第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/37/1b93bd13a8714e604ea55fa0abf7959f.png)
攻め駒をさばきたいのですがどれからでしょうか。
A 85飛 B 65歩 C 75歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c2/41f384d8fc7e3b5d11c6db4209b2897f.png)
金取りです。
A 66角 B 67金 C 13桂不成
第3問
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強気で攻めます。
A 45歩 B 44同飛 C 64角
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/02/e57be1c162e4f0244250843ed4120467.png)
駒損でも後手玉を寄せれば勝ちです。
A 22と B 64香 C 64桂
20180729今日の一手
3月24日の名南将棋大会から、SさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の3歩得です。後手に持ち歩がないのでカウントします。(3歩得は1歩得と同じように見ますが。)
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は54銀57角で2枚。
後手の攻め駒は44角1枚。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
3つの要素すべてで先手が少しずつ上回っています。
後手としては55角か37歩成で歩切れを解消できるので、先手の駒得というのは消えそうです。
銀がぶつかっていますが、これは互いに取ってほしいというところでしょうか。63銀成同金は後手が少し得、54銀同桂は先手の得です。
36歩と突きだされたところですが、玉の小びんは怖いです。36同歩55角、あるいは放置して37歩成を同銀か同金で取るべきか。桂や玉でも取れるのです。悩ましいところで突きだされたといえるでしょう。
基本的には先手有利ですから自然な手を考えたいです。でもどれが自然かというのは難しく思える局面です。
相手の駒を取る手、自分の取らせないようにする手、自分の駒の働きを良くする手、相手の駒の働きを封じる手、という四種類が自然な手です。
○ 36同歩が一番素直な手で、実戦もこれでした。55角
をどう応じるかが難しいのですが、37銀54銀同桂同飛
おとなしく指したら桂損になりました。これでも先手玉が堅いので形勢互角くらいですが、終盤で先手Kさんの勇み足で後手Aさんの制するところとなりました。
考えにくいのですが55角には46角
が正しいようです。これは飛車の素抜き筋が関係しています。46同桂55飛38桂成同玉
64角打のラインを避けて、43銀成同金51飛狙いです。後手が受けにくい形なので先手有利です。(34桂で38銀をはがされたというのはばからしいように思えるところですが。)
○ 68角は飛車を使えるようにした自然な手です。
37歩成同金65歩同銀55飛
飛車をさばかれたら、55同飛同角56銀82角55歩
と抑えておいて35歩ねらいか、
自陣飛車を打って(56飛82角35歩)
1手早く桂を取りに行くか。後手の36歩を避けつつ味の良い駒得を狙えます。どちらも先手有利です。
あるいは65歩の時に銀を取って
66歩62成銀同角
と踏み込めば駒得にはなるのですが、66同歩67銀というのが嫌味で、ちょっと選びにくい順です。
○ 79角と引いておいて
先ほどの37歩成同金65歩63銀成66歩62成銀同角とすると、66歩
と取り返して67銀が怖くないという違いがあります。
嫌なのは37歩成同金に76歩
からの と金つくりで、35歩77歩成34歩同銀36桂
22角63銀成同金73歩成67と56飛
と金で66桂を取られても大丈夫なように進めていれば先手有利ではあります。
歩を成り捨てて謝っても
35歩をねらえるので悪いことはないです。
△ 63銀成は
後手の銀(守りにも攻めにも入れにくい駒)を先手の攻め駒と交換したのですから少し損なのです。自然な手ではありません。でも63同金に54桂は自然な攻めの手で(66桂が攻め駒になった)、37歩成同銀54金
金と交換してもらえて、54同歩56銀75角54飛
先手が少し駒得になったけれど、後手の62金63銀をさばかれたと見るべきか、後手玉の薄さが目立つと見るべきか。先手が指しやすいのですが、少しつまらないのかなあという気がします。
△ 45銀と引くと守りが堅くなったようで
角取りですし、良い手のように見えるのです。37歩成同桂55飛
37同桂と取るのは銀にひもを付けているからです。ずいぶん働いた感じがするのですが、56歩45飛同桂65歩
(後手から36桂があるので)37歩66歩33桂成同桂66角24桂39玉
これならば駒得が大きくて51飛もあるので先手有利。だけど後手の攻め駒も多いしなあ、という感じです。(この図に自信ありと感じられる方ならば正解です。)
あるいは56歩ではなく35歩として
56歩68角45飛同桂55角
37銀36歩56飛37歩成同金44銀55飛同歩34歩
踏み込んでみても先手有利なのですが、先手陣がバラバラなので怖いところではないでしょうか。
△ 78飛と使ってみると
飛車を攻めに使う自然な手ではあります。37歩成同銀56歩79角55角45銀
65歩56銀37角成同金56飛73歩成
二枚換えにされても反撃がありますから悪くはありません。
× 46歩はおとなしい手で
守りを重視しました。でも55角(46桂や角を狙う)63銀成同金47金
37歩成同桂56歩68角65歩
高美濃にはなったけれど、駒損になりそうなのでは後手よしか。
× 何か待っていると、例えば39玉(とか59飛とか)
37歩成同銀56歩79角55角45銀65歩
駒損を避けにくいです。
☆ まとめ
どれが自然に思えたでしょうか。形勢が良ければ自然な手が一番です。
36同歩は55角に46角以下を読めたのならば正解です。(考えにくいと思うのですが。)
55角を許さない68角か79角は、その先を考えやすいと思います。自分の飛車の働きを良くして、後手の角の働きを抑えています。(それでも使ってくるのでしょうが。)
63銀成は相手の駒をさばかせるので不自然な手です。
取るよりも銀を引きたいのですが、すると後手の飛車が働いてくる(45銀と刺し違えられる)というのが難点です。もともと54銀は攻め駒として使えていたので、今動かす必要はないからということなのです。
あとは78飛をどう見るかですが、急所を外れているような、後手の歩切れを突いているような、悪い手でもないけれど最善ではないような気がします。