11月6日(土)は、日吉地区センターで活動しました。ここ、日吉地区センタは年2回の開催しかないのですが、持ち込まれるおもちゃが多いのが特徴です。さらに、活動でお借りしている工芸室は小さめの部屋で、ドクターの数を制限しているので、結構大変です。この日も18件のおもちゃを5人のドクターで対応しました。
11月になると必ずやってくるのが、クリスマスのおもちゃ。そろそろ来るかなと思っていたら、この日も来ました。サンタクロースの格好をしたアンパンマンです。クリスマスのおもちゃは、12月に使用した後、1年間しまっておいて、電池が液漏れで持ち込まれることがよくあります。
このアンパンマンも電池の液漏れで、電池ボックス内の電極が腐食していたのでした。電極のマイナス側スプリングが無くなっています。
この腐食状態はよくあることなのですが、持ち込まれたママは、子供のために結構がんばりました。電気が流れないのをどうしよう、家の中で使えるものはないかと考え、腐食した電極と電池の間にアルミホイルを挟んで使って”修理”していたのでした。
私たちおもちゃドクターの修理は、電極を新しいものに交換し、ハンダ付けして完了です。でも、ママの修理もすごい!
もっと大きなアンパンマンも来ました。
本来なら、サンタクロースのアンパンマン同様、ボタンを押すと、音楽が流れ、ダンスを踊ります。故障状況は全く動かない状況でした。中を開けてみると、だいぶ古いおもちゃのようで、2箇所、配線が外れていました。これは、ハンダ付けして完了でした。
結構、修理に時間がかかったのが、これ。「いないいないばあ」をする熊のおもちゃ。手に持ったハンカチで顔を隠し、Peek a Boo(いないいないばあのこと、米国製のおもちゃなので、英語です)というはずなのですが、全く動きも声も出しません。
故障箇所は、足についている押しボタンの断線と、口を動かすモータのピニオンギヤ割れでした。これらの修理自体は簡単なのですが、何せ、わたのたくさん入ったぬいぐるみの熊です。モーターユニットを取り出すためには、中のわたを全部ださねばなりません。そして、モータユニットを修理して、わたをギュギュウに詰め込んで、着ぐるみを縫い合わせねばなりません。
針仕事はハンダ付けより難しい! ちょっと手術跡が残ってしまいましたが、持ってこられたママは動くようになって、喜んでくれました。
そのほか、たくさんのおもちゃを修理しました。ここ日吉での活動は半年後、次は大きめの部屋で、ドクターも人数を増やす予定です。