名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

将棋上達法実践編(20)

2019-02-04 | 将棋上達法則
Hくんのレッスンは1/26に25日目、2/2に26日目でした。
詰め将棋などさぼっていて習慣ではなくなったのでしょうね。退化しています。困りました。次回は名南将棋大会で、レッスンは最終回です。
棋譜並べと復習で4局




形勢判断をして、大局観を作り、いろいろな手を検討する、という復習です。
指導将棋(平手で手加減をします)をしましたが、これで大丈夫かなあと私が不安です。まあ実戦で負けてやる気が出るかも。
棋譜をつけながら対局させて、今後は名南将棋大会の棋譜の反省会を月1回行う予定です。

Aくんのほうはぶっつけ本番ですが、対局しながら見てあげましょう。

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大山将棋問題集 20190204

2019-02-04 | 大山将棋研究
先手番関根先生の手を考えます。

第1問


2筋を攻めます。
A 24飛 B 24角 C 25歩

第2問


あわててはいけません。
A 25桂 B 45桂 C 57角

第3問


指したい手の前に工作です。
A 55香 B 22と C 46銀

第4問


これも次にねらいのある好手です。
A 94桂 B 93歩 C 41金

第5問


これが入ればわかりやすい寄せです。
A 66香 B 52香 C 57香
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大山将棋研究(1151);四間飛車に中央位取り(関根茂)

2019-02-04 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190204
昭和39年7月、関根茂先生と第4期棋聖戦第3局です。

大山先生の四間飛車に関根先生は中央位取りです。昨日並べた将棋に似ています。

急戦のほうで

引き角です。昨日は16歩74歩型で2筋の歩を突き捨てていませんでした。33角88角で元に戻ったのですが、33角には44歩もありますね。44同銀34銀というのは難しそうです。

大山先生は33桂から21飛で受けました。
25歩と合わせたのが関根先生の好手です。13香をとがめています。

歩を取り込んで

25歩を打たれても、どこかで25桂からさばいてしまえば居飛車が良くなります。

大山先生はなんとか2筋を受けられないかと手をひねり出すのですが

35同角が金当たりです。62角に55歩。ここでは65銀とぶつけられず

桂交換が仕方ないです。

37歩から38歩成はなるほどという反撃ですが

あっさり香銀の取り合いで、馬 と金を作ったので関根先生が十分です。

大山先生は角銀を使って反撃を目指します。

中央の戦いになり

関根先生の57香は良い手のような、13馬の利き求めるので悪い手のような。

と金を使い

歩切れをついて57香が世に出たら有利です。

金をはがし

銀取りで飛車を成り

86桂を打ち、好調な手順が続きます。

31馬に43飛と返されて、これは失敗かと思えば

馬竜を逃げ

42歩に同馬、これなら悪い指し方ではないです。

ここの歩を打つのが好手。94桂をねらっています。大山先生は角桂の持ち駒では端を受けにくく

64角から75歩は攻防の感じで

玉を上に逃げようとしています。

しかし香を打たれて6筋に玉を逃げ出せなくなり

9筋から攻められて困りました。

ここまで。

関根先生の研究に大山先生がはまってしまった感じです。引き角にされるならば13香型はマイナスです。大山先生は絶対王者で、皆に自分の指した将棋を研究されるとつらいのでしょう。だんだんに定跡から外れた(定跡が発達していく時代ですが)振り飛車を目指すようになります。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/07/09
手合割:平手  
先手:関根茂7段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 3六歩(37)
16 7二銀(71)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 2五歩(26)
20 3三角(22)
21 6八銀(79)
22 5二金(41)
23 5七銀(68)
24 6四歩(63)
25 5五歩(56)
26 4三銀(32)
27 5六銀(57)
28 1四歩(13)
29 4六歩(47)
30 1三香(11)
31 3七桂(29)
32 4一飛(42)
33 4五歩(46)
34 同 歩(44)
35 同 銀(56)
36 5一角(33)
37 2四歩(25)
38 同 歩(23)
39 7九角(88)
40 3三桂(21)
41 5六銀(45)
42 2一飛(41)
43 2五歩打
44 5四歩(53)
45 同 歩(55)
46 同 銀(43)
47 5三歩打
48 同 金(52)
49 2四歩(25)
50 4七歩打
51 同 銀(56)
52 2五歩打
53 5六銀(47)
54 3五歩(34)
55 同 角(79)
56 6二角(51)
57 5五歩打
58 4三銀(54)
59 5七角(35)
60 7四歩(73)
61 2五桂(37)
62 同 桂(33)
63 同 飛(28)
64 3七歩打
65 2三歩成(24)
66 3八歩成(37)
67 1三角成(57)
68 4八と(38)
69 同 金(58)
70 8四角(62)
71 4九歩打
72 5四歩打
73 9五歩(96)
74 同 歩(94)
75 9三歩打
76 5五歩(54)
77 同 飛(25)
78 4四銀(43)
79 2五飛(55)
80 4七歩打
81 5八金(48)
82 3九角成(84)
83 5七香打
84 8四歩(83)
85 4七銀(56)
86 5五歩打
87 2二と(23)
88 5一飛(21)
89 3二と(22)
90 5二飛(51)
91 5五香(57)
92 9三香(91)
93 4二と(32)
94 同 飛(52)
95 5三香成(55)
96 同 銀(44)
97 2三飛成(25)
98 5一香打
99 5四歩打
100 同 銀(53)
101 9四歩打
102 同 香(93)
103 8六桂打
104 8三銀打
105 3一馬(13)
106 4三飛(42)
107 6四馬(31)
108 7三銀(72)
109 3二龍(23)
110 4二歩打
111 同 馬(64)
112 同 飛(43)
113 同 龍(32)
114 6二歩打
115 9三歩打
116 6四角打
117 5三歩打
118 7五歩(74)
119 9四桂(86)
120 7二玉(82)
121 9二歩成(93)
122 同 銀(83)
123 6六香打
124 1九角成(64)
125 9一飛打
126 8三銀(92)
127 9二金打
128 同 銀(83)
129 同 飛成(91)
130 8二香打
131 8三銀打
132 7一玉(72)
133 8二桂成(94)
134 同 銀(73)
135 7四香打
136 投了
まで135手で先手の勝ち
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20190204今日の一手(その825);寄せのセオリー(何度目でしょう?)

2019-02-04 | 今日の一手

20190204今日の一手

10月6日の名南将棋大会から、TさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
金と角桂香歩2の交換で、竜 と金を作り合っています。先手の駒得ですが、終盤なので評価は控えめにします。(ほかの要素で評価されます。)
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は34桂と持ち駒角角銀香で5枚。
後手の攻め駒は57と と持ち駒飛金銀で4枚。

総合すれば互角です。

何手で詰めろかを数えてみると、後手玉は15歩~14歩で詰めろの3手すき。もう少し早い順があるかもしれませんが。
先手玉は79飛~49飛成が詰めろで3手すきです。
先手番なので先手有利です。

☆ 大局観として
先手玉は薄いけれど、寄せ合いならば勝てそうです。2手すきで迫る(次に詰めろがかかる状態で攻める)ことができればよいわけです。
寄せ合い有利なので攻防の手やしっかりした受けが必要ではないのですが、まぎれのない寄せ方を考えましょう。駒を渡さないのが一番ですが、渡すにしてもまずい駒がありますね。


×か△ 実戦は22銀で

厳しく迫りました。でも詰めろではないです。22同金同桂成同玉と清算されたら先手玉が詰めろ(桂を渡した)、36香は攻防ですが88飛が詰めろ

というのは逆転されているかも。

22同金に42銀不成

が正しいです(後手玉が詰めろ)。

実戦では22銀を取らずに45銀と打たれました。

36香に34銀

34同香は35桂から詰まされます。21銀不成同金46角88飛28桂47と

46角は攻防ではありますが、後手玉は詰めろではなく、先手玉は詰めろが続きます。寄せ合い負けでした。


△ 13香と捨てると

13同桂ならばかなりの利かしです。(42銀不成で勝ち。)13同玉に15歩78飛14歩24玉25銀35玉

後手玉は詰まず、何か受けるのですが、どこかで王手飛車取りに角を打つ変化が潜んでいて、後手の飛車のうち場所が難しかったのです。この図から39角47と48歩・・・など進んだ時に45玉67角というのが出現して先手の勝ちかも、という感じです。


○ 「端玉には端歩」15歩が

わかりやすいはずです。14歩と取り込めば詰めろですから。寄せのセオリーで言えば、2手かけて後手玉に迫っています。
79飛14歩で簡単に見えるのですが、後手から38銀

という手があります。38同金29飛成28銀35桂

16玉24金に15香

これで後手玉が詰めろで勝ちです。

79飛に何か受けるほうが良さそうにも思うのですが、38角(銀香は温存したい)

89飛成14歩35桂

28玉27銀同角同桂成同玉38角

というのはほぼ同じ筋になります。(89桂が先手の持ち駒になるかどうかだが関係なし。)


× 攻防の46角は47と

催促されて、13香同桂同角成同玉35角24歩

後手玉は詰まないので駒を渡しすぎです。(46角~13香では大きな駒を使っているということ。)


△ 35角ならば47と が角取りにならないので

47と15歩という余裕ができます。

でも35角は必要ないかも。

後手からは35角に24金

と金を取られても34桂を外す手があるので長くなります。まだ先手の駒得なので構わないところですが。


○ 42銀不成と使うと

攻め駒が2枚増えます。(すでに5枚あったので必要ないところですが。)31金をねらった手でした。次に31銀不成で詰めろですね。
42同金左には41竜同金13香

挨拶してもらえば詰ますことができます。

22銀打と受けられると

ややこしくて千日手にも思えるのですが、31銀不成同金42銀41金打31銀不成同金42金

金銀の打ち替えです。後手は持ち駒に金が無くなって、41銀打には31金同銀52歩成

と攻めれば勝てるでしょう。まだ3手すきですが受ける駒はたくさんあり、今度こそ46角が攻防(41と~46角が詰めろ)になります。

後手としてはどこかで33銀

(あるいは33銀打として)31金34銀が詰めろになるのですが、36香

が先手の攻防手です。後手は歩切れというのが大きくて、例えば31銀同竜22銀には13銀

から(36香が働いていて)詰ますこともできます。13銀を打たずに34竜でも勝ちですが。


△ 42銀成としてしまうと33銀打

の時に甘いのです。31成銀34銀

31にあるのが銀ならば13香から後手玉が詰んでいました。
先手玉が詰めろなので、36香35桂同香同銀25桂

後手玉が詰めろなので何とか先手勝ちなのかという攻防があります。


×か△ 42銀打だと

確実ですが重い攻め方です。33銀打に同銀成同銀43銀

34銀を防いでおいて難しいですが、先手よしとも言えません。


○ 52歩成は

79飛に59歩の受けを用意しています。攻防の手だったとも言えますね。52同金ならば42銀不成

がよりわかりやすくなります。42同金上31竜33銀打22銀

というのがほぼ必至です。

後手が33銀打と粘ると

41と34銀36香41金

難しくなったようですが、42銀不成同金31角

という寄せがあります。

少し戻って41と を銀で取るほうが難しいです。53角

から44角成くらいで先手有利ではあります。


△か× 他には32銀をねらって54角

は厳しくはなく、ただ79飛38銀48銀に76角打

という攻防の受けができるかもしれません。よくわからないけれどマイナスでもないという感じです。


△ 38銀と受けても48銀

というのは得しているかどうか、よくわかりません。


☆ まとめ
寄せ合いの時には、どの順が一番早く詰めろをかけられるか、と探すのが良いでしょう。はっきり見えないときは寄せのセオリーで考えていけば間違いは少ないです。

後手玉を直接攻めるならば
13香は有力そうです。13同玉に15歩というのは1手分で後手玉に迫れます。
13香同玉15歩とするくらいならば、黙って15歩のほうが良いということも多いはずです。15歩~14歩は2手かかりますが、相手に香を渡さない(あまり関係なかったが)ですし、14歩と取り込んだ形がかなり受けにくいです。
46角~13香では大きな駒を使ってしまうので優先度が下がります。攻めが細くなり(攻め駒が減り)、相手に持ち駒を渡します。

31金を攻めるならば実戦の22銀も考えますが、取られた時のことを考えねばなりませんし、34桂を外された時も22銀のひもが切れます。
42銀不成のほうが遊び駒を使えるので優先して考える手でしょう。
42銀成~31成銀はそのあとの厳しさで劣ります。詰めろではないのです。

32銀を攻めるならば42銀成、だけど32成銀と取っても効果は小さいかも。
54角はそれより劣ります。

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