣れるまでは、栄養をつけるためには仕方なく、
しかも、その作業は、大胆かつ繊細に行わねばならなかった。
なるべくストレスにならないよう、短時間に、確実に。
もともと人慣れしやすい鳥らしく、少したつと元気になり、
羽毛も生え変わり、なんと 『弥勒!!』と呼ぶと、
飛んでくるようにまで慣れたのだった。
そうなると、可愛い。。。。しぐさのひとつ、ひとつに
愛情が爆発していた。
カルガモのげんさんとは大違いであった。
皆で可愛がった。いずれ外に放さねばならぬ日のことを、
寂しいような、うれしいような気持ちで話し合ったりしだした矢先。
弥勒は突然、死んでしまった。
原因は分からなかった。
子供たちは泣いて、なぜ死んだのかいろいろと推察していたが、
結局はわからないままだった。
全く家族になつかずに、野生に帰って行ったカルガモのげんさん。
家族みんなに慣れて、可愛がられたのに突然死した弥勒。
いのちの儚さと強さに、矛盾を感じた。
子供たちも同様だったと思う。
その後も、我が家にはいろんな生き物が舞い込んで来る・・・。
『うちはムツゴロウの動物王国じゃありませんから』という
看板を立てたいくらいだった。
思い出した順番に紹介していくことにしよう・・。
蓮ちゃんママ