のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

リストの愛したピアノ

2014-11-28 | 『音楽のはなし』
国立音楽大学准教授、ピアニストの久元祐子先生が書く『作曲家が愛したピアノたち』、大好きです。

今月は最終回、の文字が‥

さみしいです。


今月は「リスト」のピアノについてでした。

リストのピアノには、強い打弦に耐えうる弦の強さ、打鍵後の鍵盤の素早い戻り、が求められたようです。

13歳の時には、セバスティアン・エラール制作のピアノを弾きました。
イギリス式アクションのエラールは、アグラフの特許、ダブルエスケープメント機構の特許を取っており、それらにより打弦により弦が外れなかったり、素早い同音反復を可能としたようです。

1828年にイグナッツ・ベーゼンドルファーによってベーゼンドルファー社が創業されました。
ウィーン式アクションの繊細さと温かな音色を持ちながら、リストの強靭なタッチと要求に応えることができたピアノとして評価されたそうです。

晩年は7オクターブのスタインウェイ、7オクターブのベヒシュタイン等を所有していたそうです。

★★★★★


リストのピアノ作品もまた、ピアノの進化と共に昇華されていったのですね。

時を得る、とは、こういうことなのでしょうか。

もしリストが違う時代に生れ落ちたら、また違った様相を呈していたのでしょうね、運命とは不思議です。



※『ピアノの本 第40巻 第6号(通巻第237号)』より引用させていただきました。


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