第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/93/a98beee51637f78f847d736f42955830.png)
「ななめ棒金」で攻められていますが。
A 33金 B 34歩 C 55歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/75/a0f7d29da7b6d1e2b848a5a48e5d499b.png)
これでさばけるのです。
A 25飛 B 34同銀 C 33桂
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/ed/0dec95c418e8595e8c58481aa3e9798c.png)
角取りはどうしますか?
A 75同角 B 26飛 C 45桂
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/c5/5c86dcb6f970dc0828892b26070ed2e5.png)
どう攻めましょうか。
A 57歩 B 49銀 C 38歩成
第5問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/4a/a4190610e85dfe87ebcbdff72e1e6148.png)
桂取りをどうしますか?
A 55角 B 57銀 C 57桂成
20190218今日の一手
10月6日の名南将棋大会から、MさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
角銀香歩3と飛金の交換で竜馬の作り合いです。持ち歩はあるのですが、少し先手の駒損です。ただし終盤なので重視しません。
玉の堅さは同程度。先手は戦場から一路遠い利点があります。やや堅いと見るべきかもしれません。
先手の攻め駒は81竜と持ち駒飛金桂で4枚。
後手の攻め駒は67馬93角と持ち駒銀銀桂香で6枚。4枚以上は同等と見ます。
総合すれば互角です。
何手で詰めろがかかるかを数えると、後手玉は41竜同玉53金で詰めろ、2手すきです。先手玉は49馬で詰めろ、2手すきです。先手番なので先手有利です。
☆ 大局観として
寄せ合いの速度計算ができたら、有利ならばそのまま寄せ合いに出ればよいはずです。
ただし相手に攻防の手段を与えてはいけません。攻防の手段というのは、自陣と敵陣に利きのあるように駒を打つのが代表的です。それ以外に持ち駒を入手して速度が逆転することがあります。この場合で言えば、駒をいっぱい渡して詰めろをかけたら先手玉を詰まされた、ということです。
また、後手玉に王手や詰めろをかけたのに、しっかり受けられて3手すきになってしまった、というのもあり得ます。逆に先手の場合で言えばしっかり受けて2手すきを4手すきにするのは良い手段になります。
× 寄せのセオリーで考えていけばよく、まずは一番厳しいのは王手です。24桂や44桂は有効ではないでしょう。22金は
同玉41竜49馬
後手玉は詰めろになっていなくて、先手玉は詰めろなので寄せの速度が逆転しています。
△ 72飛の王手は
42香53桂52金
53桂に49馬とか31金とか(どちらも攻防の手段が生じて先手の勝ちか)も難しい変化ですが、ここまで利かしを入れたとして、後手に香を1枚使わせても攻め駒はまだまだ多いです。
あるいは72飛に52銀打
かもしれません。53歩49馬41竜
33玉31竜32金25桂(これが攻防の手)24玉49銀31金
これは形勢不明です。
× 41竜同玉53金
これならば後手玉は詰めろです。42銀の受けに、例えば43金同銀53銀で詰めろを継続した(42銀に44歩をねらう)時に39銀
飛を渡して銀金を入れ替えると先手玉が詰まされてしまいます。(43金同銀が詰めろ逃れの詰めろということになる。)
× 次は41金をねらう手です。42歩は一番小さい駒です。(41竜の王手を先にやってしまいましたが。)
49馬41竜22玉
ななめ駒がありませんからここまで。先手玉は詰めろで、馬を取っても詰みを逃れていません。
× 53桂は
49馬41竜22玉
42竜の王手が増えますが、13玉で何もなし。
× 53金は
41竜と43金両方のねらいがあります。やはり49馬とされて、41竜22玉
金を使った分だけ損です。
43金22玉
でも後手玉が詰みません。
× 61飛は
52銀打とか71歩とか後手が受ける手段もある(後手有望)のですが、49馬41飛成33玉25桂24玉49銀
先手から25桂を打てると詰めろ逃れになっています。しかし39銀18玉28金17玉15歩
「桂頭の玉寄せにくし」「端玉には端歩」、後手の勝ちです。
× 実戦は44歩で
43銀を攻めました。歩で攻めるのが小さい駒です。49馬43歩成22玉
前に53金~43金としたよりも得なのですが、これでも後手玉は詰まず、受けもありません。
△か× 73飛だと
受けられてもよくわかりませんが、49馬に43飛成同玉41竜53玉
後手玉が逃げ出すルートによっては(42香52銀44玉42竜・・・など)66に追って49銀が詰めろ逃れになる、という変化もあり得ます。この53玉が良い手で、後手玉は詰みませんし、追っても73角の利きを止められません。実戦ならばどう転ぶかわかりませんが、後手も怖いので73飛には52銀打でよくわからない利かしということなのでしょう。
また、73飛49馬に41竜22玉72飛成32香
こちらの追い方は手が続きません。
○ ということで受けるほうが正しいのです。59金左66馬48歩
あるいは48歩が先でも同じかもしれません。
先手玉を安全にする方が良いです。44歩の攻めが消えて、後手も何か受けるのでしょうが、91竜で駒損を回復することもできます。玉が堅い分だけ先手有利という局面です。
△ 58歩66馬
だと57桂とか使うことになるので少し劣ります。
△ 58金打とか
39金打とか
このほうが堅くはなりますが、戦力が減ります。
△か× 75歩も良さそうですが
46香48桂同香成同金56桂49金48銀
歩切れの香打ちで食いつかれるかもしれないので、最後の1歩を使う場所は考えねばなりません。
☆ まとめ
詰めろを続けるには、後手玉を下段に落とす41竜同玉53金しか無いようです。しかし駒を渡すので負け筋になりそうです。
有効な寄せの手筋はいっぱいあるのですが、詰めろが続きません。実戦の44歩が詰めろになるかどうかを読んで、詰まないとわかれば守りの手を指すのでしょう。
次の一手問題などをやりすぎると、詰めろ逃れの詰めろのようなことばかり考えてしまうのですが、実際は自玉に手を入れるのが正しい場合が多いです。また、どうせ自玉に手を入れるならば、寄せ合いに入る前に考えるほうが易しいものです。