第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/13/f769ddc3e4fe4f180d8350cd8a135a20.png)
無理矢理でも位を取ります。
A 34銀 B 24銀 C 34歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/69/d7f34504db59cdacb7fc3fe6391e57d6.png)
駒の繰り替えです。
A 42銀 B 33銀 C 34金
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/88/b9c43f6528765a6ace147e28bb2b0ffc.png)
飛車を切りました。食いつきます。
A 47歩 B 35銀打 C 56金
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/44/0454f00ad9eccc2743b494b043d82c3a.png)
じっくり寄せていきます。
A 47歩 B 26金 C 37歩成
20180711今日の一手
3月24日の名南将棋大会から、MさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
金角交換で と金を作られています。損得なしと見ておきます。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は25銀と持ち駒角金桂で4枚。
後手の攻め駒は持ち駒金桂で2枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
先手のほうが攻撃力で優るけれど、玉の守りは薄いという状態です。幸いにして飛角が守りに働いているので受けなければいけない状態ではありません。後手の攻め駒が少ないので、小駒で追われたら右に逃げる感じです。
方針としては少し自陣に手を入れるか、攻めるかです。
攻めるならば寄せのセオリーが頼りになります。この場合は後手の攻めがまだ遅いので、反動が小さい小さな駒から使うほうを優先して考えたいです。
△ 小さい駒から、つまり歩を使うほうがリスクが小さいわけで23歩成
23同歩で他の変化にすることもできますが、24歩同歩同銀
24同銀同角23歩53角
が一番厳しい寄せ方です。(33銀同桂同角成というのもある。)42合駒を同角右成同金23飛成が詰めろです。
△ 64歩52銀
利かしですが後手玉が堅くなったという意味もあります。先手が歩切れになるので少し損なのかも。
○ 桂馬を使うなら王手が一番厳しい手で23桂
23同歩同歩成ならば桂損でも銀を取れますし、25銀28飛も働きそうです。後手は玉をかわすくらい。42玉に11桂成がそっぽなのですが、79と に65香
85飛にも64香
香の使い道があります。後手玉が42に移動したので6筋の金銀をはがすのもなかなか厳しい手になっています。
△ 53桂は41金を狙っていて
85飛41桂成同玉
ここで73角成か53金か。悪くなってもいないのですが、指し手は難しいです。
○ 45桂は33銀を狙っていて
42銀34銀32金打23歩成同歩同銀成
25銀が移動すると28飛も働いて攻めが切れることが無くなります。
後手が45桂を手抜くと79と33桂成同桂34銀
79と(取れば67桂)~78と はなかなか厳しい攻め方ですが、それでも先手の攻めのほうが速いです。
△か○ 26桂は「控えの桂」の手筋です。
79と34銀78と33銀成同桂34桂
詰めろですが後手は32金打で粘るので先手よしくらい。厳しいのですが後手も攻めの手を2手指しています。
× 実戦は73桂の両取り
「桂馬のふんどし」です。85飛86歩(取れば53角の王手飛車)65飛61桂成67歩成
筋の悪い手の見本みたいな感じです。金を得したけれど、守りの役に立っていない金を持ち駒を使って取っただけ。飛車を使われて明らかに不利になってしまいました。
× 25銀を使うなら、14銀同香23歩成
銀を捨てて竜を作るだけに終わりそうです。
× 34銀同銀
も次の厳しい手がないです。
○ 次は金を使う手です。23金
23同歩同歩成32金打同と同金24桂
十分に攻めが続く形です。
23金に79と は
33金同桂34銀
45桂で33銀をはがすのには劣りますが、これでも先手が十分に指せます。
23金に32金打
が手ごわそうですが、33金同桂(33同金は45桂)34銀
23歩成、33銀成、35桂、上から攻める筋がどれも有効です。
△ 53金52銀
というのは後手の遊んでいた金銀を相手にする感じです。形勢が悪くなったわけでもないけれど少し損をしているでしょう。
× 82金で飛車を取れますが
82同飛同角成79と
先手が悪くなったわけでもないけれど、後手の攻めが確実なので難しいです。(後手としては57金46馬67歩成同銀というのはまだ早い。)
△か○ 53角は王手で厳しい手です。
42金86角成79と
では難しい形勢です。
42金には45桂
53金33桂成同桂34銀
角を犠牲に攻め込んだら、手を稼いでいる感じがします。41金が53に移動している効果もあり、33銀成~45桂という攻め筋ができていますから寄せきれるかも。42玉33銀成同玉23歩成同歩45桂
となれば寄せきれそうです。
△ 86角75桂
というのは難しそうです。
△ 盤上の角を使うほうが筋が良くて、73角成72金95馬
85飛を避けて86馬を狙います。
× 守る手としては89銀67歩成
では後手の攻めが速くなっている感じです。
△か○ 48玉か49玉
早逃げしておくのは悪い手ではなく、79と を取ることができますし、88と69銀というのもあり得ます。85飛86歩65飛57桂
桂を温存しているので飛車を使われる筋も大丈夫です。
☆ まとめ
問題図を中盤のように考えて、桂馬のふんどしがいろいろあるなあ、と思ってしまうと筋が悪いといわれます。82金で飛車を取るというのも筋は悪いです。駒得は味が悪いものなのです。
味が良さそうな駒得は23桂で、1手で11香を取って後手玉を危険なところにおびき出して、取った香を使えました。
ゆっくり指すならば73角成から馬を引いておくか、48玉か49玉の早逃げか。早逃げは少なくとも問題の先送りにはなりますし、ここでは受けやすくなる意味があります。
寄せを考えるならば、何度も出てきますが寄せのセオリーを使います。
いつも通りに厳しい手から考えるでもよいですし、まだ余裕があるから小さな駒から使うを優先してもよいでしょう。
23歩成同歩24歩と攻めるのは自然な攻め方です。
桂を使って寄せに行く45桂が有力ですし、強引な23金も有力です。
これらは33銀を除去して25銀を使おう、そうなれば28飛が攻めに働く、という考え方です。飛車の横利きは守りに働いてはいるのですが、攻めに使えば後手玉を攻略するのが簡単になります。
きれいに勝てる時には遊んでいる駒がなくなるものです。(遊び駒という概念を持ち出すと形勢判断が難しくなる恐れがありますが、駒の能力を使い切ってきれいに勝てたという感覚が理解できます。)