のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

若林 顕さんのピアノ

2014-11-24 | 『毎日のこと』







両国にある両国門天ホールで若林顕さんのピアノを聴きました。

プログラムはリストです!

超絶技巧を味わいました♪


大きな体で演奏される、天使の会話のような柔らかで甘いピアニッシモ、大砲の連射のような湧き出るフォルテッシモの雨…


繊細できめ細やかな建設の音楽…


す…凄い…

プレイヤーから近い距離で聴くことができ、息遣いや熱気も味わいました。



そういえば、最後の曲は「リスト/イゾルデの愛の死:Liszt/Isoldes Liebestod S.447 R.280」でした。

「リスト/イゾルデの愛の死」は、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」第3幕から「イゾルデの愛の死」のアレンジです。

若林さんはオーケストラの音の色々な楽器の表情、遠近感、ドラマ性を繊細さとパワフルな音で再現していて、ピアノで弾いていることを忘れさせるような演奏でした。


2014年12月21日にも、第一生命ホール、14:00開演で、リスト編曲ピアノ版交響曲、ベートーヴェン交響曲第9番『合唱』を弾くそうです。

いいですね、聴いてみたいです




(ご存知のように、フランツ・リストはオペラを編曲したり、たくさんのピアノ向けの編曲があります。サール番号と呼ばれる作品番号、S.351 - S.999は編曲の作品のようなので、編曲は648曲、でしょうか。多い作品数ですね。)






2014.11.24 両国門天ホールプログラム
【若林 顕 ~ ピアノの魔術師 フランツ・リストを中心として~ 】


〔プログラム〕

・ハンガリー狂詩曲第2番
・コンソレーション第3番
・オーベルマンの谷《巡礼の年第1年:スイス》より
・メフィストワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
・愛の夢第3番

他3曲

〔アンコール〕
ラヴェル作曲 「ソナチネ」 第2楽章



若林 顕さんプロフィール
東京芸術大学で田村宏氏に、ザルツブルク・モーツァルテウムやベルリン芸術大学でハンス・ライグラフ氏らに学ぶ。
第51回日本音楽コンクールピアノ部門第2位、第37回ブゾーニ国際ピアノ コンクール第2位入賞、22歳でエリーザベト王妃国際コンクール第2位受賞。
ニューヨーク・カーネギーホール(ワイル・リサイタル・ホール)でリサイタル・デビュー。
共演したオーケストラは、NHK交響楽団をはじめとする国内の主要なオーケストラのほか、ベルリン交響楽団、サンクトペテルブルク交響楽団、ロシア・ナショナル交響楽団、エーテボリ交響楽団、ノールショピング交響楽団、リンブルク交響楽団、パドゥルー管弦楽団、スコットランド室内管弦楽団。
出光音楽賞、モービル音楽賞奨励賞、ホテルオークラ賞受賞。
桐朋学園大学院大学教授、桐朋学園大学特任教授、国立音楽大学招聘教授。


※プロフィールは若林 顕さんホームページより引用させていただきました。

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『仁清・乾山と京の工芸』

2014-11-24 | 『美術館・絵画に関すること』
有楽町、帝劇ビルの出光美術館で『仁清・乾山と京の工芸―風雅のうつわ』を見ました♪







京焼の粋を堪能しました。

初期京焼、野々村仁清・尾形乾山・尾形光琳(乾山のお兄さん)らが作った茶碗、水差し、香炉、屏風。
このあたりはちょっと渋かったです…

野々村仁清の白釉と銹絵、水差しや富士山の茶碗、香炉など。



大名文化を感じる、野々村仁清・狩野重信・狩野常信の色柄鮮やかな茶壺、水差し、香合。
茶壺に関しては、観賞用とされていたものも多いようでして、こんな大きな茶壺が置けるお座敷はいったいどんな大きさだろう!というような、美しい柄の入った大きな大きな茶壺もありました。

喜多川相説の「四季草花図貼付屏風」も美しさに心奪われました。
こんな屏風がお部屋にあったら‥
しずしず動いてしまいそうです。


尾形乾山の和歌入り花鳥図皿、鉢、硯箱。
和歌入り花鳥図皿は、ひし形だったり、四角かったり、現在使われないような変わった形のお皿もあり、興味深かったです。
お客様ひとりひとり、違う柄と違う和歌が入ったお皿のセット、素敵過ぎます。
硯箱は、心意気というか、誇りさえも感じる、美しいお箱でした。



古清水・仁阿弥道八の香炉、蓋物、屏風、花文鉢。
蓋物については、江戸文化の高さを感じました。
美しい絵柄が施されて、大胆な模様や色のものもありました。

江戸時代の端正で自然を愛でた文化に触れました。

すばらしいなぁ…♪







★★★★





そのあとは、イタリアンレストラン「6th by ORIENTAL HOTEL」へ。

日本最古のホテル「オリエンタルホテル」は、明治3年、神戸居留地にできたそうです。

そのメインダイニングを東京・丸の内に、というコンセプトのもと「6th by ORIENTAL HOTEL」が作られたそうです。

カウンター、テラス、ソファー、スツール、チェア、いろいろな種類のお席が用意されていて、調度品も趣があってすてき。

クッションもひとつひとつ違ったり、わくわくします。

長い時間、お話をしていたいお店でした。

写真は、秋茄子のポモドーロスパゲッティ―二、カップチーノ。

カップチーノはメニューになかったけど、つくってもらえました。





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