横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

サンタが二人やってきた(篠原地区センター)

2025-02-23 10:00:16 | 活動の記録

本日2月23日は横浜市港北区の篠原地区センターで活動しました。

ドクター5人で10個のおもちゃを修理しました。この日、昨年末のクリスマスで活躍したサンタが二人やってきました。クリスマス前に押し入れから出したら動かず、事前におもちゃ病院へ来るサンタも多いですが、この二人は活動しすぎて体調不良にでもなったのかな(笑)。

二人ともスイッチを入れると、クリスマスの音楽とともに体を楽しく動かします。まず、大きなサンタから。

このサンタ、靴の横にあるスイッチをいれるとクリスマスの音楽に合わせて、腰を振って踊るはずなのですが、音楽しかなりません。サンタの体に耳を当ててみると、モーター音がしますので、ギヤ割れを想定して体の中を開けてみます。

簡単にはギヤは出てきません。もう少し分解を進めてみると、こんな感じ。

モータの力を使って体を動かすため、プーリーを使っているのですが、そこにあるべきはずのOリングが外れています。Oリングは切れているわけではないので、つけ直してみたら、ギヤ用のグリスでベタベタになっているため、滑ってしまいます。製造時に、ギヤ用のグリスをつけすぎなんじゃないかな〜。

やるべきことは、修理というよりグリスの清掃! Oリングはもちろん、プーリーの溝も綿棒にゴムに影響しないディクリーザで掃除しました。

しっかり腰を振って踊るようになりました(動画はこちら)。

もう一人のサンタは、この方。

このサンタは両手をぐるぐる回し、クリスマスの音楽と共に転げ回ります。こちらも音楽はなるけど動かないということで、同じように体に耳を当ててみると、モーター音はします。こちらも、ギヤ割れかプーリーのOリング外れを想定して、体の中を開けてみました。

こちらのサンタは、プーリーを動かすOリングが切れていました。たまたま、Oリングをいくつか持っていたドクターに内径の近いOリングを譲ってもらいました。ということで、二人のサンタはどちらもプーリーを回すOリングの修理でした。治ったサンタが転げ回る様子は大変楽しいです(動画はこちら)。

 

 

 


ゼンマイで手足を振るおもちゃ(美しが丘西地区センター)

2025-02-08 22:39:01 | 活動の記録

本日2月8日は、美しが丘西地区センターで活動しました。私たち、横浜港北おもちゃ病院は主に横浜市港北区の各地区センターで活動していますが、ここ美しが丘西地区センターは縁もあって、青葉区ですけど年三回活動してます。

いくつか直したおもちゃをご紹介。まずは、年代物の操り人形。

外国製の大変古いおもちゃ(?)らしく、糸が全く無い状態でした。タコ糸を使って、3本の操り糸を再現しました。修理したドクター的には、フェルトのスカートも交換したかったけど、オリジナルではなくなってしまうので、この状態で完了。お客様には、とても喜んでいただけました。

 

次は、ここ地区センターのおもちゃ。ひらがなが書いてある木製のサイコロがたくさんあって、並べ替えて言葉を覚える知育おもちゃです。最近では、電子キーボードになってますね。このサイコロを収納するケースが損傷し、各サイコロの字が薄くなってしまったとのこと。木製の収納ケースは、新しくネジで止め、たくさんあるサイコロは皆で分担して、マジックで上書きしました。結構綺麗になりました。

 

 

3つ目にご紹介するのは、ゼンマイで動くスライダー(Slidersとベルトに書いてあります)というおもちゃ。

ゼンマイを巻いても手足が動かない状況でした。分解してみると、ゼンマイの動力を伝える車軸と手足を動かすクランク(円盤状で突起がある部品)がゆるゆるでした。接着剤は効かないし、悩んだ末、リード線をバラして、素線の1本をクランクの穴に入れて圧入しました。車軸とクランクの嵌め込みをキツくしたわけです。

動かしてみると、手足を左右にスライドさせてくれました(動画はこちら)。なんか元気のいい虫を捕まえたみたい。入院になったおもちゃや治らなかったおもちゃもありましたが、遠征活動は楽しかったです。