アクセサリーはずして、そのなかに。
そこに立って、腕を両側に。
小さなX線診療室に入り、服を脱いで、機械の前に立つ
はい、息を止めてください。
心のなかまで透過して
その描き出される濃淡が
本心を描き出していたら、、、
そんなばかなことを考えて、息を止める
でも、心ってなんだろう
本当はどこにある??
とても大切そうに言われるのに臓器がない
心臓はあるけど、感じる役割をするかしら?
聞いたことないわね
脳のなかは脳のなか
心ではないね
心から感謝申し上げます
どこから??
それとも、だれかにはある?
わたしたぶん、あとで診察室で医師から言われるのよ
あ〜、残念ですね、あなたには心がないようで、、、うまく結果が出ませんでした
どんな顔をしようか
睨む?
恥ずかしくなって紅潮するかな
心がない、なんて、全ての人に心が見当たらないかもしれないなんて、いまごろ気づいて、これって大変なこと
小学校の国語の教科書
「心に感じたことを書いてみましょう」
奇怪な事実にいま気づく
「はい、いいですよ、服を着て診察室でお待ち下さい」
わかりました。
服で覆われて、よかった、これであるかないか、他の人からは、なおさらわからなくなり。
電磁波がわたしを通り抜けて、無形の残像を遺した
佐藤容子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/67/9075e426caff3acc3291d7138984167d.jpg)
No.9408 明治村 名古屋衛戍病院
明治村の名古屋衛戍病院の医療用X線装置「ダイアナ号」の電流計。
Photo by (c)Tomo.Yun
http://www.yunphoto.net
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