ついいたずら心で、さくらにわたしのケープをかけてみた。
撫で肩…。
うちの子たちは夫に何をされても気にしない。
寝ているところを触られて腹毛に顔を埋められても、露骨に嫌がらない。されるがまま。
おとうさんが大好きなのはもちろんだけど、おとうさんてそんなもの、と悟っているようなところもある。
おとうさんに構われている時、さくらは実に可愛い顔をするんだな。
しばらくの間はじっとしている。
エルはさくらよりも長くじっとできますよ。
あったかくて気持ちよくなって、時々眠りそうになっちゃうの。
ケージに入れられる前の抱っこには敏感で、近寄っただけで脱兎のごとく逃げ出しますが。
写真撮ってるの?的な目線。
ごめんごめん。あなたが可愛いのはよく知ってるから、そのまま寝てていいよ。
先日全巻一気買いしたのは、「片桐くん家に猫がいる」というマンガなのでした。
(Kindle日替わりセールで一巻めが99円だったとき、試しに買って読んでみたら猫飼いの心をつかまれ、紙の本で全て揃えてしまったという…。Amazonの戦略に踊らされてると夫からあきれられた)
猫家族に振り回されながらも、一緒に暮らすことで幸せをもらっている感じがして、心温まるお話です。読んでいて、あるある!と思うこともしばしば。
(ただ、作中の飼育方法とかは、もしかしたら今の飼育書を読んだことがある人は首をかしげる点が見つかるかもしれない。フードによる体重制限とか、誤食の可能性のあるものを放置しないとか、獣医さんにいつも注意を促されているので、そう思っちゃうのかもしれないけど。まあ、昔はみんな、猫育てはあんな風におおらかなものだったよね)
出てくる猫らの個性が魅力的で、自分のうちの猫に当てはまる所もあるのでにやにやしてしまいます。さくらはちょっとミノに似てるとわたしは思うんだ。エルはハツとぎあらの中間くらいかなあ。
片桐くん家に猫がいる 1巻 | |
吉川 景都 | |
新潮社 |
夫の飲み会続きで不満が溜まっているのはさくらも同様らしく、この間は夫が午前様で帰ってきた途端に起き上がって、にゃあー!にゃあー!と大きな声で鳴きながらまとわりつき、時折ガブガブ噛みつきながら撫でて!要求をしていた。
わたしはもう愛想をつかして出迎えにも行かないのだけど(惰性で起きてはいるけど深夜2時とか超きつい)、さくらは熱狂的に夫を愛しているので、待ちかねたように飛んでいくのである。
猫だから可愛いで済んでるけど、人間なら相当重くて敬遠されるよ、さくらの愛情は!
わたしは素直じゃないし、今月はグレてしまったから、夫が飲み会の夜、徒然にネットを見ていて、家庭内一人飲みの勢いで古本を大人買いしてしまいました。
自家製梅酒が…梅酒がうますぎたからいけないんだ。
わたしが隣に来たら、いったん布団を出たのはそれなりに遠慮しているせいか。いいよいいよと声をかけられて中に戻ったけど。
さくらのおとうさん愛が激しすぎて、はたから見ていて可愛いやら呆れるやら。
夫が帰ってきて着替えていたら、また夫が脱いだ白シャツに顔を埋めて、一生懸命頬擦りしていた。人間なら変態だ。
面白いのは当人が目の前にいるのに、洗濯物の匂いに夢中なこと。フェロモンのせいなのかなあ。
深夜まで来客を自宅に引き留めていたと思えば、翌日には会社の方と温泉旅行といった調子。
別に、夫が楽しければいいんだけど…と思っていたけど、どんどん休みの日に約束を入れるので、さすがに不満が溜まってきた。
忙しいの大変ねえとか、楽しんできてねとか微笑みながら、どこかで我慢してた。
そんな訳で、夫の言葉に嫌味を言ったら、逆にキレられた。
わたしは過剰反応するから話ができないとか、話し方がおかしいとか言いやがりました。
で、直接文句を言わずに言葉尻に絡んだのはわたしも悪かったけど、淋しいのに分かってもらえなくて悲しいし、愛されてない感じがして、しくしく泣いていたら、エルとさくらの目がまん丸!
瞳孔がくわっと開いてわたしを見てました。泣き止んだら元に戻ってた。
…猫、見てるね。普段はわたしなんか下僕くらいにしか思ってないくせに、ちゃんと様子がおかしいこと分かるんだね。
あとでエルがにゃーにゃー鳴きながらやって来て、さくらも一緒に近づいて来たけど、心配させたのかもしれないなあ(さくらはごはんねだりも混ざっていたけど、エルはそれほどごはんを欲しがらない子なので)。
この子ら、人間よりやさしい…。
それにしても、よく考えるとあのくそ野郎、誰が支えてるお陰で自由に動けると思ってるんだ!という気がしてきました。たまには、飲みにばかり出掛けてごめんとか、一番大事なのは奥さんだよとか、言ってみたらどうなのか。
いらつくから、今度二日酔いになったら、介抱しないで遊びに行ってやる。連日もやしでも食べさせて、自分の洋服を買ってやります!なにさ!
昨日の朝方は頭痛がしてご機嫌斜めだったわたし。
さくらはいいこにしていましたが、エルは知らん顔で駆け回っていました。
しかし、午後からわたしが元気になり、各部屋を行ったり来たり、お掃除したりすると…
今度は雰囲気からうっすら察したらしい。
テーブルの下に隠れちゃった。
お客さんが来るのを何となく予感したようです。
エルってば、そういうフラグに気づくのは無駄に早いのになあ。
ちなみにさくらは、体調のせいでいつもと違うわたしのことをよく見てたっぽい。
鎮痛薬が効くまで寝ていた時も、極力大人しくじーっと待ってました。
エルがへらへらとちょっかい出してきた時も、びしっとご指導。
「あの子ってば、また大騒ぎして。おかあさんが具合悪いの分かんないの?
本当にうちの男たちは空気読まないんだから…」
(でもこの子は来訪者の予感はしていない…それぞれが違うアンテナ持ってるのね)
ブログでは政治宗教野球ネタは極力避けようと心がけていましたが。
今回の秘密保護法案で、旧ソ連のジョークを思い出しちゃったよ。
“ある男が公衆の前で、政治指導者のことを馬鹿だと言って逮捕された。侮辱罪ではなく、国家機密漏洩罪だった。”
なんか今の日本では笑えないなー。
暖かそうにじっとしていましたが、彼は飽きると色々とやらかすので、片時も目を離せない子。
あのー。わたし出かける予定があるので、そろそろケージに入ってもらえませんか?
(このあと、可愛すぎてしばらく見守るはめになる…)
夫の誕生日の前夜にツナおろしオムライス、誕生日当日には鶏の白ワイン煮を頑張って作る。副菜もちょっと豪華にして、翌日のお弁当のおかずも同時に作り、なんだかくたびれたけど、美味しいとほめられたので良かったです。
でもカロリーありそうなのに沢山食べてくれて…やばいかも。あ、明日からは低カロリー食を心がけよう。
可愛い可愛いともてはやされて、大好きな夫に抱っこされ、記念写真を撮らされる我が家の姫。こども写真スタジオか!
さくらはわたしの抱っこは無性にいやがる。
さくらの生活の快適さはわたしが維持してやっているのに、この恩知らず!と思って、抵抗されるとムキになって余計に構ってしまう。それでなおさら敬遠されてしまうのだけど、夫との扱いの差が悔しくてやめられない。
昨夜は、たまにはわたしがさくらを抱っこする写真を仲良く撮りたいと思って夫にカメラを任せたら、初めからさくらがいやがるので、ムッとして、もふもふなほっぺにチューしてやったら、両手両足を突っ張ってわたしの顔を遠ざけるので頭にきた。さらに無理矢理チューして解放してやったのだけど、さくらの渋い顔と言ったらなかった。
夫が一連の流れを写した写真を見て、大笑い。さくらの手に押し退けられてのけぞるわたしの顔が、まるでまんがみたいだってさ。キーッ!なめやがってあの小娘!今に見てらっしゃい!
…にもかかわらず、勝手にベタベタした埋め合わせに、深夜夫とエルを寝かしつけたあとで、さくらとしばし遊んでやりましたよ。
こんなに甘いおかあさんって、滅多にいないんだから、もう!