第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/83/cb69c4f327b37cd10bf56e6bf23e4c27.png)
これがねらいの構想です。
A 37角 B 76歩 C 77桂
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/32/170e3bd4a7a26fcca820063629a5983b.png)
この我慢は思いつきません。
A 84と B 75銀 C 46角
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/47/82d3046e1a2f012028dc92d78503e0f7.png)
受けられたら受けます。
A 47金 B 38金 C 39金
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/14/938b16b3ca0a8ae604653aba026ceabf.png)
受け続けてやっと攻める手が一手指せました。
A 81飛 B 85角 C 25歩
第5問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/a7/808e7dc5a3fb732d5570e4a6b6e91e08.png)
やっと有利になったようです。
A 22歩 B 23歩 C 25歩
20180721今日の一手
3月24日の名南将棋大会から、TさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
歩歩と角の交換で馬を作っています。持ち歩があるので歩をカウントせず、先手の大きな駒得です。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は21馬と持ち駒角銀桂で3枚。
後手の攻め駒は56飛と持ち駒銀銀桂香で5枚。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
少し前の香車の田楽刺し
が37と から清算されて、29桂56香VS47と55角の交換になったというのが駒得ではあるけれど危険でした。香を打たずに48銀とか38銀打とか、ちょっと損なようでも先手玉を守っておくほうが優りました。
さて問題図では先手が優っているのは大きな駒得だけです。終盤になるほど駒得の評価は下がりますから、かなり形勢が接近したといえるでしょう。
後手のねらいは57飛成、36銀、45桂、35香など、どの王手も厳しそうです。28玉から右に逃げていくのでしょうが、であれば一番怖いのでは(27に利きのある)36銀ということになります。
△ 攻めるとしたら44歩
32銀と使ってもらえば少し脅威は減りますが、馬取りの処置も難しいです。後手は受けるほかに36銀28玉27銀成同玉57飛成
先手の歩切れを突いて銀を捨てて迫る順もあります。36玉とかわすと35銀45玉44銀34玉32金
馬を切って24桂も少し足らなさそうです。
何か合駒をするしかなく
37銀合いに、24香26桂35桂
38玉47竜29玉37竜
詰めろです。43歩成51玉38金26竜28歩
と受ければ先手有利のようですが、ここまで間違えずに逃げるのも大変です。(ほかに正解の逃げ方受け方があるかもしれませんが。)
○ 63角は攻防の手で
角の利きがあるので36銀などを防いでいます。25桂47玉52香
では後手の香打ちが攻防で返されるので危ないです。
28玉と逃げて
57飛成には58飛
とぶつけるのが攻防になります。
後手は飛車を成れず、52金右81角成から36銀29桂37銀打18玉
と攻めることはできますが息切れしているようです。
25桂以外には44香
38金52金右81角成57飛成28玉49銀、攻めとしては続くのですが54桂
で反撃すれば先手の寄せのほうが厳しいです。
△ 83角は両取りで
これも攻防の感じはします。57飛成28玉36銀38金37銀打
18玉38銀成同銀24香28銀35桂39桂
なんとか受かっているようですがきわどいです。62金と手を戻されてややよしくらい。
× 58飛には57銀
飛車交換してもらえば攻防にも見えますが、これはやぶ蛇です。
△ 実戦は47玉で
いろいろ後手の攻め筋があるので、それをかわしつつ玉の顔面で受けました。55歩48銀46銀38玉45桂
ここで54銀か54角ならば有利だったのですが、57歩は悪手。35香37桂57飛成
受けなしです。
後手としては55歩は次善手で、45銀
のほうが厳しいです。
48銀35桂38玉36銀39桂24香28銀
27桂成から清算して最後の27銀不成をかわせば
何とか逃げられるのでどうにか受かっているのですが、冷や汗ものです。
× 駒を打ったほうが手堅い原則で48銀打
としてみると、36銀28玉24香38金35桂
39銀が邪魔で39桂と打てません。これは受けを失敗しています。
38金を38銀に変えても27香成
から詰んでいます。
△ 48銀と受けると
36銀28玉24香38銀35桂39桂
今度は受かった感じですが、27香成同桂同桂成同銀同銀成同玉35桂
詰まされます。
玉は38に逃げておいて
こう受ければ清算を47玉とかわして受けるという前の図に合流します。
△ 48金は
36銀28玉24香38銀35桂16銀47銀打39桂
48銀成は同飛が逆先なのでなんとか受かっている感じです。
× 46銀は
全部の攻め筋を受けた感じはしますが、後手57銀には47歩くらいしかなくて46銀成同歩57飛成
46銀は歩に代わってしまいます。合駒は35桂で取られるので、28玉36銀38銀37銀打18玉24香
これは防戦困難です。
○ 銀を打つならば47銀
飛車当たりのほうが強い受けです。58飛成には58金46銀28玉47竜同金同銀成63角
飛車を取ったから有利というわけにはいかないのですが、後手玉は飛車も守りに利いていましたから反撃がより強力になります。先手玉はゼット、36桂も防いでしまえばかなり安全です。
後手としては竜を切れないので25桂
28玉37銀くらいまで決めて51竜
と引くくらいです。ならば38歩から駒得を目指してゆっくり指します。
○ 38銀打というのも良い受け方で
36銀28玉24香37歩
こちらの攻め筋を先に受けているというわけです。先に受けるほうが手堅い原則でした。
57飛成のほうは
28玉44香58飛
という反撃を狙います。
× 38銀では少し薄くて
それでも36銀以下の2筋攻めは受けてしまえば
何とかなります。先に受けている効果が出るのです。
57飛成のほうは
47歩46銀28玉47銀成
47歩を打つと取られて危ないですし、打たないで28玉には36桂がありましたから、まずい受け方でした。
× 38金だと
36銀の方には対応していますが、35香が厳しくて、47玉45銀
左にかわすこともできません。
× 38歩は
早逃げ出来るならば良い形ですが、36銀28玉24香
38銀と守れないのでつぶされます。
○ 28玉の早逃げは
36銀38銀35桂39桂24香18銀
数で受かります。
57飛成は58飛
の反撃が利きます。
☆ まとめ
受けるならば先に受けたほうが手堅い、駒を打つ方が手堅いという原則があります。原則にとどまるのは例外があるからですが、銀を打つ場所を間違えると受からなくなるかもしれません。
36銀から27の地点を攻められる方が厳しいようで、であれば38銀打、47銀を考えます。飛車取りに打つ方がより強い受けだけれど、47銀には玉のひもがついているだけなので注意(読んで裏付ける)が必要です。
これ以外に攻防の63角、早逃げの28玉が良い手でした。これらは気が付けば良さそうな手だなあと感じます。
感覚で良さそうな受け、だめそうな受け、というのが分かったでしょうか。この問題図は変化が多いので読んで確認するのは大変だと思います。外れた方はもう一度問題図を見てあれこれ考えてみましょう。