私は本を読むのが好きだが小説仕立てになってないとあまりうまく読めないので実用書とか啓蒙書みたいなものは読まないし、まあとにかく小説以外はあまり読まない。というか読みにくい。
でも3年くらい前に直感的に、面白そう!と思って買った本があって、小説じゃないからなかなか読むきっかけがなかったんだけど最近読んでみたらこれが本当に面白かったの。これ↓
「ピエール瀧の23区23時」
ピエールさんが夜の街をただただブラブラするという本なんだが、私も夜の街をブラブラするのが好きなので本当に面白かった。
23区それぞれ散歩している様子を記しているから23章に分かれていて、なぜか我がまち墨田は最終章だった。とくに意味はないと思うけど。
面白かったのをピックアップするとすれば、
第1章、第2章の台東区中央区はそんなに面白くないんだよな、まだ手探り状態というか。
浅草とか築地なんていうスター地域のことを書かれても面白くないじゃない。でも浅草からちょっと歩いて山谷のほうに行くと歩道橋の上にフレッシュな人糞が落ちてたり地べたに布団敷いて寝てる人がいたりというのがちょっと面白かったな… 私もバッハ(山谷のほうにあるカフェです)に行った時そういうの見た。
第3章の大田区は私の好きな蒲田の商店街とその中にある蒲田温泉(知らなかった…)とか出てきて良い。たまたま双子座流星群のひで、土手に星を見に来てる男子高校生に「俺ピエール瀧という怪しい者なんだけどさ、キミいい趣味してるね。夜中にひとりでこんな所に来るなんて」って話しかけたりしていた。そしてピエールさんたちも流れ星を2個観られた。
その次の新宿もなんとなく新大久保のコリアンタウンというスター地域でまあべつに…って感じ。
次も千代田区で一流の区って感じするけど、武道館の近くで傘を拾ったらその後すぐ降りそうもなかったのに雨が降ってきたという箇所だけなんか面白かったな…
第6章北区はララガーデンという商店街のレコード屋さんとのやりとりがよかった。とにかく私は商店街が好きなんだなあと思った。
渋谷区では渋谷区育ちの森山直太朗が案内人として出てくるがあまり役に立つ感じでなく、いつも気になってたことをピエールさんに一緒にやってもらうみたいな彼の希望を叶えるみたいな回に結局なっちゃう。
麻雀屋を経営している元・伝説のジゴロが出てきた。そういう人ってだいたい面白い。
その次の杉並区と品川区はとくに印象がない。杉並は阿佐ヶ谷高円寺などが、品川は全体的にスターぽいから私はあまり興味ないのだろうか。
江戸川区はインドの食料品屋さんを経営しているインド人のかたとかその配達先のインド人家族の話が興味深かったなーなんかしみじみとした良い回だった。
目黒区もあまり印象ないなあ、中目黒とか大橋ジャンクションとか行ってたが…
文京区の回は東大を軸として頭の良い人たちがたくさん出てきた。私はとは無縁の世界だ…と思った。
江東区は深川から屋形船乗ってたけどふだん私が屋形船乗らないからそんなにピンと来ないな。お客さんとかからファブリーズ的ないじりをされてたからちょうどこの時期にピエールさんがファブリーズのコマーシャル出てたんだろうねえ。私はその時のファブリーズのコマーシャルいちばん好き。奥さん役は西田尚美さんだった。
中野区世田谷区はとくに印象なし。中野区住まいの若手芸人が何人か出てたけどあまり散歩と関係ないような。世田谷区は地方から来る人には憧れの土地なのかしら?世田谷区に憧れるというのはたぶん東京の人にはない感覚だと思う。
葛飾区はとにかく立石の再開発。下町地域と再開発は切っても切れない話題なのだと私は思う。
なんかめったに読まない感じの本なのに何でこんなこと細かく書いてるんだろうか?もう眠くなってきたから明日続き書こう…
べつに続けなくてもいいんだけどさ。まだあと7区残ってる。