疑惑のマハーラージャ―シャーロック・ホームズの愛弟子 (集英社文庫)ローリー・R. キング集英社このアイテムの詳細を見る |
ホームズもののパスティーシュなんですが、
シリーズ7作目を読んでも、
相変わらずラッセルにやきもちを焼いてしまうのだった。
ちょっと、なんでそんなにホームズ様とラブラブなのよう!
立場代わってよっ、という具合に。
いや、でもこういう気持ちになるのはわたしだけじゃないと思う。
女性のシャーロキアンって、ホームズに恋しているひとが大半なのではないか。
(聡明で気が強く、おそらく美人で生意気で自信家で、
決して人好きのする性格ではないじゃじゃ馬のラッセルが、
熟年のホームズに対等のパートナーとして認められながら、
一方で妻としても愛されている感じなのが、
微妙にファンの心理を刺激するのだった。
悔しいが、もっともっと、こういうツンデレなホームズが読みたい…)
この話では、行方不明の諜報員を探しに、ラッセルとホームズがインドへ向かいます。
有名人(?)が時折顔を出すこのシリーズ、
今回はキプリングの「キム」の主人公が登場するのだが、
読んだことがないから、さっぱり分からない。
(欧米では有名な話らしいが、現在日本語訳は入手困難とのこと)
当時の大英帝国のインドにおける影響も、
ぼんやりとしか知らないまま、頁をめくる。
ええっと、第1次世界大戦後で、ロシアがソビエト社会主義共和国連邦になって、
レーニンが死んで、イギリスでは労働党が政権を取って、
それからそれから…何だっけ。
(ああ、歴史の勉強、もっとしておくのだった!)
とにかく怪しいマハラジャが出てきて、危機一髪になる二人なのです。
(↑投げやりな説明ですね)
シリアスな話を読んでいる時に場違いなのですが、
つい「ラジャ・マハラジャ」の歌が頭をよぎるのでした。
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この間、NHKドラマの「白洲次郎」を全3回、一気に観ました。
もう惚れちゃうね、この格好よさは。
後になれば、批判は幾らでもできるけれど、
その時その時の正念場で判断した当時の人の気持ちと言うものは…
単純に裁けない。
ただ、白洲さんには白洲さんのプリンシプルがあって、
ずっと根本的な筋を通し続けたところが、是非はともかく、
魅力的に映るのでした。
ドラマを観る前に、娘さんの牧山桂子さんのエッセイを
ちらっと立ち読みしていたので、
白洲正子さんのお姫様気質には、にやにや。
(家事育児ができず、勝気でプライドが高い。とにかく生活感がない)
やっぱり、じゃじゃ馬にはイギリス紳士が相応しいのかもね、と思いながら、
そのあとで「疑惑のマハーラージャ」を読んだのでした。
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