今日はお休みをとって朝から早稲田松竹で映画2本立て。今は相米慎二監督の特集上映をやってて、今週は「魚影の群れ」と「あ、春」という映画です。どちらも観たかったやつ、というか相米慎二監督作品に興味はあるがあまり観たことなかったのだ。「セーラー服と機関銃」と「台風クラブ」と「風花」しか観たことないが、「セーラー服と機関銃」しか面白いと思わなかった。だから今日の2本立ても期待半分、不安半分というところ。
1本目「魚影の群れ」は1983年公開の映画で、主演は緒形拳さん夏目雅子さん佐藤浩市さんの3人です。青森県大間のマグロ漁師とそのひとり娘、その彼氏という人間関係をなまぐさーく描いた人間ドラマである。
MOVIE WALKERより↓
「小浜房次郎は、娘トキ子が結婚したいという、町で喫茶店をやっている青年・依田俊一に会った。彼は養子に来て漁師になっても良いと言う。マグロ漁に命賭けで取り組んできた房次郎は、簡単に漁師になると言われて無性に腹だたしく感じた。店をたたみ大間に引越してきた俊一は、毎朝、房次郎の持ち船(第三登喜丸)の前で待ち受け、マグロ漁を教えて欲しいと頼む。十日以上も俊一を無視し続けた房次郎が、一緒に船に乗り込むのを許したのはエイスケの忠告に従ったからだった。エイスケに指摘されたとおり、房次郎はトキ子が、家出した妻アヤのように自分を捨てて出て行くのではないかとおびえていた。数日間不漁の日が続き、連日船酔いと戦っていた俊一がようやくそれに打ち勝ったある日、遂にマグロの群れにぶつかった。そして、餌がほうりこまれた瞬間、絶叫がおきた。マグロが食いつき凄い勢いで引張られる釣糸が俊一の頭に巻きついたのである。またたく間に血だらけになり俊一は助けを求めるが、房次郎はマグロとの死闘に夢中だ。一時間後、マグロをようやく仕留めた房次郎の見たのは俊一の憎悪の目だった。数ヵ月後に退院した俊一はトキ子と一緒に町を出ていった。一年後、北海道の伊布港に上陸した房次郎は二十年振りにアヤに再会する。壊しさと二十年の歳月が二人のわだかまりを溶かすが、アヤを迎えに来たヒモの新一にからまれた房次郎は、徹底的に痛めつけ、とめに入ったアヤまで殴りつけた。翌日伊布沖でマグロと格闘していた房次郎は、生まれて初めて釣糸を切られ、ショックを受ける。大間港に、すっかり逞しくなった俊一がトキ子と帰って来た。ある日、俊一の第一登喜丸の無線が途絶えた。一晩経っても消息はつかめず、トキ子は房次郎に頭を下げて捜索を依頼する。房次郎は、長年培った勘を頼りに第一登喜丸を発見。俊一は房次郎の読みのとおり、三百キロ近い大物と格闘中であった。重傷を負っているのを見た房次郎は釣糸を切ろうとするが、「切らねでけろ。俺も大間の漁師だから」という俊一の言葉にマグロとの闘いを開始する。二日間にわたる死闘の末、大物は仕留められた。しかし、帰港の途中、来年の春にトキ子が母親になる、生まれた子が男の子だったら漁師にしたいと告げて、俊一は房次郎の腕の中で息を引き取った。」
という映画です。
なんだかすごい。内容が濃いし重いし、おおむねひどい東北弁でずっとしゃべってるのでがんばって聞き取らないと何言ってるかわからんし(でもがんばっても7割くらいしかわからないような・・・)でもすごく面白かった。あまり楽しい話ではないし救いがないような終わりなんだけどさ・・・
大間のマグロって今ではブランド化というか、ものすごい値段がつけられてるみたいだが、この頃はそうでもなかったんだね・・・緒形拳がマグロと格闘して釣り上げるシーンなんかものすごい迫力で、いったいどうやって撮ったんだろうと思う。佐藤浩市がまだ20代でひょろひょろなんだけど、あの顔なのにひょろひょろなので変な感じです。相米監督も、緒形拳さんも、夏目雅子さんも、そして円楽も、今はもう亡いのだなあ。でも、映画で会えるのだなあ。面白かったけど、疲れた・・・
2本目は「あ、春」という映画。これが公開された頃、観ようかなーと思ってたんだけど結局観なかったが、つい最近のような気がしてたんだけど1998年だった・・・ずいぶん前だね・・・びっくりした・・・
これはまたもや佐藤浩市が主演で斉藤由貴ちゃんとか山崎努さんとか出てるが、ホームコメディです。
MOVIE WALKERより↓
「一流大学を出て証券会社に入社、良家のお嬢様・瑞穂(斉藤由貴)と逆玉結婚して可愛いひとり息子にも恵まれた韮崎紘(佐藤浩市)は、ずっと自分は幼い時に父親と死に別れたという母親の言葉を信じて生きてきた。ところがある日、彼の前に父親だと名乗る男が現れたのである。ほとんど浮浪者としか見えないその男・笹一(山崎努)を、にわかには父親だと信じられない紘。だが、笹一が喋る内容は、何かと紘の記憶と符合する。しかも、実家の母親に相談すると、笹一はどうしようもない男で、自分は彼を死んだものと思うようにしていたと言うではないか。笹一が父親だと知った紘は、無碍に彼を追い出すわけにもいかず、同居する妻の母親に遠慮しながらも、笹一を家に置くことにした。しかし、笹一は昼間から酒を喰らうわ、幼い息子にちんちろりんを教えるわ、義母の風呂を覗くわで紘に迷惑をかけてばかり。ついに堪忍袋の緒が切れた紘は笹一を追い出すが、数日後、笹一が酔ったサラリーマンに暴力を振るわれているのを助けたことから、再び家に連れてきてしまう。図々しい笹一はそれからも悪びれる風もなく、ただでさえ倒産が囁かれる会社が心配でならない紘の気持ちは、休まることがない。そんなある日、笹一の振る舞いを見かねた紘の母・公代が来て、紘は笹一との子ではなく、自分が浮気してできた子供だ、と告白する。その話に身に覚えのある笹一は、あっさりその事実を認めるが、紘の心中は複雑だ。ところが、その途端に笹一が倒れてしまう。病院の診断では、末期の肝硬変。笹一は入院生活を強いられ、彼を見舞う紘は、幼い頃に覚えた船乗りの歌を笹一が歌っているのを聞いて、彼が自分の父親にちがいない、と思うのだった。しばらくして、ついに紘の会社が倒産した。しかし、今の紘には、笹一のように強く生きていける自信がある。そしてその日、笹一が息を引き取った。紘は死に目に会うことは叶わなかったが、笹一のおなかに、彼がこっそり温めて孵化したチャボのひなを見つける。数日後、笹一の遺体を荼毘に付した紘たち家族は、彼の遺灰を故郷の海に撒くのだった。」
・・・という映画です。マグロ漁よりはずいぶん身近な感じで面白かった。世紀末とかビッグバンとか言われてた時代を思い出した。そして何より、富司純子さんの美しさと可愛さと色気、あれはいったいなんだ。このときすでに50代というに・・・いまも美しいけど・・・
濃い映画を2本も観てちょっと消耗したけど今日はママの誕生日なのでこの後は実家へ。
おまめとむーちゃん、つんくん、そしてかじくん(淋しいのか?)まで来て大人数の誕生日会。実家なので
こんな感じですけども・・・
おまめがケーキ買ってきてくれた。
ごちそうさま~
おまめと私でプレゼントした長財布と、かじくんのプレゼントのトートバッグが奇跡の同系色こーでねーと!!