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引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『兄ワールド』

2006年05月08日 | マンガ

自分の家って、意外に盲点。
ごくごく普通の家庭と思い込んでいたら、
外の世界を知って、「うちって、なんか変?」
と気づいてしまうこと、ありますよね~。
GWの里帰りで、実家の奇天烈ぶりを
第三者の目で実感してしまいましたが。
内部にいると分からないもんなんでしょうね。
『兄ワールド』の秋彦もまったく自覚のない変人、なのです。

『兄ワールド』加藤四季 白泉社 2004
 貴公子を目指す、周囲から浮きまくりの勘違いナルシスト、前田秋彦。常識人なためいつも苦労する、小学生の妹、春絵。
 『兄ワールド』は、この二人を軸に、天然お坊ちゃま星野森や、「辛口クララ」と称されるその姉の林、春絵の友達でアブないブラコン少女のりる、その兄で女嫌いの竹田、秋彦に片思いしている寺村など、マイペースなメンバーが繰り広げる、ぶぶっと笑っちゃう4コママンガです。

クラスの女子が完全にひいているのに、
全然気づかない秋彦がいいですね~。
春絵ちゃんは幼くして「お兄ちゃんは変!」と悟ってしまい、
気の毒やら可笑しいやら。
登場人物はみんな「我が道を行く」濃いタイプなんですけど、
なかでも爆笑してしまうのは、秋彦のクラスメイトの寺村さん。
こけし顔に、絶句してしまう独特なファッション。
常に妄想中で、秋彦に熱い視線を送っている恋する乙女。
すごい、すごい存在感です…。
ビジュアルといい、行動といい、ちょっと目が離せない。
秋彦より目立っている時があります(笑)。

厳密な意味で言ったら、平凡な家庭もフツーの人も
概念でしかありえないものなんでしょうし、
よく使われる台詞のように、「よそはよそ、うちはうち」
ということなんでしょうけれど。

でもねえ、たまに身近な奇人が普通ぶると、
「いい加減自覚しろ」と言いたくなりますよ。
「それはお前の頭の中だけで普通な話だ」と。
案外『兄ワールド』はすぐ傍にあるのかもしれません。

そういうわたしも、相当な非常識人間という、
己には見えないレッテルを貼られているのでしょうが…。




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