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生活

とりとめもなく

ファンタジーだったのか…

2020年10月25日 23時39分00秒 | 読書
ここ2か月くらいひとつの作品にかかりきりになってしまって、なんだか雁字がらめだった。
辻村深月さんという作家のデビュー作品「冷たい校舎の時は止まる」

上中下に分かれていてかなり長い!
思い入れが強すぎてこんなに長くなっちゃったんだろうなあ〜って感じでなんかかったるいほど長い。もっと文章を簡潔にできる!
そして学園ミステリだと思って読み始めちゃったのが誤算だった。これはファンタジーだったのだ。
私はファンタジーが苦手です、なんでもアリになっちゃうから。
だけど途中で本格ミステリのように読者への挑戦的なものがはさまれていて、なんかそれ自体矛盾してないか。
(ファンタジーだから何でもアリなのに)すべての証拠は開示済みだから推理しろ、みたいな。
読み始めたからには最後まで頑張って読んだけど、ファンタジー好きな人には面白いかもしれない。でもファンタジーが好き!という人には逆にものたりないのかもしれない。
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同潤会アパートメント

2020年09月01日 22時14分18秒 | 読書
最近読んでた本
三上延「同潤会代官山アパートメント」

ビブリア古書堂でおなじみの三上延さんのわりと新しい本(2019年)
軽い感じで読めるけど、これはなかなか良かった。代官山にあった(たぶん今は跡地が代官山アドレスとかいうとこ)同潤会のアパートが新築だった大正時代から、平成にかけての、そこに住む家族の四代記。
昔からの渋谷区近辺を知る人なんかは特に面白いかもしれないが、大正時代の関東大震災から始まり戦争があったりそして平和になったり、平成の阪神淡路大震災で終わるという激動の時代を家族の歴史でつづる、普遍的な物語なので老若男女問わず楽しめるんじゃないでしょうか。
私の祖父が戦後渋谷の坂の下にいてリヤカーで坂を登ろうとする人の後ろを押してた。みたいな話をしてたのをぼんやり思い出した。
仕事とかじゃなくてたぶんヒマだったから。

あの頃たいへんだったね…なんて言えるようになるのかな、今この時のことも。

同潤会アパートって昔、うちの近所にもあって、住利(住吉と毛利にまたがってあるから住利といったらしい。いまはツインタワーすみとしになってる)なんかはあそか病院の裏の公園を囲むようにあり私が小さいころすでにオンボロで、なんていうか…オバケ出そうっていうか…なんか怖いというイメージしかなかった。
今でも夢に出る。
あと近所だと清澄白河の交差点のマツキヨのあるビルがその跡地で、あれは20年ぐらい前まであったけどやっぱりとにかく怖かった。
清澄白河なんて言葉、当時なかった。
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「店長がバカすぎて」

2020年08月26日 21時54分30秒 | 読書
最近読んでた本↓
早見和真「店長がバカすぎて」
初めて会社の労働組合で本をかりてみました。

契約社員として吉祥寺の中規模書店で働く20代の女性が主人公で、

本が好きな人あるある
書店で働くあるある
小売業で働くあるある
サービス業で働くあるある
話の通じない上司あるある
理不尽な本社あるある
理不尽なお客あるある

などが散りばめられた、お仕事小説です。読みやすくて痛快で面白かった。

暑さは峠を越したように感じるがまだまだ暑いな。
食欲がなくなることはないが、食欲がない人をイメージした夕飯を作ってみました。

しかし、トロロがふくれてお腹がパンパンに!
さらに

チーズケーキもらったから食べないとね。
ごちそうさまでーす
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探偵はバーにいる

2020年08月19日 23時59分00秒 | 読書
最近読んでた本↓

ススキノ探偵シリーズ第一作で、ずっと読んでみたかったので、やっと。
北大の後輩から頼まれて女子短大生を探すうちにデートクラブがらみの殺人事件の謎を解いてしまうという話だった。
この人の本読むの初めてということもありちょっと読みづらかったけど、作家自身がたぶんこの主人公の「俺」みたいな生き方を若い頃してたんだろうなあという感じで、そういったススキノの事情を知るのも面白い。
映画シリーズの「探偵はBARにいる」ではこの作品は映像化されていないけどオリジナル脚本である3作目にちょっと要素が取り入れられている。
短期集中でグッと読んだほうが面白いんだろうけどついダラダラとちょっとずつ1か月半もかかってしまった。
スマホを見る時間を減らせばいいということはわかっております。
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甥っ子帰ってしまった

2020年07月25日 21時38分48秒 | 読書
甥っ子たちが2泊して帰っていった。
心は満たされたが体は疲れた。私は毎年、夏の入口あたりで早くもバテてしまう。
季節の変わり目についてけないよ…

むーちゃんが持ってきた本を読みました。安藤百福さんに続きまたコミック版世界の伝記で「アガサ・クリスティ」です。ミステリーの女王アガサ・クリスティの生涯をマンガで駆け足で知ることができます。
私も中学生から高校生くらいの時にアガサ・クリスティのハヤカワ・ミステリ文庫をたくさん読んだ。ポワロのドラマがNHKでやってたからそれも観たり。
昔は今と違ってたくさん本を読んだり映画やビデオを観たりラジオや音楽を聴いたりしてたんだけど今はその時間がほとんどスマホを見ている時間になっちゃって、良くないと思ってはいるんだけどそうやっていつの間にか時間が経っている。
本当によくない。
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マスターおすすめ黒部の山賊

2020年07月08日 23時50分09秒 | 読書
中延の美味しいハンバーガー屋さんのマスターにおすすめされた本↓

「定本 黒部の山賊 アルプスの怪」伊藤正一
この著者の伊藤正一さんという人は鷲羽岳と三俣蓮華岳の鞍部にある山小屋の主人で、戦後この三俣蓮華と黒部渓谷一帯を山賊とともに過ごし山荘を建てたり管理したりして登山客の利便をはかったり命を助けたり不思議なめにあったりした経験をエッセイふうにまとめた本なのである。
戦後まもなくの頃からの話で、黒部の太陽やら黒部ダムやらのずっと前からの話なのでもうホントに今とは登山事情も違うし、スマホとかGPSとか無いしゴアテックスとかエアリズムとかヒートテックとかもないし性能のよいギアもないし夏の山で瀕死の状態で小屋にたどり着く登山者たちを救ったり残念ながら死なせたりする(雨ふったり嵐が来たりで夏山で凍死する)エピソードや、カワウソやクマなど動物たちとかそれ以外かもしれない不思議な出来事、ずっと昔から黒部一帯を縦横無尽に歩き回って猟をしたり木を切ったりして生活してきた山賊の話を面白おかしくつづっていてたいへん読みやすいですし北アルプスに行ってみたくなるのである(私には無理だけど行きたいなあとは思う)。
今年は立山黒部アルペンルート行きたいなあと思ってたけど、まさかこんな世の中になるとは想像もしてなかった。きっと今年も無理だろう。
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悲嘆の門

2020年06月14日 23時31分37秒 | 読書
最近読んでた本↓
宮部みゆき「悲嘆の門」

久しぶりに宮部みゆきさんの本を読んだよ。
この人、現代劇も面白いけど時代小説も面白い。
でも私は断然現代劇が好き!
表紙の雰囲気からしてなんかファンタジー要素が入ってそうだなと思ってたんだけど、違った、よかったー!と思ったのも束の間、やはりファンタジーだった。
私はファンタジーが苦手なのである。中学生のときに悟った。私はファンタジーが嫌いだと。
でも現実世界とファンタジーと、割合でいったら現実世界のほうが多いかな…だからまあ面白かった。
ネット専門の監視システムの会社でバイトする大学生が殺人事件や失踪事件に巻き込まれる(というか自ら巻き込まれていく)話で、上巻までは現実世界の話なので安心してたら急に中巻からファンタジー風味になった。
ファンタジーじゃない現代劇の宮部作品が読みたいなあ〜
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愛の大売り出し

2020年04月15日 23時52分39秒 | 読書
最近読んでた本↓
美輪明宏「愛の大売り出し」

美輪さまが自身の人生の要所要所を語ったような本で
、実は音楽会に行っていれば何度も何度も聞いたような内容ではあるが、こうしてトータルして読んでみると面白い。
あと前回の音楽会のときに私は初めて聞いた長崎で被爆した時の話もこれには書かれてた。
私はてっきりその時美輪さまが「まんじゅう姫の絵を描いてた」と言ってると思っていたが、本で字で読んでみると「万寿姫」だったのだ。はずかしー
でも読みやすくておすすめ

これいつ買ったやつだっけな、
たしか秋のコンサート「愛の大売り出し」の時にロビーで買ったはず…と思ってパンフレットを探してみたらもう一昨年の話だ。
去年の秋のコンサートに行った日の翌日かなんかに美輪さまが脳梗塞で倒れて、なんかもう私も覚悟したのだが、復帰した。ズコー!

さすがに今年の春のお芝居はやらないようだ。
やったとしても世の中の都合で中止になったであろう。
次は何を読もうかしら
図書館で借りようと思ってたのがあるんだけど、いま臨時休館中なので借りられん。
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坂本龍馬「殺人事件」?

2020年03月21日 22時52分39秒 | 読書
最近読んでた本↓
風野真知雄「歴史探偵月村弘平の事件簿 坂本龍馬殺人事件」


なんつータイトルだ!
まあ確かに龍馬暗殺は単純に言えば殺人事件だが。
でもここで言う坂本龍馬とは、コンテストで選ばれた現代の坂本龍馬が殺されちゃうという事。なんていうか、石原プロ主催の21世紀の裕次郎を探せ!みたいな。徳重聡的な…
いや違うか
この人のこのシリーズほぼ読んでるけど、のんきだなあ…と思うけど読みやすいし面白いから読んじゃう。 
タイトルにまつわる歴史的考察もちょいちょい挟んでくるし。主人公が旅行雑誌のライターもしてるから旅に出たくもなるし。
あともう1作読んでないのがあるから次はそれを。

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黄色い実

2020年03月06日 23時59分00秒 | 読書
最近読んでた本↓
吉永南央「黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみ」

このシリーズ、1作目から読んでるけどずっと面白い。
群馬の高崎を舞台にしていると思われるが具体的な地名は出てこない。
お草さんというおばあちゃんがやってる珈琲豆と和食器のお店を中心に地元の人間が巻き起こす事件をずっと描いているが殺人とかは起きない、でもギリギリの残酷さみたいのがある。
田舎ゆえの人間関係の濃い感じとか
このかわいい表紙絵からはちょっと想像できないシビアさがあって面白いんだよねー
そして読みやすい。
こないだまでとっても読みづらい島田荘司先生の作品を読んでたから余計そう思うのであった。
不要不急の外出はひかえて家にいろという風潮のいま改めて読書の良さをひしひしと感じる作品でした。
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