新国立劇場で演劇「消えて行くなら朝」を見ました。
7月12日開幕。
劇作家:蓬莱竜太氏
芸術監督:宮田慶子氏〔芸術監督8年間の最終作品として〕
場面転換なし(休憩も!)、リビングと庭先だけの、直球の舞台。
作り込まれた難役の各キャラクター。
絶妙なセリフのやり取り。
ひと家族の話でありながら、鋭い切り口の普遍的問題。
愛ゆえに愛を失い、愛を失ったからこそ、愛に気づき…
また、人間は主観の世界だけに生きる生き物だと、思わされた。
愛されているという幻想、愛されていないという幻想、もしくは幻想ではないそれら。
しかしすべては主観が作り出す世界。
理解と不理解は、それら双方を超えたところに存在し…
ふしぎな後味でした。
出演:
鈴木浩介氏
山中崇氏
高野志穂氏
吉野実紗氏
梅沢昌代氏
高橋長英氏