昨年の11月から老人ホームで暮らすようになった兄ですが、3月に面会に行った時は落ち着いて暮らしている様子を見て安心して帰って来ました。
今年は自分の為の時間も取れそうと歯の治療と後発白内障のレーザー施術をしてもらい歯科と眼科に通い始めました。
今月は姉が面会に行ってくれたので安心していました。
ところが姉の面会から1週間もたたずにホームから「食事が出来なくなった。」との連絡を頂き慌てて駆けつけました。
前日まで雨でしたが出かける朝は雨も上がっていました。
早朝に出たので途中神奈川県から静岡県に入る所は霧雨が降りだして心配でしたが静岡に入ったらお天気も回復してきて富士山が見えました。
富士山が見える時は今まで、いつも良い兆しを感じられるので今回は重い気持ちの中でも灯りが見えたような気がしました。
ホームに行く前にお墓参りを済ませて兄の面会に行きました。
面会の連絡を入れてあったので主治医にも連絡していただき今後緊急事態が起きる時の対処についての意思の確認の為に
診察を受けに行きました。
当日の朝も食事が取れなかった兄は自力でベッドから起き上がれなくて車いすに移すのさえ一苦労でした。
診察では「特に病気は無い。」「いわゆる老齢による体力の衰え。」との診断でしたが今後については病院での治療にするか否かを兄が自分で
決定できるうちに話し合って延命治療は受けないと決めました。
古い記憶は残っていても認知症の兄にはその場で決めた事は記憶に残らないけれど、妹が全て決定しないで済んだのは幸いでした。
お昼は元気な頃に好きだった物を食べてもらおうと提案しましたが、「食べたくない。うどんが食べたい。」とのリクエストでうどん屋
で夫と3人で食事をしました。
多分一緒に食べられるのは?と思うと辛い食事でした。
沢山は食べられませんがおつゆも少しは飲んでくれました。
ホームに送って介護担当者との打ち合わせにはケアマネージャーにも連絡をしてくれてホームの担当者と4人で今後の対応についての確認をしました。
ケアマネさんも急な体力低下で驚かれていましたが、介護認定については9月が更新になっているので大きな変化があれば主治医の意見書で認定の
見直しもしていただける事になりました。
翌日は朝いちばんでホームに顔を出したら、今後の対応の確認でホームでの緊急対応で訪問看護師さんに処置がしていただけるように依頼書を
お願いしてきました。
遠方でいざという時にはホームの介護士さん達にお世話をかけるばかりですが、事情も分かって引き受けて下さって良い人達に恵まれたと感謝です。
ホームで晩年をゆっくり過ごしてくれるのを期待していましたが、思っていたより急速に衰えていくのは寂しい事です。
出来る限りは快適に暮らして欲しいと思っていても、兄の思いとはすれ違っているような不甲斐なさを感じます。
いよいよ心の準備だけはしておこうと思います。
面会だけなら一人で行くつもりでしたが、緊急時は夫が車で行ってくれるのは感謝です。
まだ予想不能なことが起るとしても、一応これからの対処も出来て今回は内容の濃い1泊2日でした。
急に暑くなりましたが、優もお留守番頑張ってくれました。