しばらく体調がすぐれず、微熱が出たり口内炎が悪化したり、
ちょっとばかり弱った日々を過ごしていたのですが、
そういうときに限って夫の留守が多かったり、大事な予定があったり、
突発事態が起こったりするものですよね。
全てがままならなくて、へこみそうになっていましたが、
今現在は一区切りついたみたいです。
夫が買ってきてくれた栄養ドリンクで、口内炎も治ったし。
(…週末にも予定があるのだが、あえて思考を放棄したい)
さて。疲れている読者に優しい?コージーものを読みましたよ。
「ディミティおばさま旅に出る」ナンシー・アサートン ランダムハウス講談社“優しい幽霊”シリーズの第2作。
前作で、めでたくビルと結ばれたロリだったが、
結婚した途端、彼は仕事にのめりこんで家庭を顧みない状態に。
夫婦として問題を感じたロリは、第2のハネムーンを予定するが、
肝心のビルは仕事が入ってしまい、旅行をキャンセル。
仕方なく舅の大ウィリスと、イギリスに滞在することになったのだが、
今度は大ウィリスが突然失踪してしまい…。
他人事でない設定で始まる今回。なんだか身につまされてしまいました。
そう、結婚って、二人の人生のゴールでは決して無いのです。
ロリの悩みはごく自然なこと。
それでも、なんとかなっちゃうのが、コージーものの良いところなんですが。
大ウィリスの配慮とディミティおばさまのお説教がなんとも嬉しかった。
たとえ、ビルと心がすれ違っても、
ロリの身になって考えてくれるひとが沢山いるのが良いですよね。
大ウィリスの行方を追うロリは、一族の過去を探ることになるのですが、
その旅に同行する美少女ネルが、聡明すぎるくせに
時々突拍子も無いことを仕出かしてくれて、えらく魅力的でした。
(普通っぽい主人公より、チャーミングかもしれない。
しかもわたしは、ビルより大ウィリスのほうがお気に入り。
脇のほうが個性的なんだな、このシリーズは)
「ペニーフット・ホテル受難の日」ケイト・キングズバリー 東京創元社
従業員を泥棒呼ばわりしていた宿泊客が、謎の死を遂げたペニーフット・ホテル。
夫亡き後、ホテルの経営を引き継いでいたセシリーは、
上流階級御用達のこのホテルの名誉を守るために、独自の捜査を始める。
セシリーもまた、一見普通すぎて面白みの無いヒロインなんですが、
よく考えてみるとしたたかで強情なところもある感じ。
(↑褒めてるんですよ。おなごは強く生きないと!)
現代人の感覚ではこっそり煙草を吸うのが自立とは考えられないですが、
あれは、表立って立ち向かいはしないけれど、
既成の価値観には従わないわよ、という性格を表しているのでしょう。
それよりもバクスター氏!バックス!
時にはたしなめつつもセシリーを影で支える支配人。
ああ。執事じゃないけど、それに通じるポジションですよね。
ちょっと萌え。
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