本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『波間に眠る伝説』

2006年11月27日 | 

『波間に眠る伝説』アイリス・ジョハンセン ソニーマガジンズ 2006

海洋生物学者のメリスは、カリブ海の小島で、二頭のイルカと共にひっそり暮らしていた。過去に受けた心の傷はいまだに癒しきれず、孤独を好んでいたが、養父ロンタナを乗せたヨットが目の前で爆破された事件を契機に、非情な暴力と陰謀の影が彼女を追い詰めていく。ロンタナと同じく、伝説の“マリンス”を探していた富豪の探検家ケルビーは、その鍵を握るメリスに協力を求めて、謎に挑もうとするが…。

<以下、少しのネタバレも×という方は読まないで下さい>

アイリス・ジョハンセンの現代物は、結構好きだったりします。
実のところ、数冊読めばパターンは見えてしまうのですが…
(またヒロインの周辺でバタバタ人が殺される、とか、
この辺で裏切り者の正体が分かるぞ、とか
波乱万丈な(ホントに大風呂敷!)展開が、
ハリウッド映画のような力強さでラストまで興味を惹きつけます。

そう、設定は大胆だけど、やがて悪者は退治され、
ヒロインとヒーローは無事に結ばれる、という…
ある意味時代劇のように予定調和の世界なので、
柔道の達人に一本背負いをしてもらえる時のように、
安全保障付きのドキドキが味わえるのです。

また、作中世界が微妙につながっているらしく、
脇役がいつか別の小説の主役になって登場したり、
ヒロインたちのその後がさりげなく窺えたり…といった、
同作者の作品を読み続ける楽しさもあって、
わたしの本棚には文庫本がぞろぞろ並んでいます。

今回は『風のペガサス』(上下巻・二見書房)と、
『その夜、彼女は獲物になった』(ソニーマガジンズ)にも
登場した、メリスが主人公。
トラウマを持つ美貌のヒロインというのは、
ジョハンセンの定番なのだけれど…。
『そしてさよならを告げよう』(ソニーマガジンズ)と
同じくらい悲惨な体験すぎて、
呑気に読み飛ばすことが出来ませんでした。
メリスが克服しかけていても、読者の側で胸が痛くなるよ。
(この話、男性恐怖症気味の方にはおすすめしません)

ヒーローは元米海軍特殊部隊員、ケルビー。
統計を取ったことはないけれど、
ハーレクイン風サスペンスに登場するヒーロー像には、
なんとなーく偏りがあるような気がします。
何故か①王族かお金持ち②元軍人か刑事③インテリ、
といった人たちが多い感じ。(もしくはこのうち2つか3つ兼ねる)
ケルビーは考えてみたら全部当てはまる。
さすがハーレクイン作家出身、王道を外さない(笑)。
まあ、強くて賢くてどえらい資産もあったら、
強敵に追われるヒロインを充分支えられるから、
当然といえば当然かもしれないですね。

しかしジョハンセンのヒロインはしんが強く、
ヒーローを愛しても腕の中でただ守られてはいません。
自ら前面で戦うことを選ぶような女性ばかりです。
なよなよしてなくて格好いいのだけど、
復讐は我が手で…という所はやや米国的な印象。
(真相にたどり着いたら、さあ警察や司法に任せよう、
という発想ではないらしい。やむを得ない状況とはいえ、
大概悪者を自ら裁いてますね。
自分の身は自分で守る、という感覚なのかも)

今作で一つ腑に落ちないのは、メリスの危機なのに、
あのケマルの扱いが小さすぎること。
それはないよー、と呟いてしまいましたが。

わたし的にまとめれば、
サディスティックな脅迫者に憤りながらも、大海原に恋がはじけて、
イルカも元気(?)というお話でした。
大好き、イルカ!

・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:

ジョハンセンの作品で一番注目しているのは、
複顔彫刻家イヴ・ダンカン・シリーズ。
『失われた顔』『顔のない狩人』(二見書房)
『嘘はよみがえる』(講談社)の他に、
現在未訳が2作あるらしいです。
早く読みたいな…と期待を募らせているのですが、
どの出版社からいつ邦訳が出るのか、全く予測できません。
他にも楽しみにしているシリーズものの続編があるために、
毎月各出版社HPの新刊・近刊予定をチェックするわたし。
…新刊文庫情報自動配信サービスって、ないものか。
(いや、「ダ・ヴィンチ」を購読しろって話か




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落ち込む初心者

2006年11月24日 | そのほかの趣味
お腹を壊したり夜更かししたりで、
練習不足寝不足のまま臨んだ先日のフラメンコ教室。
案の定ダメダメ。ひとりだけ遅れているかも。
先生の指摘が主にわたしに向けられていたような
気がするのです…。
(周りのことが見えている訳ではないが、
注意されると、反射的にギクッ)

手足の動きとか、回転のところとか、体は動かないけど、
本人は真面目にやっているのですよ~。
毎度色んな部分を間違えて覚え、自分流に家で練習して、
変な形がインプットされてしまうことも、
なんとかせねば、と思ってはいるのです…。

だけど、いつの間にか定位置になってしまった端っこで、
先生の動きを見ながら踊るのも、これはこれで大変!
(見なきゃ見ないで動きがズレ、また妙な具合になる)
教室の床を保護するシートも一部分しか敷かれていないから、
移動するうちにはみ出てしまうし、そこのところは忍び足になり、
力の入れ加減も変になって、もうぐだぐだ。

あー、泣き言ばっかり。
話を聞くとみんな結構のびのび楽しんでいるのに。
今回は後ろ向き状態に逆戻り…。
学生時代の悪夢再びという感じなのです。
(エンジョイする余裕もなく必死!)
ただ漫然と練習するだけじゃダメだな、と思ったけど、
このストレス溜まりやすい性格もなんとかするべきであろう。
(些細なことがいちいち負担になる…。
何を始めるにしても、そんな風では楽しめないのである)

この先も継続して習う予定だったんだけど、
しっぽを巻いて逃げたい気持ちになったレッスンでした。
うう、暗い…。

       ※…※…※…※…※…※…※

さて、強風吹き荒れる勤労感謝の日。
夫の約束ではいい夫婦の日の振替、ということなので(笑)、
ねだりたおして、ケーキ屋さんまで車を出してもらう。
しかし、帰って来て車を降りた途端、
風に阻まれて歩行が困難に。(本当に、しばらく前へ進めず…)
ケーキの箱も当然傾いて、内心ウニャ~!と狼狽する。

しかし美味だったです、パティスリーアリタのケーキ 。
夫は蒸し栗のチョコレートスフレと、別のチョコレートケーキ
(名前を忘れた。しかしシンプルで濃厚で味は素晴らしかった)。
わたしは究極のモンブランと、
朝生ロールをチョコバナナでアレンジしたものを食べました。
二人の好みの味だったので、
写真を撮る余裕もなく、
あっという間にぺろりと平らげてしまいました。

そして今日。妻的には勤労感謝の日の日の振替(笑)。
別段何かをするでもないけど、
お仕事に行く夫に、一言感謝の気持ちだけは伝えました。

所詮は言葉でしかない。
でも言葉にしなければ分かってもらえないこともあるから。
(言葉で事態が余計に入り組んでしまうこともあるけど…。
定年退職後の人生を聞いた時に
『(どうせ)過労死するから』と答えられた時は、
冗談でも怖かったです。
長生きして妻孝行してよ~!)

どんな場合でも、相応しいときに
相応しいことが言えたらいいのになあ…と思います。
外でのコミュニケーションの下手さを実感するので、
最近は特に…。


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その後のこと

2006年11月23日 | 日々のこと
先日書いていた入籍記念日のことですが。
優しい義妹たちからは、その日にお祝いメールが届きました!
覚えていてくれて、ありがとう♪
しかし、時が過ぎても夫から連絡が来る気配はありません。
こりゃ何の日か忘れてるなー、と思いました。

プレゼントをそっと渡し、
「え…。わたしにはないの?覚えて…なかったんだ…!」
と悲嘆にくれるふりをして夫を困らせるという、
手の込んだ遊びを考えて、ひとりにまにま。
(たまに『仕方ないでしょ!もう…何なの!』と
真面目に逆切れされるので、ギャンブル要素高し)

けれども夕方、電話で話してみると、彼は覚えていたのです。
結局、答えは1でも2でも3でもなく、こうでした。
「覚えてるよ~。でも翌日休みだから、その日でもいいと思って」
じゃあ、何かお祝いしてくれるの?と尋ねたら、
「一日中、昼寝しようよ」
……ズルイなぁ。
基本的に、傍にいさえすれば、妻サービスと考えているようです。
(そうだけど!同じ家の中にいるだけで、
自分の趣味や仕事に没頭されるのは面白くないよ!)

さて、とりあえず渡したプレゼントがこちら。↓


夫が好きそう…と一目で感じた、キャラドリンク。
右の『北斗の拳』バージョンには、
「有情の愛が疲れを癒す」と書いてあります。
左の『妖怪人間ベム』バージョンには、
「人間ニナリタイ成分ヲ補給! 人間飲料」
「カルシウムガ足リナイ…」ですって。
人間飲料ってなんだ、人間飲料って。
この二品、睨んだとおり、夫に大うけでした。

そしてこれ。


『のだめカンタービレCD Book』です。
「これって、妻が欲しいもんでしょ…?!」
と突っ込まれたかったのだが、ごく普通に喜ばれた。
(嬉しいような淋しいような)
その後、夫があっさり飲みに行ってしまったので、
真っ先に聴いたのは、やはり妻だったのでした。


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いい夫婦の日

2006年11月22日 | 日々のこと

覚えやすい11月22日を選んで、
結婚・入籍したカップルは沢山いることでしょう。
かくいうわたしたち夫婦も今日、入籍記念日を迎えます。
これで満三年…。以降が、4年目か。
まだまだこれからだなぁ。

しかし、妻があまりに優しい(?)ためなのでしょうか、
この日の晩に夫は別の方と約束してしまったのです。
どうしてもその方と個人的に飲みたいという気持ちは分かるので、
連泊のあとの夜遊びも穏やかに受け入れたわたくしですが。
(というか、相手の方と約束してから報告されては、
了承する以外の反応はあるまいよ

果たして彼は入籍記念日だということを
覚えているのでしょうか…。

妻に追及された時の夫の答えを予想してみる。

1.「あ~!忘れてた~!」と驚いてから、笑ってごまかす。

2.「勿論覚えてたさ。でも結婚記念日にお祝いすれば充分でしょ!」
  と言い張ってごまかす。

どちらにしろ、適当にあしらわれる確率、大だなー。( ̄△ ̄;)

できればこんなフォローを期待したいのだが。↓

3.「ごめんね、この埋め合わせは何でもするよ」と素直に謝り、
  後日お祝いをやり直す。出来ない場合は慰謝料代わりに
  妻が欲しがっているものをプレゼント。

妻の希望としては、またカクテルを飲みに行きたいんだけど。
“イベリコ豚のディナー”とかいうのでも嬉しいなぁ。
休みの日に一日中家で遊んでくれてもいい(でもよそ見ダメ)。
…とか色々考えていたら、夫誕生日も間近だということに気がついた。
どうしよう。○| ̄|_
自分の欲しいものリストなんて作ってる場合じゃなかった。
(プレゼント何がいい?と正面から聞いても、
毎年毎年、要らないよ、と言われるんだ…。
この間の、夫の奨学金問題で貯金はなくなったし、
今度届く『ダーティペア』DVDボックスで充分かしら?)



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ズビズバ新メンバー

2006年11月21日 | お気に入り
この顔見ると、家にまだ予備があるのに、
いつのまにかレジまで持っていってしまうのです。
そしてまた記念写真。うひひ。

買い物中、不意に目に飛び込んだ青と緑のスポンジ。
新しいズビズバだ!と喜ぶ。
いかすギザギザ。
研磨粒子タイプが出ていたなんて、知りませんでした。
このスーパー、別の棚には
赤いズビズバまで置いてあったのです。
(赤はハードタイプ。ようやく見つけた~)

ものすごくシンプルで、多分同じ顔型なのに、
形がちょっとちがうだけで、
それぞれ個性があるような気がしてくるの。
青は…真面目そう。
赤は…おばけだよん、って感じ。
緑は…やんちゃなパンク少年。
考えすぎかしら。( ̄▽ ̄)。o0○


        >ズビズバ旧メンバーの記事 
      >旭化成ライフ&リビング(株)の商品情報


・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:


夫の数ある長所を打ち消してしまう、散らかし癖。
(アーンド、溜め込み癖)
留守中、根性で掃除しています。
荷物を避けながら掃除機をかけたら
まるで障害物競走になったけど。

彼の前世は、常に先々の飢えに怯えている
可愛い栗鼠だったのかもしれない。
(どんぐり埋めて、忘れちゃうのっ)

正直、室内装飾もへったくれもない、
物だけゴロゴロした部屋で暮らすのは苦痛だけど、
夫はたまにしか帰れなくても自分の城だと思って
満足している訳だしねえ。

いっそ…夫も妻も自分の部屋を持ち、
個人的な荷物はまるまるっと全部収めて、
(その代わり、どれだけそこが散らかっても干渉しない)
寝室とリビングだけ共有したらどうでしょう。
これだったら機嫌よく生活できる自信があるな。
(べたべた密着型のわたしがここまで考えるとは
…余程のことですよ、旦那様!)



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良妻面をしてみる

2006年11月20日 | 日々のこと

ブログを読み返すと、わたしは知り合いから、
どこまでわがままで甘えたで怠け者の奥さんと
思われているんだろう…と心配になる。
ま、事実そうなんであるが。
実は心優しい良妻(?)の一面だって持ち合わせているのである!
それを物語るエピソード二つ。

   ・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:

夫の荷物が倉庫部屋を超えて和室、玄関にまで侵食。
(倉庫部屋…夫の所有物などが山積みされ、
クローゼットまで開かない部屋)
広さおよそ3畳分。
(何かに触っても怒りはしないが、
妻が使っていいメモ用紙はコレだけ!と
指示するような細かい夫なので、
無論この荷物、掃除の時も手がつけられない)

ドアを開ければすぐ段ボール箱が積み上げられているので、
宅配便のおじさんは、このうちは引越し前後とでも
思っているのではなかろうか。
食料の消費期限をチェックするより、
あれらを何とかしてほしいのだが…静かに耐えている。
(さすがに自分の本棚の前をふさがれた時は、
イラッとして撤去したけど)

「荷物増えたんじゃない?」とさりげなく注意したら、
「気のせいだよ~」と返された。
見ているくせに意識していない。
推理小説なら叙述トリックになるところだ。

   ・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:

就寝前に夫から、
「妻は毛布を独り占めする!朝目が覚めると
布団が妻側に偏って、自分は薄い上掛けしかないから、寒い」
と不平を言われる。
寝ている最中、自ら布団を押しのけていることに
まったく気づいていない。

そこで、おとといの晩、隅っこで体を丸めている夫に、
布団をかけようとした時の話をしてあげた。
邪険に拒まれたので、
「寒くないの?」と聞いたら、
「自分で調節してるんだよ…」と言い放ったことを。

すると夜中の記憶がないらしい夫、
「きっと寝ている時に、宇宙人が答えたんだよ~」
などと笑ってごまかそうとした。
ロズウェル帰りか、君は。

   ・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:

呆れながらも多少のことは見逃してあげる、
とてもとても寛大な妻なのである。
許しすぎて、家庭の統制がとれないくらい。
この辺で一度キューッと締め上げるべきか。
悩むところだ。



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素ぼけ

2006年11月19日 | おえかきもの
桜雪「長崎の川にいる鯉は、誰が飼っているのかなぁ

夫「え?(@_@;)」

桜雪「ほら、いっぱい泳いでいるでしょ?

夫「鯉は海に住んでいるんじゃないよ。もともと川にいるんだよ

桜雪「池とか湖じゃないの?!あれ、野良鯉?( ̄□ ̄;)」

夫「川にもいるの。野良じゃなくて野生なの

桜雪「人が放したんじゃなかったんだ…

夫「……


地元の川で鯉なんて見た事なかったから。
(「よほど汚い川だったんだねー」と言われる。
他の魚はうようよ泳いでいましたよ!)
てっきり環境美化のために、長崎市が放流しているのかと思った。
(あんなに立派だから、餌も人からもらっているのかなぁと…)
自然ってたくましい。

…しかし、わたしは夫からどれほどお馬鹿だと思われてるのだろう。
知りたいような、知りたくないような。

     ※…※…※…※…※…※…※

先日の「恋愛偏差値チェック」、あとで
大抵の人に70以上という結果が出ていることを知った。
なんでい、その気にさせといて。


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寝て曜日

2006年11月18日 | 日々のこと
先日作ったカレー春巻は大失敗…。
(わたしには油が強すぎた~)
それ以降、胃腸の調子を崩したのか、
昨夜「お酒が飲みたい気分」という夫に付き合って
いろいろ飲んだところ、
おなかを壊して一日寝込んでしまいました。
(夫の方は同じものを食べても大丈夫だったので、
多分食あたりではないと思う…)
本当に、飲みすぎ食べすぎは要注意ですね!

そんな訳で布団にくるまって、
目が覚めれば痛い痛いと呟いていたのですが、
午後にはだいぶ落ち着きました。
時々やってきては隣で眠っていた夫が起き出すというので、
よれよれの姿のまま、とろとろとついていく。
はぁ、情けない。

そして旦那様、ひとりにしておいたら、
朝からポテトチップしか食べていなかったのでした。
やっぱり…。
こういう人なんだから、
わたし、もっとしっかりしなきゃなぁ。

ようやく出した昼下がりのごはんを食べながら
夫が観ていたのは、『釣りキチ三平』。
「あれ釣ったらどうするの、ちゃんと食べるの?」
などと言っていたら、
「それしか発想がないの…」と呆れられた。
だって主婦ですから!


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遠ざかる恋愛小説

2006年11月17日 | 

内心酷評していた小説が、
いつのまにか大きな賞を取っていた。
感想は人それぞれなんだけど、
自分の眼識になんだか自信を無くす…。

それは、年配の既婚者同士が、
(往年のトレンディドラマを彷彿とさせる職業とルックスの男女)
恋に落ちて悩みながらもひそかに逢瀬を重ね、
やがて仕事を投げ出して二人の世界に逃避し、
世間に露見して家族や関係者を嘆かせて…
でも自分たちって崇高な愛に生きているの的な、
典型的不倫小説だったのでした。

「歯が浮く!」とか「展開がありきたり」とか、
「主人公たちに共感できない」とか、
「どこまであばたもえくぼなんだよ」とか、
ものすごく冷淡に思っていたのですよ。
身勝手な論理と陶酔しきった感情に溢れた
心理描写に呆れてしまい、
(売れないべ、これは)と考えていた。
しかし…もしかすると、
こちらの情緒に問題があったのかもしれません。
をを。illll  ○| ̄|_  lllli

近頃どうも、純粋な本格恋愛小説に弱いのです。
女子力検定不合格間違いなしです。
昔…恋をして乙女心が満開だった時期には、
わたしもマルグリット・デュラスや山田詠美、
ジェーン・オースティンや江國香織の作品を
好んで読んでいました。
(購入本は今でも大切にしています。これらは特別
けれども最近新しく手に取ってみるのは、
決まってサスペンスやミステリー、
コメディの要素が強い作品。

なんじゃろう。片思いのもやもやした煩悶とか、
周囲も巻き込むすれ違い、誤解、仲直り、別れ等、
真剣に描かれる一連のごたごたに、
もはや辛抱できなくなっているのか。
(登場人物が煮え切らない態度だとイラッとする。
きっぱり!好きなら好きと示せ、厭なら厭と言え、
仕事と私生活を分けろ、問題があるなら話し合え、
リスク覚悟の不倫のくせにばれて慌てるな、
などと、突っ込みたくなる訳です。
そういうジャンルの小説なのに…)

すべて夫の影響だなぁ、と思います。
付き合っていた頃も、彼は
映画の中で誰かが恋の道化役になったりすると、
耳をふさぎ目を閉じ、頑なに観るのを拒みました。
(現在、ラブ・ストーリーは『一人の時観てね』と言われます)
普段の生活でもロマンチックなことが苦手。
お土産は食い物で、自ら花を買ってきたことはない。
(あわわ。夫はとても優しい。充分満足してるのです。
でも、根っからそういう性格なんだなーと…)

彼の場合は理性が勝っていて、周りが見えなくなるような
情熱の発露というものに照れを覚えるのでしょう。
万事淡々としていて、着実。
で、その人と一緒に暮らしているわたしは、
小説的にアタックしても何も得ることのなかった経験から、
創作上の恋愛には厳しい視線を送るようになった、と。
ううむ。そんなところか。

そう。恋愛について考察するなら、
どちらかといえば動物行動学の本のほうが…好き。
(半信半疑ながら、なるほど、遺伝子なのね!
ほほう、そういう傾向があるのね!と、わくわく)
結局人間は動物なんだし、相手を選ぶ理由や
行動原理がはっきりしているほうが、なんだかほっとする。

だけど、30にして曖昧なものを避ける自分って、どうよ、と
Goisunet恋愛偏差値チェックをしたら、
なんと予想外に70以上でした。
ただ、自然体も過ぎると相手に不満を抱かせるそう…です。

※ 結果
恋愛悟り度 100%
ロマンス度 29%
夢見る度 28%
恋愛未開花度 68%

恋愛悟り度100%って…ある意味終わっているのでは。
眠っている部分もかなり多いし。
ハーレクインを読んでもっと勉強しよう。うん。



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フラメンコと美術館

2006年11月16日 | そのほかの趣味

このところ急に寒くなってきたため、
体の調子が狂ってしまったようです。
今週は一人の時に横になることが多く、
ごはんも手抜きばかり。夜などたまにくしゃみやせき…。
ひょっとしたら風邪のひき始めなのかもしれない。

しかしフラメンコのレッスン3回目。
講座の回数も限られてるし、
だるさ以外に目立った症状もないのだから、行くしかないでしょう。
(夫が泊まりで留守なのをいいことに、
たっぷり休んだから治ってるよ、と自分に言い聞かす…)
汗をかいたほうが、かえってすっきりするかもしれないしね。
(我ながら、すごい勝手な論理だな~

という訳で今回も出席。まあ、体力は大丈夫。
しかし、いざストレッチを始めてみて、
自分がほとんど違う形で覚えていたことに気づいた。
(わたしはうちで一体何をしていたの…
それで、またすぐに忘れる。

サパテアード(足を踏み鳴らす動き)は早くなるとついていけない。
混乱してリズムを見失うのである。やばい。( ̄ロ ̄lll) 
足自体の力もないみたいだし、これは練習しなきゃ。
(といっても、マンション住まいでは音が響くので不便。
今は昼間、ベランダで少しだけやっているが、近所迷惑が心配。
…ああ、だからおずおずやる癖がついちゃったのかな。
心の奥底の情熱を叩きつけるように、力強く床を打ちたいのに、
妙にためらいが残るのである

“セビジャーナス”は冒頭の足の動きの順番が
ようやく分かりかけたかな…というところで、
次々と新しいステップが。ひええ~!
自分のスピードで覚えるしかないと思うものの、
やはり周りが気になることも事実。
(なぜ皆さん、一度でもそれなりに動けるの~~~?)
楽しいけど、大変なのでした。

それから…踊りとは違うことでため息。
ただでさえ平均以下だと思う対人スキルが、
家にこもりがちの生活でさらに下がっていることを実感。
世間話がうまくできない(涙)。
もともと、体力をつけようという気持ちで始めたのだけれど、
人間関係のリハビリにもなるかもしれない。
ゆっくりでも、自己表現ができるようになれたらなあ。

   ※…※…※…※…※…※…※

さて、講座のあとはもう疲れてぐたぐただったのですが、
頑張って美術館に行きました。
開催期間がもうすぐ終わるので、
夫のドタキャンで余ったチケットを使わなければ
と思ったのです。(出直すのもツライ。どうせなら外出はまとめて)

二度目の「AIGコレクション」展。
前回も書きましたが、モネ、ルノワール、ゴーギャン、ゴッホ、
シャガール、ローランサン、藤田嗣治などなど、
著名な画家の知られざる作品が並んでいます。
だけど…門外漢なりにちょっと不満でした。

セクションごとに軽く説明が掲示されてはいるものの、
あとはフランス近代絵画史の流れ通りに展示されているだけ。
もっと工夫してくれても…。
(“作品で勝負。あとは観る人の感性にゆだねる”
というやり方なのかもしれないけど…。
秘蔵の作品というだけあって、素人には前知識がないです)
深く理解するため、広く楽しむための解説などがほしい。
会場のセッティング等も、もう少し…。
(そう。ギャラリートークやイヤホンの貸し出しなどを
利用しない来館者もいるのだから。
展示単独でも満足できるような形にしてほしい)

…うーむ。しかしまあ、
美術館それぞれに方針があるのだろうし(予算もね☆)、
わたしも個人的に鑑賞を楽しむばかりで、専門知識は皆無。
(↑学芸員資格実習で心底あきらめた)
偉そうなことは言えないのです。
ゆえにこれは平凡な一般人の主観的かつ独善的な感想、
ということで…さらっと聞き流してください。
長崎の美術館は館内リサイタルや夜間開館など
頑張っているので、応援する気持ちはあるのですよ。
次回に期待。

作品自体は、ちょっといいな、というものが何点かありました。
カイユボットの「セーヌ川の支流、アルジャントゥイユ」は、
静謐な感じが好きでした。
あとモネの「満潮のプルヴィルの日没」や
シャガールの「赤い樹」などを、じっと眺めていました。
(しかしミュージアムショップのグッズには、パンフレット以外、
展示中の作品に関わるものが見つからず…。
絵葉書も超メジャーどころの名画しかなかった。
この企画展のために作るのが難しいのは分かるけどさあ、
…って、結局煩く文句ばかり言っておる。失礼。
きっと体調のせいでしょう)


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