第1問

角筋をどう受けますか?
A 92香 B 73角 C 55角
第2問

65銀は恐れないで手を作ります。
A 73桂 B 44金 C 55同角
第3問

この手が利くのが大きいです。
A 87歩 B 54歩 C 75歩
第4問

こういう落ち着いた手を指せるようになりたいです。
A 38銀 B 88歩成 C 82銀
第5問

ここもあわてません。
A 56同銀 B 31金 C 54銀上
20180727今日の一手
3月24日の名南将棋大会から、KさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
この将棋は後手の右四間飛車で
42銀を33~44~55銀左とぶつけたのです。面白い構想でした。
銀交換して7筋を攻められたのが問題図です。
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得です。後手は持ち歩がありません。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は持ち駒銀1枚。
後手の攻め駒は55角76銀で2枚。
総合すれば先手もちです。
☆ 大局観として
角取りに銀を打たれたのですから、角を逃げたいのですがうまく逃げられるかどうか。
あるいは逃げずに角銀交換を受け入れるかどうか。代償としては、角と銀歩の二枚換えだというか、角がさばけて攻め駒になったと主張するかです。
どれもありそうで悩みますね。できるなら筋の良い手を優先して、比較検討するしかなさそうです。
△ 56歩は22角
の位置が良いかどうかは微妙なところですが、角を引かれます。これはどの変化でも出てきて、どれかに合流しそうです。
× 角を逃げる手を考えてみます。実戦は88角でした。当然87銀成
これで88成銀同飛で飛車をさばく手を期待したのです。催促する手はないので、37桂42金上35歩同歩34歩
玉頭に手を付けました。良さそうな手に見えたのですが、78歩が角取り、77角79歩成
桂取りで焦らされます。56歩22角55歩同銀58飛89と95角82飛
駒損でもさばいたという感じはあるのですが、95角の働きは悪いです。33銀同桂55飛と技をかけに行ったら36桂
損した桂馬をここに使われるのが痛いです。17玉(18玉でも)25桂同桂55角
飛車を取られて駒損は広がります。33銀と打てるのでまだ戦える形ですが、逆転することはありませんでした。
88角は角を取らずに87銀成~78歩で駒損していくのでうまくないようです。
× 95角と逃げたら
94歩84角82飛には73銀
しかありません。73同桂同角成87飛成88歩81竜
先手の駒損で、67銀打48飛66角という順と62銀から馬の捕獲の順の2つの狙いを防ぎきれません。これは後手有利です。
△ 86角だと
87銀成は95角94歩84角82飛73銀同桂同角成
後手の87飛成を消しているのでうまくいきました。
後手は87銀成の効果がなくて65歩
74歩66歩56歩22角73歩成同桂74歩
やはりこの筋で反撃することになります。67歩成73歩成65飛
74銀66飛69飛か、単に69飛かというところでしょう。先に桂を取っているので形勢互角です。
× 角を逃げないで37桂と待ったとしたら65歩
取るわけにもいかず、反撃は74歩しかありません。長いですが77銀成同桂66歩73歩成同桂74歩67歩成73歩成66飛
まで進むところでしょう。68飛を逃げるしかなくて駒損になりそうです。小駒だけの持ち歩なしで4枚の攻め駒というのは攻め足が遅いので後手もちでしょう。
65歩の時に88角87銀不成(あるいは銀成)
と一度逃げておくのが工夫です。74歩66歩73歩成同桂74歩88銀不成73歩成
うまくいったようなのですが、64飛とかわされた時に歩切れで88飛~84飛とできません。64飛に76桂が仕方なく、65飛88飛67歩成84飛58と
58同金69飛成69銀打66角
39角18玉58竜が詰めろになる形です。最初の37桂を別の手にしておけばもう少しましかもしれませんが、76桂と使う感触が悪くてうまくいきません。
○ 何度か出てきますが74歩
というのが反撃の筋です。角を逃げないで突きだすのが一番早いタイミングですね。77銀成同桂65歩同桂
というのは一番歓迎するところでしょう。(65同銀同歩77角成はまだ難しいですが。)
単に65歩ならば
95角66歩84角
82飛には66角、65飛には56銀、64飛には75銀~66銀という調子です。
77銀成同桂72飛なら
重いですが83銀71飛56歩22角82銀打51飛91銀成(あるいは不成か)
歩を渡さないように駒を取りに行きます。角と銀香歩の三枚換えですからゆっくり指せばよくなっていくはず。後手の飛車を封じてあるので何とかなるでしょう。
77銀成同桂を入れずに72飛なら
83銀71飛95角
65歩84角66歩同角という調子です。
× 我慢するのは78銀で
角を取られても傷を作らないという意味です。角と銀歩の二枚換えだというのですが、77銀成同銀65歩
後手は歩を手に入れられるのでまずい感じです。56歩22角65歩同銀63歩同飛72銀
62飛63歩72飛65飛ならばまだ指せるかもしれません。64飛81銀成66歩91成銀67角
桂香を取っても駒損を回復されそうです。
こういうのは角と銀の性能の差が出ていて、91成銀が91馬ならば先手が指せるのですけれど。
△ 我慢ついでは56金と出て
22角に78銀77銀成同銀
これなら65歩はありません。角と銀歩の二枚換えだというわけです。後手が歩を手に入れるまでは難しいのですが、いつまで通用するかよくわかりません。
56金22角に74歩
だと別の展開です。これは先手玉が薄くなったので後手も63金と守りやすくなり、77銀成同桂63金45銀
くらいでしょうか。難しい戦いです。
☆ まとめ
角銀交換を恐れないならば、得した歩の筋を突きだすのが筋の良い手です。これが一番歩得を生かす指し方になります。形勢が良ければ一番先に考えてみましょう。
角の逃げる場所は悩ましいです。どれが正解かは考えないとわからないのですが、
88角は87銀成~78歩があって駄目でした。
95角は94歩84角82飛という筋にはまってダメになることがあります。
86角が正しいとは思いませんでした。